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完全変形のアニメ版Zガンダムは作れるのか

タイトルの通りアニメ版完全変形のZガンダムは作れるのか、というか作ろうとしていることに関する記事です。

■はじめに


繰り返しになりますが、アニメ版の完全変形可能なZガンダムを作りたいと思っています。
Zガンダムに詳しい方は「何を無謀なことを言ってるんだ」と思うことでしょう。
その通り、大変無謀な願望なので、図面を起こすのに素人の私は足掛け4年近くかかりました。
それでもまずは二次元の図面上で変形可能な設計図だけでも作っておこうと我流で根気よく作図したつもりです。
スケールは1/100を想定しています。

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↑MS形態の三面図(4年掛かったんです…)
各パーツごとにレイヤーを分けてPhotoshopでせこせこ描いてます。

一旦本体まで図面が完成したので、一区切りついたところで折角だからnoteにでも残そうと思いました。

ちなみにまだ作図が残っている箇所があります。
シールド、フライングアーマー、武器類です。
わかる人にはわかると思いますが本丸がまだこれからというような感じです。

※私はずぶの素人なので「こんなん図面じゃねえよ、描き直せ!」とか思われるかもしれませんが、どうかご容赦を。
3D CADのスキルがあったらなあ…


■「は?完全変形のZガンダムならもう売ってるでしょ?」


Zガンダムの変形といえば、プラモデルでも放送当時の1/100、後年発売のMG、PG、RGで変形可能なモデルが出ています。
しかし、それぞれのキットに理想との剥離があります。

旧1/100
MS、ウェーブライダー両形態ともプロポーションに難あり。特に巨大な胸!
可動範囲も難あり。(時代的に仕方なし)

MG、PG、RG
大胆にデザインをアレンジしたウェーブライダーはアニメ版とは別物のフォルム。
特に胴体の収縮を省いていることで全体的に間延びした形状に。
MS形態も各部が変形に合わせて調整されたアニメイメージとは異なる独自の形状になっている。
フライングアーマーとシールドは総じて別物。

もっともアニメのイメージ通りに変形させようとすると二次元の嘘とかが立ち塞がって、一見不可能としか思えません。
しかしながらパーツごとに細かな形状のすり合わせや、一部の変形方法のアレンジなどで可能な限りアニメイメージのZガンダムに近づけるべく試行錯誤しました。
それはもう果てしないトライ&エラーの繰り返しなわけです。

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↑変形後の図面。

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↑仮としてシールド、フライングアーマーを書き加えた図。
(ウェーブライダーのイメージが見えるように)


■こだわりポイント


今回完全変形モデルの図面を起こすのにあたり、下記のポイントにこだわっています。
各部の解釈とかは人によって分かれる所もあると思いますが、なるべく最大公約数なイメージのプレーンなZガンダムを目指したいと思っています。

○アニメイメージの再現(デザイナー藤田一己氏のイラストのイメージ)
※設定画の立ち絵と完全イコールとは考えていません。設定画通りだと腕部が巨大になりすぎると思います。(旧1/60みたいに)

・首後ろ装甲のボリュームをコンパクトに
・肩白六角形プレートのボリュームを大きく
・胸部の垂れ下がった角度の再現→変形後のボリュームとの両立
・関節部の設定通りのデザインでの可動
・ヒザ裏くの字フレームのボリュームを大きく、かつ十分な可動の再現
・曖昧になりがちな腰背面の形状の設定画尊重
・ビームサーベルの長さと収納の両立

○可能な範囲で可動範囲も追求
・股関節の軸ずらし可動による脚部の大きな可動
・腰の回転
・肩の前後スイング
・肘のガワラ曲げ
・ヒザアーマー正位置での可動
・腰アーマー、脚部に接続された設定を再現しつつ、可動との両立

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↑腕の水平可動。

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↑肘の可動。下腕に可動軸を設けたため、深い角度で曲げることが可能。

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↑宇宙世紀MSの困った宿命のガワラ曲げ!

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↑腰前屈、股関節の軸ずらし可動、ヒザの正位置を保った可動等盛り沢山での下半身の可動。
アニメ設定通り、フロント・サイドの腰アーマーは脚部に接続されたまま可動しています。

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↑何故かお決まりでやらされる膝立ち。

○アニメイメージのコンパクトなウェーブライダーの再現
・胴体伸縮、脚部の深い角度での変形による全体長のコンパクト化
・シールドを腕部につけたままでの変形(考え中)
・頭部の腹部収納のための襟変形方法アレンジ→肩六角形白プレート大きさ確保のため
・つま先、かかとの設定通りの形状への変形
・胸部と背中、腰リアアーマーの設定画通りの繋りの再現


■まだ、考えなければいけないこと


ちなみにここまで書いてきて「じゃあどう作るの?」という肝心なところが書いていません。
今回、各パーツの寸法は1から決めているのでフルスクラッチで気長に作ろうと思っています。
しかも関節部やジョイントは基本ABS、一部金属部品を使わないと成り立たない箇所もあります。
ABSを使用したフルスクラッチなんて早々簡単には出来ませんので、相当な時間がかかると思います。

■図面を先に記事にした理由


ここまで書いてきて「こいつ、まだ手も動かしてねえのか」と思われるかもしれません。
今までの内容でわかるように、素人の私にとっては途方もなく無謀な試みなので、実は世の誰かがこの図面をヒントに形にしてくれることも少し期待していたりします。
勿論己の理想通りに自ら形にすることも諦めているわけではありませんが、究極は誰かがアニメイメージの完全変形のZガンダムを作ってくれたら、それを見るだけでも願望が満たされたりします。

今回は一旦概要だけの記事になりましたが、今後各部の変形パターンの紹介等の続きを書き…書けるかは私生活次第!

シールドとフライングアーマーどうしようかなあ…

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