ArchiCAD 恐ろしき大変更
建築設計を行う際に逃れられない『大変更』
やっつけても、やっつけても、やっつけても、ターミネーターのようにしぶとく何回も何回も何回も 復活してくる。
・お客さんからの指示
・大手組織事務所のデザインレビュー
・○○グループ長チェック
・○○部長チェック
・○○理事チェック
・自分の大ポカ(ミス)
枚挙にいとまがない。そんな『大変更の対処法』をある程度レパートリーとして知っておけば いざ! という時になんとかなる筈だ。ここに記載した方法はごく一部、「こんな方法もあるのか」と思っていただければ幸いだ。
変更方法もさることながらデータの管理にはくれぐれも注意してほしい。大変更だけに失敗すると取り返しのつかないことになりかねない。データはコピーするなどして履歴を残しておくことを強くお勧めする。
ストレッチ
ストレッチとはすなわち伸縮させるということだ。始めて ArchiCAD を教えていただいた時「ストレッチ機能はない」と聞いて、ものすごいショックを受けたことは未だに忘れられない。なぜなら建築の図面修正はストレッチは
『効率化作業のキモ』
だと思っているからである。よくよく機能を探ってみるとちゃーんと備わっていてホッとしたものだ。通り芯や壁、柱が移動するということはつられていろんなものが動く。そんな時に大活躍するのがストレッチなのだ。手順は
1.囲う(矩形選択ツールでネ)
2.Ctrl + H(これがストレッチなの)
3.距離を入力する(1点、2点とか1点、距離入力とか)
これだけだ。そして『囲う』ところがとても重要なのだ。図形選択の矩形選択の方法を熟知すればもう恐いものはなにもない。いろんな囲い方を知らないとストレッチの効果は得られない。さらにすべて階に影響させるのか?させないのか?の判断を誤ると痛い目にあってしまう。
移動して確認しながら再構築
あまりにも変更箇所が多過ぎてもう原型をあまりとどめていない場合。わたしが良く利用する方法は、データを丸ごと左側にまるまる移動して元の位置に確認しながら移動する方法だ。移していくことでどこまでの作業を行ったか?を把握しやすい。通り芯や断面線、立面線、カメラの設定などは元の位置から変える必要はないかもしれない。
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