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2024 J2リーグ第11節V・ファーレン長崎vs横浜FC ぷれびゅー?


38試合中の1試合ではあるが、ここで勝つ意味は大きい試合となりそうだ。


vs横浜FC


昇格候補


ここまで2位、リーグ戦3連勝&公式戦4連勝と波に乗る我らがV・ファーレン長崎であるが、11節の相手は横浜FCとなる。ここまでの成績は4位と順位が近い相手となる。
勝点差的には6ポイントマッチと呼べる位置付けの試合となりそうだが、それ以外にもこの試合に勝てればかなり大きい意味を持ちそうだ。

Jリーグ公式より
直近5戦負け無しは長崎と愛媛、水戸という謎の状態


横浜FCは今季J1から降格してきたばかりだが、主力選手の慰留にはほぼ成功しているため【J1クラスの戦力を持つチーム】である。
そもそも降格となったものの不思議なくらいに上位に勝つチームでもあったという点は忘れてはならない。去年のJ1王者であるヴィッセル神戸にも土をつけている。つまり、かなり手強い相手である。

前節スタメン。
全選手非常にレベルが高い中でも、☆は特に要警戒選手。

ここまで失点がリーグ2位タイの7と守備が非常に硬い上に、得点数も16とエスパルスと同等の数値を誇っており、その得失点差9という数値はリーグ2位タイ。数値面で非常に充実していることが伺えるチームだといえる。

横浜FCの布陣である3-4-2-1についてはこの解説が解りやすかったのでリンクを貼っておく。読む限りだと構造上あまり応用が効かなさそうな配置であるみたいだ。カウンターやロングボール攻勢をしかけ、局面での個vs個で上回ることで優位を取りたいのかなと見える。まだ3-4-2-1の4の部分はかなり強度が高いタフなメンバーが揃う点にも注目だ。


前節藤枝戦のハイライトだがスコア以上に苦戦を強いられたようである。特に後半は藤枝優勢から選手交代により互角になった試合だったといっても過言ではない。

そして彼らのデータからはどうにも極端な数値が見えるのだ。


セットプレー


横浜FC 2024 10節までの得点パターン内訳

・8得点→セットプレーから
・3得点→PKから
・2得点→クロスから
・1得点→30m未満のパスから
・1得点→ドリブルから
・1得点→その他

フットボールラボより(以下略)


セットプレーとPKでゴールの7割弱を占めることになる。極端も極端である。

横浜FC 2024 10節までの失点パターン内訳
・2失点→PKから
・2失点→30m未満のパスから
・1失点→直接FKから
・1失点→クロスから
・1失点→こぼれ球から


PK、セットプレーを除けば5失点しかしていないことに驚きはあるが、やはり守備が硬いチームであることは否定できないだろう。


ちなみに長崎はこんな感じ

横浜FC 2024 10節までの得点パターン内訳

・4得点→クロスから
・4得点→セットプレーから
・4得点→30m未満のパスから
・3得点→30m以上のパスから
・2得点→ドリブルから
・2得点→こぼれ球から
・2得点→その他
・1得点→スルーパスから

横浜FC 2024 10節までの失点パターン内訳

・4失点→こぼれ球から
・3失点→30m未満のパスから
・1失点→セットプレーから
・1失点→クロスから
・1失点→スルーパスから

数値的に言うのなら大事なのは、相手にセットプレーを与えないよう注意した上で、こちらの攻撃力が相手の守備力を上回れるかどうか…という試合になるのかなと思う。あくまで【数値的な話】だが。


福森を止めろ


そしてセットプレー及び流れの中でも、その悪魔の左足で大きく関わってくる選手が彼だ。

ここまでリーグ1位となる6アシスト、及びセットプレーからの8得点全てが福森のキック絡みである。

1試合平均のチャンスクリエイト数3回もリーグ1位。1試合平均ロングパス数4回はリーグ4位となる。長崎の田中隼人とはまた違うタイプの「上手いCB」だ。

もちろん守備も上手い選手であり、横浜FCの中ではかなり頼りにされている存在のようだ。

読むからに脅威である。特に横浜FCの攻撃時…特にこちらがボールを奪われた直後については福森にいい状態でロングキックを蹴らせないように心がけたい。(もちろんそれだけの選手ではないがまず警戒したいのはそこだ)


しかしどこぞの日番谷隊長も言っていたように最良の戦術を行う時が最大の危機とも言えるのだ。

試合を見ていて、福森…というか横浜FCの特徴と感じたのだが、

守備時はCB3枚+SH2人が5バックのような形を形成し非常に強固な守備を作りつつ、前の選手たちが相手のボールを奪取しようと、強度が高いチャレンジを繰り返す方針のように見えたが、その分長崎が使えるスペースは空きやすいようにも見えた。ここはひとつチャンス構築のヒントになりそう。

そして、福森及び反対側のCB岩武が特徴的なポジションをとっていたのが印象的だ。

3バックとしては割と高い&サイドに寄ったプレーエリアに出てくることが多く見られ(多分ちょっと独特だよね?)、それでいてその位置でのボールタッチ数も多いのだ。攻撃展開中に上手くいかず苦し紛れに戻すこともそこそこ多い。

この位置へのパスのインターセプト及び彼ら(特に福森)からボールを奪えれば盤面的にも心理的にも上をいけるとか思うのは素人の考えなのだろうか。

もちろんカバーに入る彼らの中盤もそこに対してケアは怠っていないが、それでも後手を踏むこともある。チャンスを作れれば逃がさないようにしていきたいところだ。


ンドカを超えろ


さて、先程挙げた福森や岩武が強気とも取れるポジションを取ることができる理由として、中盤の強度ともうひとつ。もう1人のCBであるンドカ・ボニフェイスの存在だ。

恵まれた体格と身体能力を活かした守備が特徴の選手だ。彼がいるからチームが安心できると言っても過言ではない。前節は格闘技のようなキックでゴールを決めている。

さて、この屈強なナイジェリア人とのハーフの日本人は、前所属のヴェルディ時代にも長崎を苦しめている。

エジガルとしてはあんまりどうでもいいかもしれんが、リベンジといえばリベンジでもある。

そして今回一年空けての再戦となるが、ンドカはこの時同様自信を覗かせていた…有料の記事になるので詳しくは触れないがまぁ自信たっぷりらしい。このやろう。

恐らく対人においては(僕目線ではあるが)J2最強格のこの男を超えれるかどうか。また、藤枝戦で見せたようなCB→CBという謎のセットプレーホットラインを長崎がしっかり抑えられるか…注目していきたいところだ。


ところで彼は累積警告3枚である。それが意味するものは…


デンジャラスブラジリアン


さてさて、他にも2023年大活躍を果たした全能系ボランチ井上潮音やここまで4ゴールをあげる伊藤翔、熊本で攻守に破壊力を見せていた高橋利樹、今度こそ開花したい高身長FW櫻川ソロモン、最近目立たないけど新井瑞希など清水や長崎に負けず劣らずなタレントが揃う中で、個人的に目を引く2人を簡単に紹介する。

パスやドリブルでの展開力もあるが、特筆すべきはその潰し屋性能だ。ちょっとやりすぎじゃね?ってくらいの激しい当たりを見せることもあるファイター系ボランチだ。ファウルをよくもらい、よくファウルもする印象。


スーパーサブ的に出てくることもある166cmながらフィジカルがあるように見える26歳。スピードに乗ったアグレッシブな突破とここまで3ゴールの決定力は脅威だ。

なんというか彼らをもってして「今年の横浜FC」という気がしている。


長崎側注目選手


・MF13 加藤大

今シーズン、大活躍中のまさるさん。攻守における彼の運動量+その質はどんな相手にも脅威を与えられるはずで、横浜FCとてその例外ではない。
中でも、ここ最近よく見せている相手ゴールの横へと斜めに切れ込んでくる走りは対応が厄介なはずだ。きっとこの試合が終わったら僕らはこう言うはずである。

「すごいよマサルさん!!」


・MF8 増山朝陽

実はこっそり古巣相手となる。(2017年に在籍)

戦況によっては上述したら福森とぶつかるであろうポジションのため、昨年大幅に向上した守備技術や守備意識から長崎のカウンターの起点となったり、裏抜けや突破が期待される。

増山朝陽の活躍はそれ即ち長崎勝利への道となるに違いない。多分。


・MF17 秋野央樹

名実ともに長崎の中心である秋野も注目だ。特に長崎のサッカーにおいて【GK CB2人 アンカー】の4人のいわゆる心臓部が担う役割は大きい。

相手もそれはわかっているはずで、特に秋野には易々とボールを渡さないよう準備をしてくるはずだが、ボールを持たずともコーチングやちょっとした動きでの相手の誘導など多くの仕事ができる男だ。リーグ最強クラスの相手を前にキャプテンが燃えないわけがない。そしてそのキック精度は福森にも負けないはずだ。大変楽しみである。


というわけで、長崎が十全に力を発揮すれば、しっかり勝てるはずだ。今の長崎がJ1レベルへ通用するかの試金石ともなるゲームとなることを踏まえ、チャレンジャーの気持ちで挑み戦い倒したい。


ごめん、今回はここまで!おまけも沢山書きたいことあるのに(´;ω;`)

ご覧いただきありがとうございました!

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