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「ザンネン」ってなに?

この前さ。
ひとり旅したんだよね。
ずいぶん前から予約していた
星空観測できるプチホテルにお泊りしたんだけど。


この日に限って・・・
天気予報はくもり!!!


この話をしたら
優しいお友達がこう云ったのよ。
「せっかくの日なのに残念ね…」


優しい~友よ💛
ただ、なんでか知らんけど
「残念」という言葉になんとなくの不思議感。


ザンネン・・・・?
ざんねん・・・・?
はて?
どれがザンネンなんだろう??
宇宙人になった気分だ(笑)


不思議感を抱いたまま
夜空の天体観測会のそのときが来た。
何万光年の過去の光もつかまえる巨大望遠鏡の周りに
参加メンバーが集合する。
そして空を見上げた。

あら・・・天気予報どおり、ごっつい分厚い雲。
お月さんさえも雲に隠れてる。


きまぐれな雲は、時折、光の強い星をチラチラ見せながら
「ホレ~ホレ~」
「今のうちに観るのじゃあああ~」とニヤニヤしながら夜空に漂っている
。。。ように見えた。
ほぼ雲の勝利だったね。


参加メンバーたちは
友達ペアも、カップルも会話が少ない。
みんな、分厚い雲で隠れているお月さんのような目をしてる。
ああ・・・これが「残念」の目だな。
そう思った。
人間観測もオモシロイと思った。

観測会が終わり
せっかくの夜なんで、再度、部屋から抜け出し屋上に行ってみた。
屋上で望遠鏡をスタンバイしていたら
しばらくして晴れてきた。

夢中でレンズを覗いていたら
誰もいないはずなのにうしろから声がした。


「おひとりですか?」
「晴れて良かったですね~」


さっきの観測会で巨大望遠鏡を操作していたスタッフだった。
観測会では業務トークばりばりだったのに
今は笑顔が柔らかい。

さっきとは別人やんかーーー!
(ちなみにこれは私の心の声)
(ちなみにこのスタッフは女の子だよ)
(イケメンスタッフやったら💛むふふ)
↑これこそリアルに「残念」な話やな(笑)


その後、なんやかんや
星の解説までしてくれて
この美しい夜空を独占させてもらった。


ふりかえるとね。
星空を堪能できたことはもちろん素敵だったんだけど。

それよりも
なによりも
このスタッフの素の語りと笑顔を見れたのが、なんだかどえらく得した気分だった。

という
ザンネンじゃなかった
Happyなひとり旅。

楽しかった。
また、いこっと!




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