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機動戦士ガンダムSEED FREEDOM


というわけで昨日1月27日、「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」を見に行きました。例によってネタバレに言及するので、未見の方は読むこと非推奨。


20年ぶりの完全新作


何というか、全体として、見終わってDesitny以来の果たせない遺恨というか因縁みたいなものが果たされた感じがした。今年でSEED歴8年目の自分でさえ、帰着すべきところに帰着したと思っているのだから、況やリアルタイム勢をや、といったところだろう。

デュランダルが登場する冒頭の振り返りから、コンパスのヤマト隊やアークエンジェル、ミレニアム両艦のクルーの登場、ファウンデーションが仕掛けた罠、その後の反転攻勢と2時間の中で起承転結がしっかりと描かれ、ファンサービスとしての性格が強いのも、往年のファンとしては嬉しい。

ファウンデーションとかブラックナイツとかアコードとか新しい用語や面々、概念は登場するけど、やっていることは過去シリーズの延長線の上にある感じ。キラにしてもアスランにしてもシンにしてもラクスにしてもカガリにしてもルナマリアにしても、一挙手一投足も台詞もすべてに合点がいった。最初から最後まで、違和感というものを微塵も感じさせなかった。

何と言ってもアスランが破廉恥だけどカッコよかった、キラが意気消沈しているときに殴ってでも叱咤激励したのは彼らしい。なお、彼らの殴り合いは二人だけの問題で、シンは呼ばれてないので退場を余儀なくされてしまった。

BGMも素晴らしい。ラクスの歌った曲のアレンジが随所に散りばめられていたのは気が利いていた。だが語らずにいられないのは、あのタイミングで「ミーティア-Meteor-」が流れたことか。西川ニキを信じてきてよかった。

その他、キャラ別の雑感

  • キラ:長男。過去作よりも人間味を感じた。特に精神操作されて全面戦争の引き鉄を引き、一人で抱え込んで失意のどん底に落ちたあたり、やっぱり年相応の部分があるなあ、と。「やめてよね」と言っていた頃の彼はどこへやら。

  • アスラン:次男。今作のMVPだと思う。シリアスもギャグも華麗に決める男。カッコよくてカッコわるい。過去作では優純不断な印象もあったけど、覚悟さえ決まれば誰よりも有能なのかも。キラには懐いているシンからは相変わらず塩対応。

  • シン:三男にして末っ子。癒し系。SEED系列のみならずガンダムシリーズでのぼくの再推し。「ジャスティスだから負けた、デスティニーなら勝てる」で笑いを堪えるのが難しかった。キラもかかった精神操作にかからなかったのは彼の強みだが、闇が深かったからか。

  • ラクス:総裁。「必要だから愛するのではありません。愛しているから必要なのです」という台詞が本作のお気に入り。キラに作ったハロおにぎりがおいしそうだったけど、そういえばラクスに料理上手っていう設定はあったっけ?

  • カガリ:戦う国家元首。オーブから動かないまま元首としての活動が多く、出番は他のヒロインより少なめ。それだけに、序盤まではアカツキに登場するとは思わなかったので嬉しい。何だかんだアスランとはうまくやっているようで。

  • ルナマリア:年上彼女。ルナがシンより年上なのも、シンに絡んでくるアグネスの前で彼女面するのも本当に好き。シンのことが好きすぎるのがよくわかる。射撃の腕も上がったようで。

  • アグネス:じゃじゃ馬。キラに好意を寄せる一方、シンへの態度が子供じみた感じ。寝返った後、最終決戦でルナマリアと戦闘するシーンが印象的。SEEDシリーズの桑島ジンクスを見事破ることに成功。

  • マリュー:艦長。元は技術士官だったのになし崩し的に艦長になった経歴を考えると、大人勢としてはシリーズを通して最も成長した人かもしれない。

  • ムウ:不可能を可能にする男。やっぱり今回も不可能を可能にしたじゃないか(歓喜)

  • ノイマン:アークエンジェルを不沈艦にした男。シリーズ最高の呼び声高い操舵手のお手並みは今回も健在!

  • イザーク&ディアッカ:銀髪おかっぱっと金髪褐色。SEEDの頃からイザーク好きなので、登場してくれて嬉しかった。

  • ヒルダ:眼帯のお姉さん。年長者らしい振る舞いが頼りになる。

  • アウラ:ゆかり姫。ファウンデーション=ゆかり王国

  • オルフェ:NTRに失敗したマザコン。思想や能力、せりふ回しはクルーゼとデュランダルの合いの子という感じ。アズラエル要素も少しはあったかも?下野紘氏の演技力が光っていた。

徹頭徹尾、「愛」を巡る話だった
特典小説に懐かしさを感じるなど

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