マッチングアプリでキラキラ人生

先日女友達と飯に行った。その友人とは1歳とか2歳とかそこらあたりからの繋がりで、同じマンションに住んでいるいわゆる幼馴染というやつだ。

ソイツはまあ私が言うのも何だけど、色恋沙汰というものとは全くの無縁の女だった。同じだった小学校、中学校では彼氏ができたとかそういった話は聞いたことがなかった。どちらかと言うとその頃流行っていたボカロとかそういったものに詳しかったと記憶しているが、もう詳しくは忘れてしまった。

もちろん残念ながら私にも彼女ができたとかそういった話はない。いや、告白されたことはあるぞ、一度だけ。でも付き合う前に自然と終わってしまった。今思えばあれが人生最後のモテ期だった。あの時は私自身まだまだクソガキだったから、どう返事したら良いのか、何て返すのが男前なのか分からなかった。結局今でも正解が分からずじまいじゃ。

んで、高校、大学と別々になったのでしばらくお互いどうしているのかは分からなかった。同じマンションに住んでいるとはいえ、なかなか会う機会がない。まあ勉強やら部活やらで今より何倍も忙しかったから、そんな暇もなかった。

私は野球をやっていたから、高校では朝から野球やって昼は授業を受けて夜はまた野球をやってととにかくそんな日がずっと続いた。そんなもんだから彼女もできないのじゃ!と言い訳してみても、もう野球をやっていない、授業もそこまで忙しくない今、彼女がいないということは、やはりそういうことなのだろう。今まで言い訳の材料があったからのらりくらりとかわせていたけれど、もう盾がないからな、体一つで耐えなければならん。でも私には心の拠り所、競馬ちゃんがいるんじゃぁぁ!!!!裏切られてばかりだけれどもね。たまにはこっちを向いてよね。

んで先日の飯の話になるんだけれど、ソイツに今彼氏がいるらしい。らしいというか確定なんだけれど。でもそんな話は薄々聞いていたし、今更特別驚きはせんけど、なんとびっくり今の彼が4人目だと知った。一体何があったのか、何がお前さんをそんなに変えてしまったのじゃぁぁぁ!!!寝取られたわけではないけれど、純愛主義者も難儀じゃなとしみじみ感じた。

何でそんなに出会いがあったのかと聞いてみたら、マッチングアプリだと答えた。マッチングアプリってあのマッチングアプリか、YouTube見てたら必ず広告に出てくるあれか。しかし私にはどうにも胡散臭いものにしか見えん。私は男女平等なんてものは信じていないから、あのマッチングアプリも男は搾取されていくものだと偏見を持っている。

ただでさえ毎週末にアルバイトで稼いだちょっぴりのお金を持って競馬場に突撃して、天下のJRA様に搾取されているというのに、これ以上搾取されてしまったらいよいよ素っ裸で過ごさねばならない。別に私は良いんだぞ、素っ裸で街を歩いても。しかし人様に迷惑をかけることは私の中にあるほんの少しの良心が許さないので、何とか踏みとどまっている。

それでソイツはマッチングアプリを使って数人の男たちと交際をしてきたわけだが、どうやら今の彼もそれなりのプレイボーイだった。私はプレイボーイはあまり好きになれない。まあ好きになるやつの方が少ないのだろうけど。

そのプレイボーイくんはやはり今まで10人くらい彼女がいたらしい。正直憎い。別に本気で思っているわけではないけれど、せめてこれだけは知ってほしい。お前が10人もの彼女と付き合っている間、誰とも付き合えない悲しきモンスターが同じ数だけいるんだぞ、と。

飯の時間、女友達はプレイボーイくんとどこ行ったとかプレゼント何貰ったとかそんな話を延々としていた。幸運なことに私はそういった話を聞いてもイライラしない、とてもおおらかな人間であるので、相槌を打ちながら話を聞いていたのだ。

途中、「君もマッチングアプリをやってみたらどうだ」と言われた。確かにな、出会いを求めていたらマッチングアプリを使うことは良い選択なのかもしれない。だがしかし!私はさっきも言ったが搾取されにいく大馬鹿者ではないのだよ!プレイボーイくんはうまいことやれるのだろうけど、私は例えるなら生まれたばかりの子鹿じゃ。平穏に暮らして競馬ができればそれでいいのだ。

私は彼女とかいらんのじゃ。元よりモテたりしないからそんなこと考える必要もないんじゃ。私は馬券オヤジ予備軍なので、デートに使うくらいなら馬に使った方が楽しいんじゃ。そんなことを大声で高らかに宣言しても、悲しい人なんだなとレッテルを貼られてしまう。いやまあ実際そうなんだけれど、私の中にあるほんの少しのプライドがそれを許さない面倒くさい人間なのだ。

だから私は紳士に答えてやった。「今は彼女欲しいとかは思わないな。今の生活でも十分充実していて楽しいからね。」今の生活というのは平日バイトして学校に行って土日に競馬場に行く生活なのだけれど、充実してるもんね!

ただなプレイボーイ、お前は好きになれん。


重賞予想

安田記念
◎18 ソングライン
○4 セリフォス
▲14 シュネルマイスター

◎18 ソングライン
末脚一級品。連覇できる。

◯4 セリフォス
東京実績◯。末脚発揮できれば。

▲14 シュネルマイスター
東京では馬券外したことがない。もう一度東京で。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?