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友情・そして信頼へ-たけちゃんとかみこ

こちらは #竹内朱莉アドベントカレンダー 5月26日(5日目)の文章です。

#竹内朱莉アドベントカレンダー は2023年6月21日をもってアンジュルムをご卒業なされる竹内朱莉さんの新たな門出を祝福したい!という趣旨のアドベントカレンダーです。


いきなりですが、私の好きな戦国武将に前田利家という人物がいます。
加賀百万石の祖にして豊臣家五大老の1人です。
彼は大名家の息子として時の織田信長に仕えていたのですが、ある日よかれと思い行ったことで信長の怒りを買い、浪人の身となってしまいます。
しかし彼は諦めませんでした。信長の戦場に勝手に現れ多くの敵将を討ち取るなど忠義を示したのです。信長もそれを無視することはできず、やがて前田家の家督を継ぐことになります。

晩年、そんないわばどん底時代を振り返って利家はこう述べたといいます。
「人の不幸を喜ぶもの、様子を見にきてあれこれ言いふらすもの、さらに傷つけようとするもの、本当に支えてくれるもの――。落ちぶれたときにこそ、変わらず支えてくれる人こそ大事にするべきだ」

どん底時代から人望を一身に集めた利家のもとには、合戦があるたびに「前田殿のためなら」と家康を凌ぐほどの武将が馳せ参じたと言われています。


竹内朱莉さんはよく「どん底時代はひどかったよー」とネタにして笑いを取っていました。
ライブをしてもリリイベをしても人が集まらない。スマイレージとしての囲み取材をしてもマスコミが集まらない、あんたとは握手したくないとスルーされる、ネットでは罵詈雑言の嵐……
しかし彼女は諦めませんでした。歌唱・ダンスはもともと高いスキルを持っていましたが、それらをさらに磨き、メディアに露出した時には率先してよごれ役に回り、いつしか彼女のもとには固い忠義を尽くすオタクたちがいるのはもちろんのこと、ハロプロ内でもたけちゃんを慕うメンバーが周りを固めていったのではないでしょうか。

そんな「律義者」である竹内朱莉さんと、私の敬愛する上國料萌衣さん(以下かみこちゃんと呼称)の間には、どんな関係性があったのでしょうか。

かみこちゃんがスマイレージから改名後のアンジュルムに加入したのは2015年11月11日です。

怖い先輩だったのではないかなと予想します。
その頃のアンジュルムは福田花音ちゃんが卒業し、ライブと言っても中野サンプラザとあとどこか以外はライブハウスツアー。
数ヶ月経つと研修生に入って間もない12歳の笠原桃奈ちゃんが加入します。

たけちゃんと加入したばかりのかみこちゃん

ソースは忘れましたが、たけちゃんも後にその頃を振り返って、「そういうときに甘やかしちゃうと後々だめになってしまうんだ」というようなことを言っていたと思います。
あやちょ・2期メンがいる中でたけちゃんはおもにパフォーマンス面での指導に力を入れていました。わたしの立ち位置はここだ!という強い信念でしょうか。

やがてたけちゃんはあやちょに任されリーダーとなり、しばらくすれば2期がいなくなってしまいます。
しかしそこには例えばかみこちゃんにいじられたとしてもそれを笑いに変え、新人たちと積極的に遊んだりふざけたりするたけちゃんの姿がありました。

そんな2人の関係性が少し変化してきたのは、室田瑞希ちゃん船木結ちゃんの卒業のあたりではなかったかと思うのです。
櫛の歯が欠けるようにいろいろな子たちがアンジュルム動物園から去り、ともすればやけっぱちになってしまいそうなところで、いつでもたけちゃんのそばにはかみこちゃんがいました。

ちなみにかみこちゃんはたけちゃんのお家で何回かお泊りしているようです。
好きなエピソードはたけちゃんがかみこちゃんが成人したので良さそうなお酒を選んだと言って桃のリキュールを家で飲んでもらったが、お気に召さなかったようで、後日イベントで「まz…いや、苦手でした」とど正直な感想だった話です(笑)。
お互いに心を開いているんですね(にっこり)(佳林ちゃんさん激怒案件)

これは海に行った時のかな。かわいい

こんな感じで、「これからも頼むぜぇ」とばかりに友情を育んでいったように思うのです。
そしてその中で、自身も得意だけれどかみこちゃんの歌唱、TVで磨かれた(と思われる)エンタメ方面の瞬発力に信頼を寄せていたのではないでしょうか。

アンジュルムのDVDマガジンを見るとそれがよくわかります。
たとえば桃奈ちゃん卒業武道館の舞台袖でかみこちゃんが後輩を集めて歌唱練習をするのですが、少し離れたところで見つめるたけちゃんは何度も頷きます。

同じような話はtinytinyでも話されていますね。

17分ごろ~

たけちゃんがかみこちゃんのことを「頼もしさが半端ない。周りをすごくよく見てる子なので、何かあったら後輩にこここうだよと注意もできるし、すごい頼れるなってのもあります」と評しています。

前後しますがDVDマガジンのバックステージライブ前円陣の映像でも、緊張をほぐそうというかみこちゃんの発言のすぐあとに、たけちゃんはそれを肯定した上で同時に注意事項も忘れないで。と補強する話をします。
とても信頼感がうかがえるのです。

改名直後ではありましたが、狭いライブハウス時代から苦楽を共にしてきた2人の間には、固い友情と信頼関係があると思います。

いつでもいっしょ

そして、雨の日も風の日も、リーダーが代わり人の出入りが激しくて糾弾の矛先がメンバーに向くことがあっても、それでも信じて付いてきてくれているファンを大切にするという姿勢も、しっかり受け継がれていると私は思うのです。

たけちゃんの卒業は本当に寂しいですが、先日の煌々舞踊、圧巻でした。
小学生あたりのかわいらしい字から、あの大きな額に収められた、我ここにあり!という力強い書を見て、この方はいっそう高い空へ大きく羽撃かなければならない、そう感じました。

末筆ですが、竹内朱莉さん、ご卒業おめでとうございます。
きっとずっとかみこちゃんの良き友としていてくださると固く信じていますので、かみこちゃんがまた某ハンバーガーチェーンのCMに起用されたら「やーいまっくふるーりー!」とLINEしてやってください。返事が来るかどうかわかんないですけど(笑)。


明日5月27日のアドカレ、文章はakariさん、アートは小粒さんです。
楽しみにしています!!


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