ArchiCADユーザーの聖地=ビュー

ArchiCADユーザーの聖地はビュー といっても過言ではなかろう。

特に3Dモデルを作成するとき、あらゆる角度から見映えのチェックを行うことになる。その作業は多岐にわたり時間も要する。筆者のお勧めは、とにかくなんでもかんでも作業途中のその状態をビューで保存する ということだ。都度レイヤー調整をしてパース表示やアイソメ表示してもよいが、ディテールのポイントになる部分は限られているので作業中の状態を保存することはとても有用だ。

初心者が陥り易い「ArchiCADの慣れない点」はたぶんビューの使い方だ。私は使い始めてから1年数ヶ月経ったある日、この便利さに気付いた。その時、目から鱗がボトボトボトッと何十枚も落ちたのだ。ブレイクスルーしたその瞬間のことは今でも忘れない。AutoCADが大好きだった私が「ArchiCADめっちゃスキッやねん」に変わった瞬間だ。そしてArchiCADと心中しようと心に決めた日でもあるwww(なんちゃって)。いろんなことが腑に落ちて、「早く教えてくれよぉ~」とも思った。そのエキスを存分に吐き出したい。

まずはじめはとにかくビューを保存しまくるのだ。なにも気にせず、いろんな設定を覚えなくても良い。とにかくビューを保存するのだ。レイヤーセットもカメラのセットもなんにもいらない。便利に作業していた「その瞬間」を記録するのだ。なんでもかんでも保存しまくるとそのうちワケワカメになる。そこで提案したいのは

・分かり易い作業の具体的な名前を付けること

・分かり易い名前のフォルダを作成し、作業ごとに分類すること

の2点である。例えば作業したい内容を文字に起こす。たとえばライニングの壁は少し特殊だ。高さは1mちょっとと低いし、壁の包絡も一般の壁とは分けて表現したい。「3Fライニング修正」「最上階パラペット作業」「5F制震ダンパー3通り納まり」など。これらを平面図として保存することも、フォルダを作って関連ビューを登録することも可能だ。作業状態を名前で残しておけばビューを開いただけで即作業することが可能だ。そしてビューの中の同一フォルダへ、平面図、立面図、断面図、ワークシート、集計表なんでもぶちこめる。
しかし、実はビューに保存しまくると容量は結構かさむ。容量を小さくするポイントはビューを減らすことでもある。慣れてくれば作業用データと印刷用データと分けて管理したりしたくなる。
ビューが素晴らしいのはレイヤーセット、縮尺、表示表現、ペン設定。これらの状態が保存できるところなのだ。ビューを征すれば作業効率は格段にあがるはずだ。

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