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HAMLET 2 #009 共闘

※グリフォンの活躍で、仲間たちを戦いから守る。
※ゲームプレイで苦戦する仲間たちを助ける前提で書いています。
(助けられなくても、イベントがスキップされて、ストーリーは進みます)

■リズの館の周辺で戦う(近接通信)

●ジェームズのガードロボを助ける

「これが、あのグリフォンか?ずいぶん魔改造されたもんだな……」
「ジェームズさん、無事ですか?」
「ああ、すまない。ちょっと、この機体を持て余していた」
「祖母ちゃんの為に、戦ってくれたんですね、ありがとうございます!」
「なぁに。年寄りだって、まだまだ輝けるさ!若いもんには、負けんよ」
「あまり、張り切りすぎないでくださいね!」
「それは、心配せんでいい。わたしは、他の誰よりも慎重だからね」
「一番しぶといのは、わかってますよ!」
「ああ、しぶとく生き延びてみせるさ。ジムも、頑張ってな!」

●リチャードのバギーを助ける

「やあ、ジムか!サンキュー!」
「リチャードさん!リチャードさんまで戦っているの!?」
「敵の相打ちを狙っているだけさ。僕は3人の中で一番賢いからね」
「無茶しないでくださいよ!リチャードさん、すぐ事故るから」
「あ~、ジムまで、そんなふうに僕をからかうのかい?」
「ゴメン、ゴメン!ちょっと言い過ぎた」
「確かに僕は、自分のテクニックに溺れがちだ。女房も呆れてる」
「リチャードさんのテクニックは、ちょっと高度すぎますよ」
「ジムも、今度は、もっと慎重に行くんだぞ!
どっちが本命かは知らないけど、姉妹を攻略するのは難儀だからね!」
「まったく……浮ついた話していると、敵にやられますよ!」
「へへっ、こういう時は、逃げるが勝ち、さ!」
「調子がいいんだから、リチャードさんは」

●クラークの戦車を助ける

「クラークさん、大丈夫!?」
「ああ、ジム!……ありがとう。助かったよ!」
「戦車なんて、何処から引っ張り出してきたの?」
「ナカモトから借りた。これは凄いぞ、自分が無敵になった気がする」
「なんだか、すごく楽しそうに聞こえるんだけど」
「私だって男だ。何十年ぶりかで、血がたぎるのを感じるよ」
「戦うべき時に、戦わないのは、男じゃないものね!」
「ああ……それで、ジム、ちょっとだけ、いいか?」
「ああ、なんだい?」
「謝りたいんだ。私は、取り返しのつかないことをした。
エスプリの事故のことだ」
「ああ、それなら、もう済んだことだよ。賠償も、キッチリ済ませた」
「しかし、死亡事故じゃあ、さすがに」
「えっ??そんなこと、誰に吹き込まれたの?俺は、ちゃんと避けたさ。
おかげで、街路樹に直撃して、車はダメにしちゃったけど……」
「な!……じゃあ、死亡事故を起こして、逃げたんじゃないのか?」
「それは誤解だよ。きっと、親父が俺を悪者にしようとしたんだろう。
俺は、ちゃんと仕事をして、誰にも頼らず金を払ったさ。
それで、月にまで行く羽目になったけど」
「じゃあ、私の改造が原因で……」
「あれは、面白かったよ!ターボラグって、なんなのか思い知った。
今だったら、事故らずに乗りこなして見せるさ!」
「そうか……そうだったのか」
「ごめんなさい。クラークさん、いらぬ心配をさせちゃって」
「いや、いいんだ。正直、ホッとした」
「また、ガソリン車に乗りたいよ。あの匂いと音を感じたいんだ」
「今度はNAを乗り回そう!ライトウェイトは、きっと気に入るぞ!」
「そうだね!楽しみにしている!」
「じゃあ、またな、ジム!」
「クラークさんも、気を付けてね!」

●セバスチャンの専用機を助ける

「ジム様、あなたでしたか!」
「セバスチャンさん??……なんだか、スゴイのに乗っているね!」
「ナカモトさんが、これを用意してくれたもので」
「格好いいじゃん!ヒーローの乗るロボットって感じ」
「日本人には、思い入れのあるデザインだそうです。
わたくしには、わかりませんが」
「俺も、乗ってみたいな」
「ジム様のほうが、きっと上手く操れるでしょうね!」
「でも、いきなり戦えちゃうんだから、セバスチャンさんは凄いよ!」
「ただ、器用貧乏なだけですよ」
「俺、ずっとセバスチャンさんに憧れてた。子供の頃から尊敬してた」
「ありがとうございます。そういって頂けると、とても嬉しいです」
「俺、セバスチャンさんみたいに、なれるかな??」
「なれますとも!……わたくしなんか、きっと超えてしまうでしょう」
「これからも、俺の目標で居てくれる?」
「ええ、もちろんです!」
「戦いが終わったら、祖母ちゃんのところで!」
「はい!……生き延びましょう、必ず!!」

●リズからの通信

「ジェイミー!……ジェイミーなのね!」
「祖母ちゃん、大丈夫??」
「ええ、みんなが守ってくれて、無事よ」
「よかった!」
「あなた、本当に戦っていたのね。本当に、戦う力を持ってしまったのね」
「戦う力を、持ってしまった……??」
「誰かを守る力は、誰かを傷つける力よ」
「でも、今は戦わないと!」
「ええ、そうね。……でも、あなたのお母さんだったら、きっと、あなたを止めたと思うの」
「母さんのこと……聞いたよ……とっても、辛かったよ」
「あの子は優しすぎたわ。ずっと、世界が綺麗だと信じてた。
あの男に何をされても、いつか平穏な日々が来ると、信じて疑わなかった」
「俺は、いつも母さんを我慢させてた。俺が居なければ、母さんは、もっと自分の為だけに、生きられると思ってた。それなのに……」
「あの子には、あなたが唯一の希望だった。ずっと傍に置きたかったの」
「それなのに、俺は、飛び出してしまった……だから、母さんは……」
「それは、いつか必ず来ることよ。子供は、いつか親から離れていくわ」
「でも、俺は、その時を間違えてしまった……」
「ジェイミー、その痛みを忘れないで。その苦しみを繰り返さないで。
あの子は、きっと、ジェイミーが幸せになることを望んでる」
「……」
「今のわたしに出来るのは、祈る事だけね。みんなのことを祈っているわ。
あなたのことも、あの子のことも、みんなが笑顔になれるように」
「ありがとう、祖母ちゃん。俺は今、自分にできることを頑張るよ」
「気を付けてね!」

●通信終了。

■ナカモトの城の周囲で戦う(近接通信) ※達成必須イベント

●戦うナカモトと遭遇。
●ナカモトとの通信。AIが問いかける。

「ナカモト様、ご無事ですか?」
「その声は……無事にジム君と合流したのだな」
「はい。彼は、なかなかに優秀なパイロットです」
「やっと認めてくれたか、このAI」
「まだまだ及第点ですが」
「チッ……」
「ハハハッ、ちゃんと役に立ってるようで、安心した」
「ナカモトさん、凄いですね!まるで武器の塊のようだ……」
「この体を使う時が来るとは思わなかったが、何事も、備えておくに越したことはないな」
「まさか、イギリスがこんなことになるとは、思いませんでした」
「イギリスは、A-MAX FACTORIESを嫌っていた。だからこそ私も、この国を選んだのだが」
「奴らは、イギリスを潰すきっかけが、欲しかったんでしょうか」
「人間は、常に暴力で問題を解決しようとする。悲しいが、それが歴史だ。これは、A-MAX FACTORIESの本質でもある」
「俺は、そんな組織に身を置いていたのか……」
「案ずるな、ジム君。君が居たA-MAX CLEANERは、所詮、掃除屋だ。
所属は全て民間人。ミッション中に国籍が剥奪されるのは、民間人が国際紛争に巻き込まれない為の、方便に過ぎない。
……だが、A-MAX Forceは、完全な傭兵部隊だ。この違いが、分かるかね?」
「いいえ」
「傭兵は、戦時国際法上、捕虜の資格を持たない。
彼らは、金で雇われた殺人者だからだ。敵対したら、現場で殺すしかない。
もちろん彼らも、戦闘で自分が殺されることは、100%承知している。
だから、生きるか死ぬかの戦いにしか、ならない。殲滅戦になってしまう。
今対峙している相手が、そういう輩だということは、理解したほうがいい」
「……」
「A-MAX Forceが現れた以上、これはもう、特殊軍事作戦ですらない。
すでに戦争になってしまった。ここでの敗北は、国家の消滅を意味する」

●敵の接近に、グリフォンのAIが反応する。

「一帯のジャミングを検知。大型機、接近中!」

●敵に身構える、ナカモトとジム。

「おっと、第2陣が来たようだぞ、ジム君!」
「あれは……金色の機体!?」
「気を付けたまえ、あれはA-MAX Knightsの機体だ。敵も本腰を入れて来たようだぞ」
「了解です!」
「さあ、戦いだ!」

●ナカモトと共に、A-MAX Knightsの機体と戦う。

#009  共闘、了。

※本作品について(再掲)
本作は、1993年にPC-98版ゲームソフトとして販売された『HAMLET』および移植版の『SPACE GRIFFON VF-9』の続編となるストーリーで、西暦2149年を舞台としたSF作品です。登場人物や組織などは、実在するものとは、一切関係がありません。前作は、wikiやプレイ動画等でご確認ください。
なお、筆者は当該タイトルの原作と脚本を担当した張本人ではありますが、現在は、いち個人で執筆しており、HAMLET2の権利は筆者に帰属します。
しかしながら筆者は、この作品の二次創作・三次創作を制限するものではありません。どなたか奇特な方がキャラ絵を描いてくれると嬉しいです。

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