イケメン騎手溺愛女

騎手の中でもやはりイケメンな騎手はいるもので、例えば川田将雅騎手や菅原明良騎手や他にもたくさんいる。騎手でイケメンというのはまさしく神は二物を与える状況であり私には大変羨ましく感じる。今回はイケメン騎手の中でも特に人気のある坂井瑠星騎手を溺愛する女がいた話である。

オークスの日、私は府中のスマートシートにいた。NHKマイルCから続く府中GⅠの第3戦目である。ちなみにNHKマイルCは本命エエヤン対抗シャンパンカラーで外し、ヴィクトリアマイルは本命ソダシ対抗ララクリスティーヌで外している。

この日のオークスはリバティアイランドが圧倒的な人気で、阪神JFと桜花賞を異次元の末脚で差して勝ってきたため人気になるのは当然のことだった。しかしリバティアイランドの馬券を買っても面白くないのである。最終単勝オッズは1.4倍である。1.4倍の3歳の若駒に賭けるのはリスクしかないと私は判断した。そのためリバティアイランドに勝ったことがあるにも関わらず近走の成績から10番人気になっていたラヴェルを本命にした。相手には距離延長大歓迎のハーパーでラヴェルの単勝とハーパーとの馬連ワイドの理想的な馬券を購入した。

スマートシートに戻りレースを待っていると、後方の席から女性の声が聞こえた。あまりに声が大きいので嫌でも話が聞こえてしまう。どうやら馬や馬券より騎手が好きらしい。それもイケメンの騎手の顔推しのようである。私とは正反対のその女性だが、オークスは私と同じくラヴェルを買ったようだ。ラヴェルを買った理由は鞍上がイケメン坂井瑠星だから。生粋の馬券オヤジであればぶっ飛ばしたくなるであろう理由だが、何日もああでもないこうでもないと考えに考え抜いた予想より鞍上がイケメンだからという3秒予想の方が皮肉なことだが当たったりするのである。そして今回はその女性と本命馬が同じなため、私の予想も当たる気がしてきた。リバティアイランドが負けて場内から悲鳴とどよめきが聞こえてくるのを楽しみにしていた。


リバティアイランド6馬身の圧勝だった。あまりにも強すぎた。私とイケメン騎手溺愛女は最後の直線先頭に躍り出たラヴェルを見て頑張れ頑張れと大声で応援していたがリバティアイランドに交わされ、ハーパーに交わされ、さらにドゥーラにも交わされてしまい残り30mくらいのところで外してしまった。あの感じなら3着には残りハーパーとの最低限ワイドが取れると思ったがなかなかうまくはいかないものだ。イケメン騎手溺愛女の応援はおそらく坂井も嬉しく思うだろうが私のようなヤツに応援されたらやはり嬉しくないのである。これが残り30mのところで効果を発揮してしまったため最後止まってしまったのではないか。あと少しのところで大きな馬券が外れてしまったので流石にガックリきた。次の最終も外した。


あれから4ヶ月たち、今日はローズS。ラヴェルが坂井瑠星を乗せて走る。放牧から帰ってきて身体がひと回り大きくなり、精神面もよくなってきたようだ。成長した姿をまずはこの舞台で示し、そして秋華賞であの日の悔しさを晴らしてほしいものだ。あのイケメン騎手溺愛女もラヴェルを応援していることだろう。まさか他の牝馬に浮気してるなんてことはないだろう。あの女性と一緒に、今日はラヴェルに勝ってもらう。


重賞予想
ローズS
◎7 ラヴェル

単勝一点。オークス4着馬で世代上位の力示した。前哨戦のここは力最上位。こんなところで負けていてはリバティアイランドを倒すことは夢のまた夢だろう。ここを勝ち、秋華賞へ。



今日はAdoのライブを見に行きます。Adoは青いバラがあります。これはローズSで青い4枠を買うことのサイン馬券ですかね。今気づきました。まさか気づいたらダメだったやつか……?

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