ギターソロで影響を受けたアルバム【第三弾】
第三弾の今回は、僕が大好きなギタリストの一人、アル・ピトレリ大先生の登場です!
Aria / ASIA
ASIA(エイジア)というバンドです。
英国の超有名プログレグループのKING CRIMSON、EL&P、YESのメンバーが集まってできた、まさにスーパーグループで、1stアルバム「Asia」は全世界で1500万枚の大ヒットをします。
非常に素晴らしい名盤なので、是非全人類に聴いて欲しい一枚です。
そこからメンバーチェンジや活動休止など、紆余曲折を経て1994年に発表された5thアルバムが、今回紹介する「Aria」というアルバムです。
前作「Aqua」から参加しているジョン・ペインのヴォーカルを受け入れられるか否かと、初期のファンタジックな音楽性とは随分毛色の違ったかなり渋めなAORテイストの音楽性を受け入れられるかによって、作品の評価はかなり変わってくるのではないかと思います。
ちなみに僕はこのアルバムも初期と同じくらい大好きですし、隙のない超名盤だと思っています。
が、初めて一曲目を聴いた時は、そのコッテリしたヴォーカルが歌い上げるやたらポップなサビに卒倒しました(笑)。
本題に入って、ギタリストのアル・ピトレリについてですが、3曲目のDesireのギターソロを聴いて、それまでの価値観が全て覆ったような、そんな衝撃を受けました。
何だかわからないけど漢の哀愁みたいなものが溢れ出ていて、恐ろしくカッコいい!!!
基本的にはオーソドックスなペンタがベースになっているのですが、シンプルにペンタトニックの弾き方がめちゃくちゃカッコいいし、チョーキングの絶妙な上げ具合、そして上げ方だけでなく下げ方もカッコいい。
あとチョーキングの際にノイズが入ってくる展開が熱かったり、強引に感じる一音半チョーキングにも胸を鷲掴みにされます。
とにかくペンタとチョーキングが凄いというのが伝れれば幸いです(笑)。
音の選び方もすごく丁寧だし、何より温かみのあるトーンが素晴らしいです。
アル・ピトレリは前作「Aqua」にも参加していて、そちらでも素晴らしい演奏を残しています。
SAVATAGEやMEGADETHでも印象的なプレイを残していますが、僕はこのDesireのギターソロが一番好きですし、他のギタリストも含め、この世のギターソロの中で最も好きなギターソロです。
これまで、Armageddon、ZENOと紹介してきましたが、アル・ピトレリに出会ったことで、テクニカルギタリストを目指そうとしていた僕の考え方は完全に変わり、とにかくカッコいいペンタトニックのフレーズが弾けるギタリストになりたい!と思うようになりました。
そんな訳で、第三弾はアル・ピトレリが参加したASIAの5thアルバム「Aria」でした。
3〜5曲目は絶望的な暗さがヤバイですし、10はラストの劇的な展開にカタルシスを覚えます。
恐らくこれを読んでいるメタラーの大半には刺さらないアルバムだとは思いますが(笑)、間違いなく千眼の土壌になったアルバムなので、興味のある方は恐る恐るチェックしてみてください。
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