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名称未設定世界観(仮)

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物書きとしての本格的な再起、奮起を考えた、既存作品の再構築世界で展開される一連のシリーズ。 各作品、全体の名称すら未決定。 とりあえず、プロローグ的な幕間の話を置いてみる。
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#2231

遊川の日誌 vol.1

 もう何度目か分からない手術を終えた彼は、ひとしきり暴れた後、ようやく眠りに就いた。元の…

2231(仮) 第四八話【最終話】

「君はコレから、どうするんだ?」  空湖さんは、しっかり前を見ながら言った。そう言われて…

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2231(仮) 第四七話

「間に合った」  向かいにいた桂花さんは、気合いが抜けたようにその場で真っ直ぐ下に尻餅を…

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2231(仮) 第四六話

「ちょっと、話が違うじゃない」  桂花さんは真境名の腕の中でもがきながら、彼を必死に非難…

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2231(仮) 第四五話

 その後ろに見える空は、やや暗い雲が広がり始めた。さっきまでうっすら白い雲が広がる程度だ…

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2231(仮) 第四四話

 目の前の二つのボタンが何を意味するのかはよく分からなかったが、とりあえず目についた上向…

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2231(仮) 第四三話

 米利刑事の運転するパトカーは、先に到着していた大都エンジニアリングの社用車に並行する形で停められた。どちらもハチ公タワーの横に、バックで駐車されている。  パトカーを降りると、米利刑事は大都のバンへ近付いた。何やら挨拶を述べながら、車内の人とやり取りしている。僕らはそれをパトカーの横で眺めながら、力強く朝日を跳ね返しているハチ公タワーを見上げた。  全く見えそうにない先端を見ていると、自然と口が開いていく。 「貴女は中で待っててもいいんじゃない?」  ポカンと開けた口が徐々

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2231(仮) 第四二話

「改定後の条文にもよりますが、速やかな秩序復旧が行われます」 「速やかな秩序復旧と言うと…

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2231(仮) 第四一話

 遊川の眉間を撃ち抜いた時の引き攣った顔が、フラッシュバックした。自宅で亡くなっていたば…

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2231(仮) 第四〇話

「それで、君らの要望は?」  真境名は早速、話題を切り出した。僕はバックパックから例のメ…

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2231(仮) 第三九話

 テーマパークの入り口、メインゲート前まで来ると、激しい戦闘の跡があった。駅の周りに聳え…

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2231(仮) 第三八話

「ほら」  駿が、紙のバインダーにまとめられた資料を僕に投げて寄越した。僕が目の前の重機…

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2231(仮) 第三七話

「一体ぐらいなら、リミッター解除って奴で何とかなりそうな気もするけど、それでも近付くまで…

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2231(仮) 第三六話

 高速道路の高架がはっきり見えて来た。双眼鏡でそちらの様子を伺うと、格闘技のリングのようなロープが張り巡らされ、さらにその奥で、肌の色が悪そうな「いわゆるゾンビ」みたいな人物や、得体の知れない実験動物が群れを成して待機している。  上空には、一定のルートを飛行するドローンと、センサーでこちらを認識していそうな突撃用っぽいドローンがいくつか見える。物理的な壁が空中にまで伸びているようには思えないが、ロープを中継しているポールを超えて近付いてくることはないらしい。 「警察署って、

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