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名称未設定世界観(仮)

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物書きとしての本格的な再起、奮起を考えた、既存作品の再構築世界で展開される一連のシリーズ。 各作品、全体の名称すら未決定。 とりあえず、プロローグ的な幕間の話を置いてみる。
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2022年11月の記事一覧

2231(仮) 第四八話【最終話】

「君はコレから、どうするんだ?」  空湖さんは、しっかり前を見ながら言った。そう言われて…

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2231(仮) 第四七話

「間に合った」  向かいにいた桂花さんは、気合いが抜けたようにその場で真っ直ぐ下に尻餅を…

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2231(仮) 第四六話

「ちょっと、話が違うじゃない」  桂花さんは真境名の腕の中でもがきながら、彼を必死に非難…

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2231(仮) 第四五話

 その後ろに見える空は、やや暗い雲が広がり始めた。さっきまでうっすら白い雲が広がる程度だ…

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2231(仮) 第四四話

 目の前の二つのボタンが何を意味するのかはよく分からなかったが、とりあえず目についた上向…

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2231(仮) 第四三話

 米利刑事の運転するパトカーは、先に到着していた大都エンジニアリングの社用車に並行する形…

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2231(仮) 第四二話

「改定後の条文にもよりますが、速やかな秩序復旧が行われます」 「速やかな秩序復旧と言うと?」  グレゴール氏の説明に、桂花さんが突っ込みを入れる。 「一般的にはクリーニングでしょうか」 「クリーニングって?」  近くで話を立ち聞きしていた空湖さんが、グレゴール氏に変わって説明を引き継ぐ。 「物理的にも情報的にも、綺麗にするんだ。何もなかったことにして、必要ならウソの記憶にすり替える」  空湖さんは、極めて淡々と言った。  チャルカ教とザ・シティがやってきたことを考えれば、やり

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2231(仮) 第四一話

 遊川の眉間を撃ち抜いた時の引き攣った顔が、フラッシュバックした。自宅で亡くなっていたば…

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2231(仮) 第四〇話

「それで、君らの要望は?」  真境名は早速、話題を切り出した。僕はバックパックから例のメ…

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2231(仮) 第三九話

 テーマパークの入り口、メインゲート前まで来ると、激しい戦闘の跡があった。駅の周りに聳え…

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2231(仮) 第三八話

「ほら」  駿が、紙のバインダーにまとめられた資料を僕に投げて寄越した。僕が目の前の重機…

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2231(仮) 第三七話

「一体ぐらいなら、リミッター解除って奴で何とかなりそうな気もするけど、それでも近付くまで…

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2231(仮) 第三六話

 高速道路の高架がはっきり見えて来た。双眼鏡でそちらの様子を伺うと、格闘技のリングのよう…

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2231(仮) 第三五話

 彼は積み上げられた荷物に身を隠しながら、通路の奥を覗いた。僕も、彼と入れ替わりに状況を確認する。場内の見回っぽいロボットが、周りに気を配りながらゆっくり歩いている。発見されているとは思えないが、ジリジリと近付いて来ているような気がする。  見回りロボットは時々立ち止まってその場にジッと佇み、しばらくすると再び動き始める。駿はその動きを見て何かに気がついたのか、周囲を見回した。天井に備え付けられた監視カメラを見上げ、「そうか、アレか」と小声で言った。 「どうする?」  僕が小

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