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ギターソロで影響を受けたアルバム【第二弾】

ひとくちに「影響」と言っても色々な種類の影響があって、直接的にフレーズで影響を受けたものよりも、考え方の面で影響を受けたものの方が圧倒的に多いです。

第一弾に続き、今回も考え方の面で大きな転機となったアルバムをご紹介します!

Listen To The Light / ZENO

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1998年発表。
ウリ・ジョン・ロートの実弟、ジーノ・ロートのバンドです。
第一弾に続いて弟バンドがなぜか転機になっていますw

ラジオ番組Power Rock Todayでかかった6曲目のFollow The Windを聴いて衝撃を受けました。
曲の終盤で展開される、畳み掛けるような怒涛のギターソロの連続。

流れるような速弾きをしつつも一音一音の表現を大事にしていて、強弱の抑揚も効いているし、スピードとメロディがとてつもなく高い次元で融合しています。

「これはすげぇ!!!」

ということでベッドでラジオを聴きつつブッ飛びましたw

マイケル・フレクシグの熱いヴォーカルも楽曲やギターの表現と共鳴し合っていて、良質な楽曲も多いのでアルバムとしての完成度もかなり高いと思います。

お気に入りはLove In Your Eyes、Meet Me At The Rainbow、Follow The Wind、Eden On Fire。

第一弾で取り上げたCrossing The Rubiconとこのアルバムは間違いなく自分のギター人生を変えた二大巨頭になります。
冒頭でも触れましたが、フレーズそのものに影響を受けたというよりも、とにかく思考を変えてくれた作品で、ジーノに至っては今だに一度もコピーはしたことはありません。

言葉で表現すると分かりにくいかもですが、「このギタリストになりたい」というよりも、「テクニックじゃなくフレーズや表現で聴き手の魂を揺さぶるギタリストを目指そう」という気付きを与えてくれて、方向性を明確にしてくれたギタリストだと思います。

もっと具体的に書くと「速度を落としたイングヴェイ的なスケール弾きと、アルペジオの印象的なフレーズやカッコイイペンタトニックを混ぜて、魂込めたヴィヴラートやチョーキングをやったら最高なんじゃないか?」みたいなことを当時思ったワケです。

残念なことにジーノ・ロートは2018年2月5日に61歳で亡くなっているので、もう新しい彼のプレイを聴くことができません。

Listen To The Lightが現在廃盤なのか正確にはよく分かりませんが、Amazonでは普通に入手可能なようですので、気になる方は在庫のあるうちにチェックしてみてください。

Spotifyだと1stの「Zeno」は配信されているようですね。特に4曲目のSign Of The Skyは個人的に大好きな名曲です。(アルバムの作風としてはややおとなしめだと思います。)

それでは第三弾もお楽しみに!

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