1-4 経営組織

◎5つの経営組織
→4つあるうちの1つである人の集まりのことを「経営組織」といいます。
企業の大きさや業種ごとに、さまざまな形態の経営組織があります。
経営組織の形態のことを「組織形態」と呼びます。
◎職能別組織
→業務を専門的な機能に分けて各機能を単位として構成する組織です。
会社では物を作ったり(製造)、売ったり(営業)、売上計算をしたり(経理、総務)などがあり、それらを社員1人1人が行うと非効率です。
そのため仕事の種類で部門を分けて、社員を配置し、社員の専門性を活かせるようにした組織形態のことです。

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◎事業部制組織
→事業部を単位として構成する組織です。
中小企業などでは1企業1事業であることが多いのですが、規模の大きい会社では複数の事業を持つ場合があります。

そのようなときに、職能別組織の1つ上に「事業部」という階層を増やして事業部制組織にすることがあります。

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◎「事業」の定義とは
事業とは「複数の業務のこと」
業務とは「手作業とシステム」のこと
システムとは「ハードウェア」と「ソフトウェア」のことと定義されます。
事業部制組織と他の組織形態を区別するポイント
1つめが「事業を"製品別"顧客別"地域別"で分ける」
2つめが、「利益責任がある」
ことです。

職能別組織では事業が一つしかないので、経営者が意思決定を行います。
一方事業部制組織では、事業が複数あるためすべての意思決定を経営者1人ではできません。

そのため意思決定権を「事業部」に持たせる手段をとります。
ですが、意思決定権を渡したからと言って、赤字ばかり出されたら大変です。そこで事業部制組織には意思決定権とセットで「利益責任」も持たせることで会社としての機能を保つことが出来ています。
◎マトリックス組織
→社員が職能部門と事業部門両方に所属する組織のことをいいます。
そのため、マトリックス組織では職能別組織と事業部別組織の両方のメリットを享受することができるのが特徴です。
◎プロジェクト組織
→ある問題を解決するために各部門から専門家を集結して一時的に結成する組織のことをいいます。
◎持株組織
→子会社の株式を保有する親会社のことを言います。
「○○ホールディングス」などの名前の会社の多くはこの持ち株会社のことを指します。
「企業の買収や合併がしやすくなる」ことが最大のメリットになります。
○経営陣の役職名
■CEO(最高経営責任者)
→業務の最終的な責任を負う役職、一般的には経営者「社長」を指します。
■CIO(最高情報責任者)
→企業の4大経営資源の1つである「情報」に関する仕事を担当する役職。
主たる業務は"情報システムの統括"


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