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「踊り子の姉ちゃんも、もうそろそろ着替えて出て来る頃じゃないか?」 彼は薄暗い路地の奥…
宿内の浴場で湯浴みを終え、旅の疲れと汚れをすっかり落とした状態で、ロビーの脇にある食堂…
馬車は既に、峠に差し掛かっていた。速度が落ちている馬車に追いついたアレンは、息を切らし…
カレフで異国の民が集っている商店街や、潮の匂いが強烈な漁港などを順番に見て回りながらも…
朝から一頭立ての馬車を伴いながら街道を歩き続け、特に魔物や野生動物との戦闘もなく、貿易…
「それじゃあ、奥の部屋で少々お待ちください」 カシムは僕らが署名した書類を持ちながら、…
「ソルディ兵士長には話をつけてある。諸君らが望むなら、中庭でも屋内の訓練所でも、好きなだけ使ってくれ」 ネウロはそう言いながら、我々に背中を向ける。 「後は、明朝八時の集合時間まで、好きなように過ごしてくれたまえ。食糧や路銀等の物資はこちらで見繕っておく」 ネウロは「失礼する」と一歩踏み出した。ドルトンがそれを追いかけて声をかける寸前で、彼は何かを思い出したように立ち止まる。それを予期していなかったフューリィは、一人でネウロより先に行ってしまった。 「そうそう。報酬や人員
「浅慮の言い訳を得て満足するとは。どこまでも卑しい奴だ」 フューリィは、ドルトンをキツ…
主人不在の玉座の間で、座る者のいない玉座に向かって跪いている。 我々には不遜なネウロ…
高台の墓地を後にすると、グレイシアにもらった案内を頼りに次の目的地へ向かった。どうやら…
エマちゃんに作ってもらった花束を片手に、木馬では登り切れない坂道を登る。息を切らしなが…
事前に相談もなく、僕とアレンで適当に選んだ店へ入ったのに、ドルトンは連絡もなしに僕らの…
「得物の重さと長さ。扱い切れていないことを瞬く間に看破して、僅かな隙を突くとは。見事だな…
「ちょっと待て。それは流石に言い過ぎじゃないか?」 ドルトンが横から身を乗り出し、口を挟んだ。ネウロはチラリとそちらへ視線をやる。 「そうか? ご本人は、きちんと受け止めているようだが」 ドルトンは渋面を作って何かを言い返そうとするが、アレンの手によって座らされる。ドルトンまで、僕の顔を見つめる。僕は周囲から集まる視線を受け止めきれず、一瞬下を向く。 ネウロの言い分も良く分かる。倒し切れなかった理由も原因も、思い当たる節がある。おまけに、あの日、最後までやり切れなかった