ArchiCAD ​とにかく良く使う機能

ESC(キャンセル)

キーボードの左上に鎮座するESC(エスケープ)キー。このキーが使えればもうArchiCADを恐がりながら触る必要はない。訳が分からなくなった時はとにかくESCキーを何回か押せばよいのだ。車の運転で「シフトをニュートラルにする」という動作があるがArchiCADでいわゆる「ニュートラル」の状態は
”矢印ツールが選択された状態”
の時だ。それ以外はなにかが実行されていると思って良い。なにか起こってしまった時は慌てず、騒がず、とにかくESCキーを押して様子をみるのだ。

Ctrl + Z

操作した後に思った結果にならなかった場合に使うのがこれ。恐がらずに色々試して作業を行い、間違えたら Ctrl + Z で元に戻す。AutoCADユーザは元に戻す内容や手順が違うので特に注意すること。編集など行ったことに対してしか元に戻らない。レイヤーの状態や画面表示などを元に戻す場合は別のメニューを利用する。戻れるステップも限られている。(ArchiCAD19からは全てのステップに戻ることが可能になったが起動するのに時間がかかる様になった)環境設定でステップを変更することも可能だ。

Ctrl + Shift + Z

Ctrl + Z の逆。元に戻し過ぎた場合に先に進めることが可能。Ctrl + Z は過去に戻る。Ctrl + Shift + Z は未来にすすむ。未来といっても Ctrl + Shift + Z を押し続ければ自動でモデルや図面が作成されるわけではない。そんな機能があればとても喜ばれるだろう。ぜひGRAPHISOFTにみんなでお願いしよう。なんちゃって。

F2

平面を表示する。AutoCADでもテキストウィンドウを確認する際に良く利用したものだが、ArchiCADではさらに良く利用することになるだろう。またShift + F2 では平面の上の階が表示される。なんとShiftキーの下のCtrl + F2キーを押すと下の階が表示される。こんな憎い演出もArchiCADが判り易いと思う所以だ。

Shift + F2 上階を表示

Ctrl + F2 下階を表示

こんなによく利用するESCキーとF2キーの間にどう考えても「使わねーよっ」ってキーが存在する。そう、F1 だ。私は誤って押すことが多くいつもイライラしていた。そこで誰かに聞いたのか?自分で思いついたのか?忘れたが F1 のキーを物理的にハズスことにした。キーボードはメンテナンスの為?(かよくわからないが)すべてとり外すことが可能(なハズ)だ。精神衛生の観点からも外しておくことをお勧めする。(しかし F1 でヘルプ開く奴っているのかねぇ~?)

Ctrl + Shift + F2 階数を指定して表示

階数を指定し開くことが可能だ。まだ経験はないが100階建ての建物でも簡単に目的階の階へひとっ飛び可能なのだ。

スペースバー

どんなキーボードでも一番でかくて押し易いキー。それがスペースバー(スペースキー)だ。この機能をここに割り当てるあたり、
「GRAPHISOFTさん、やっぱしあんた、わかっているねー」
といった具合だ。クイック選択モードのオンオフができるのだ。クイック選択モードというのは改めて説明するが、知らないと困るはずだ。もうひとつ重要な機能が備わっている。マジックワンドだ。フォトショップなどでは『自動選択ツール』と表記されている場合もある。この便利さを知ってしまったらヤミツキになるだろう。
コマンドが選択されているとマジックワンドになるので注意!

Ctrl + S 上書き保存

良く使う機能というよりは是非覚えておいてほしい、というよりも保存しとけよ! と自分に言い聞かせる為に敢えて上位に入れた機能だ。実際に筆者が体験したことだが、保存したデータが開かなくなったことがある。(最近のバージョンでは修復という機能がある。まだ利用したことはないがあの時めっちゃくちゃほしかった機能だ。)原因は不明だが、そんなこともあるので日付ごとに保存することもお勧めする。ある作業に没頭しすぎるとついつい保存し忘れてしまうものだ。癖でCtrl + S と押すくらいでも丁度良いかもしれない。2Dの作図を図面ごとに1データづつ作成している場合は1枚くらい開かなくなったところで最悪の場合、描き直せばよいがArchiCADの場合致命的になる。すべての図面が取り出せなくなるからだ。また、フラッシュメモリー(USBメモリーやSDカードなど)にバックアップしているツワモノもいるが出来ればハードディスクに保存したい。さらに定期的にクラウドに保存しておけば、まず消滅したりすることはないだろう。クラウドに保存することを強くおすすめする。パソコンに詳しい人が近くに居ればいろいろ聞いてみると良い。

マウスのホイール

ホイールを回すと拡大縮小を行える。ホイールを押したままマウスを動かせば移動 パン が可能だ。ホイールをダブルクリックするとすべてが表示される。見たい場面に的確にすばやく移動することはとても重要だ。3D画面に於いて Shift + ホイールを押したまま動かせば回転する。

Ctrl + D 移動である

Ctrl + E 回転である

Ctrl + M ミラーである

この3つの黄金編集機能にはおまけ機能がある。図形を選びこのコマンドを実行後、Ctrlキーを再度押せば○○コピーになる。もう一度押せば解除される。Ctrl+Altキーを同時に押すと○○複数コピーとなる。この機能を知ったとき、シビレた。

ちなみにCtrl + Shift + D(E,M)は一回こっきりのコピーとなる。

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