2010年の9月11日:谷啓逝去

NHKの番組を降板なされてからちょっと心配してたんですが。 

もう物心ついた頃にはベテランの域にいた方ですけれども、役者としてはもちろん、「笑って笑って60分」のバンドコーナーでのバンマスぶりや、中学高校と大瀧さんの計略に引っかかって見事にクレイジーにハマってたので、淋しい。 
歌は「あんた誰?」をあげる人が多いでしょうが、個人的には「虹をわたってきた男」の印象が強いです。 

「虹を渡ってきた男」というタイトルが芸名の元になったダニー・ケイへのオマージュ(ケイの代表作『虹を掴む男』への)だということを理解する人も少なくなりましたが。 

あと「ヘンチョコリンなヘンテコリンな娘」はブス専を先取りした歌だったよなあ、とか。 

役者としてはクレイジー黄金期から「気弱ないい人」、またベテラン以後は「飄々としたいい人」キャラクターで固定されてましたが、個人的には時折演じる「一見してまともそうだけれど死ぬほど図々しい、何処か感情の部品が壊れている奇怪なキャラ」が、本当に嫌いたくなるぐらい印象に残ってます。 

爆笑問題の田中さんを見ていて、当初「どっかでみたキャラだよなあ」と思ったら見事に谷さんが演じるその手の典型と重なっている、と気づいて驚いたのも懐かしいですが。 

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