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その04 酵素ドリンクってどうなんですか?
【龍崎翔子と巡る『魔女活の旅』】ホテルプロデューサーの龍崎翔子さんは、上川町層雲峡の『HOTEL KUMOI』のリブランディングを機に自然の材料から衣食住アイテムをDIYする「魔女活」に没頭。このマガジンは、そんな龍崎さんが暮らしをアップデートするヒントを求め巡る「魔女活」の記録です。
新免圭さん/Three Star Enzymes/酵素ドリンク
野菜や果物がもつ酵素や菌をつかって発酵させてつくる酵素ドリンクが、美容や健康のため注目されているが、効能や効果について諸説ある中どのように向き合えばいいのだろう。沖縄の旬の素材を使ってその製造販売やワークショップを行うTHREE STARS ENZYMES(スリースターズエンザイム)の新免さんに話を聞いた。
スリースターズエンザイム流、酵素ドリンクの作り方
龍崎: まずは作り方からお伺いしたいです。
新免: 基本的に酵素ドリンクはフルーツとか野菜をカットして、素材1に対して砂糖1.1を瓶に層にして入れる。それから1日1回混ぜて、1週間くらいして、発酵したらできあがります。
龍崎:お水は入れるんですか?
新免: 一切入れてないです。
龍崎: じゃあ、材料の水分だけでこんなに出てくるんだ。
▲素材は「ピンピンしてるのを選ぶのが大事」とのこと。
新免: そうです。これ昨日の夜中に作ったやつなので、
龍崎: もっと出てくるってことですよね。
新免: そうそうそう。酵素作り教室とかでも、持って帰って家着く頃にはこんな感じかな。
新免: 素材1に対して、白砂糖1.1にするんです。
龍崎: ちなみに砂糖はどういったものを?
新免: グラニュー糖です。私も白砂糖はふだん使わないんですけど、茶色いのはミネラルとかが入ってるじゃないですか。それが邪魔して、腐りやすくなったりとか、うまく発酵しなくて。
龍崎: このフルーツはどこ産なんですか?
新免: フルーツは全部沖縄県産の、無農薬のものを使っています。無農薬の素材とかを売っている市場で仕入れたりとか直接農家さんから購入したりして。今仕込んでいるものに入っているのはビーツなんですけど、季節に応じて夏はドラゴンフルーツとかになります。今沖縄は柑橘類が豊富なので、タンカン、甘夏、シークワーサー。あと青いバナナとレモン。
▲素材は「ピンピンしてるのを選ぶのが大事」とのこと。
新免:基本的に採れたての素材で作ってるんですよ。鮮度が結構大事で。やっぱり酵素をいっぱい素材が持ってるので、その酵素は元気な方がいいんです。畑で今日採ったっていうものがベスト。フルーツは熟れてないものがいいですよね。
龍崎: あったかい場所に置いてあげた方がいいですか?
新免: あったかい……うーん。あんまり発酵が遅かったら、ちょっとあったかい場所に置いて、北海道だったら移動したらいいと思うんですけど、それよりもなんかこう・・・
龍崎: 気がいい感じの場所ですよね。
新免: そうそう。暗いとことか、電気周りとか、埃っぽいところよりは、ちょっと気持ち良さそうな場所に。その場所の一等地に置いてます。
龍崎: なるほど。その方が風通しや日当たりも良かったりもしますよね。
新免: そうそうそう。まあ、気分的なものかもしれないですけど。
龍崎: ホテルクモイのフロントカウンターに置きます。
作り始めたきっかけは“酵素おじさん”
新免: 完成したものがあるので、飲んでみますか?
龍崎: はい、おねがいします。
▲島野菜の人参をつかって豪快にまぜる新免さん。
龍崎: わ、すごい色。めっちゃきれい。色がすごいですね。
新免: そう。かわいいって思う人もいれば、ちょっとドギツいって言う人も。
龍崎: でもすごくこの風土に似合う色だなと思います。いただきます。めっちゃ優しい味ですね、おいしいです。色から刺激的な味をなんとなくイメージしがちなんですけど、飲んでみるとなんだろう、すごくまろやかで、色んな素材の味が調和している感じがします。素材をそのまま煮詰めた味とは絶対に違う感じです。香りもやっぱりすごく良いですよね。
龍崎: ところで、どういう経緯でこのお店を始められたんですか?
新免: わたしは2011年に東京から沖縄へ移住して来たんですけど、そのときちょうど震災があったりして、すごい健康オタクだったんですよ。それで、近所で薬草酵素みたいなものを全国に教えまわってるおじさんがいて、その人にいろいろ聞いて自分で作るようになって、どんどんドラゴンフルーツ入れたりフルーツ入れたり、自分でおいしくアレンジして毎日飲むようになるうちに、「売ってほしい」って友だちとかに言われるようになって。そこからです。売るつもりで習ったわけでもないし、売るつもりで作ってたわけでもないんですけど、なんか欲しいって言う人が口コミで増えていってという感じです。
龍崎: 酵素おじさん気になりますね。
酵素ドリンク → 酵素風呂
龍崎: やっぱり瓶の中身は毎日混ぜたほうがいいんですか?
新免: 朝1回で大丈夫です。ブクブクしてくるのでそうして砂糖も全部溶けたら完成です。まだこれは1日しかたっていないので、お砂糖の尖った味がするんですよ。それが舐めるとおいしい味に変わる日があるんで、混ぜたついでに舐めて好みの味になったら完成です。
龍崎: これ、完成したらどうするんですか?
新免: そうしたら材料をザルで濾して、下の汁がこれになります。
龍崎: そういうことか。じゃあこの状態で漬けっぱなしじゃダメなんですね。
新免: じゃない方が良いと思います。
龍崎: ストップのタイミングで、液体の所だけを保管。
新免: うん。ザルで濾して、液は保管。そしてこの濾しカスは、洗濯ネットに入れて浴槽に入れると、酵素風呂としても使えます。
龍崎: それだ!温泉にそれ入れます。
新免: ピンクになって良いかも。
龍崎: めちゃくちゃ良いこと聞きました。
おいしくて楽しいことを大切に
龍崎: 話変わるんですけど、スポーツとかされたりしてるんですか?
新免: スポーツは、してないです。でも年の半分水着着てるんですよ私。海ばっか行ってるから。
龍崎: サーフィンやってるんですか?
新免: 全然サーファーじゃなくて。海でゴロゴロしてるだけです。
龍崎: なんか体が、均整がすごい、ヨガとかサーフィンとかしてはるんかなって勝手に思ってました。酵素ドリンクって体にどのような効果があるんですか?
新免: なんでしょうね、お腹の調子が良くなるとか、肌の調子が良くなるとか、なんか色んな声は聞くんですけど。でもなんか基本的に、おいしいのが良いかなって思ってます。
龍崎:たしかに、それがまず大前提ですよね。
新免: そう。おいしくって、見た目に楽しめるのが良いかなって大事ですよね。あとこれ飲みたいときと、飲みたくないときがあったりするんですよね。必要なときにおいしく感じるから、割と自由に飲んでくださいって感じでオススメしてます。
龍崎: なるほど。飲みたいと思ったときが飲み時ですね。
新免: そうですね、うん。おいしくないものを無理して飲んで健康になりたいとかってあんまり、思わないですね。
龍崎: 体が必要としているものって、おいしく感じますよね。
新免: そうなんですよね。あとはもう自分が混ぜてるときに気分が良い食材が、良いんじゃないかな。おいしそうって思えるもの、香りが良くて、毎朝気分が良いものを飲んだらいいと思います。
酵素ドリンクは、よりはっきりとその地域を表す
龍崎: メロンとか、スイカとか、そういった北海道の野菜や果物をまるごと上手く使った飲み物づくりをホテルクモイでもできたらすごくいいなと思いましたし、その地域のその温度で熟成させるからこその味が出せたら、一つの飲み物としてただの煮詰めたジュースにするとかよりも意味があるように感じました。
龍崎さんが飲んで感じたように酵素ドリンクは、地域をより深く味わうための手法としても有効のようだ。
■THREE STARS ENZYMES
沖縄県産、無農薬栽培、化学肥料不使用の素材を使ったオリジナルの酵素ジュースを販売。
HP http://threestarsenzymes.com
INSTAGRAM https://www.instagram.com/threestarsenzymes/
coordinate & photo セソコマサユキ
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