石川淳さん作曲「支配してアゲルヨォ」考察

こんにちは。
自称HAL研サウンドオタクのしろもようです。
HAL研サウンド、良いですよね。

私が初めて好きになったゲームは「星のカービィ夢の泉の物語」で、そこからずっとカービィが好きです。
最初はゲームにハマり、若い頃はずっとプレイしていたのですが、次第にゲームより曲に興味を持つようになり、最近はゲームをやらずに曲だけチェックするような状態になってしまっています。
それがどんどんエスカレートしていき、最終的に曲だけでなくHAL研サウンドチームの情報を集めるようになりました。
「ファッションに鶏を取り入れている安藤浩和さん」の画像を集め始め、ディスカバリーでリードサウンドを担当されているのが小笠原雄太さんと知り涙を流し、下岡優希さんの年齢予想をする、といったことをしています。
狂ってますね。

その割には作曲者予想は全然当たりません。
作曲者の皆様の特徴はある程度把握している筈なのですが、「え、これ石川淳さんだったの!?」みたいなのはしょっちゅうです。
トリプルデラックスの「美の監獄」はずっと安藤浩和さんだと思っていたのですが、実は石川淳さんだったということを最近知りました。

わかりやすいのもありますけどね。
ディスカバリーの「びっくりホラーハウス」とか、「フローズン・メトロ」とか。(前者は石川淳さん、後者は安藤浩和さん)

HAL研語りはこれくらいにして、そろそろ本題にいきましょう。

星のカービィWiiで石川淳さんが作曲したBGM「支配してアゲルヨォ」はラスボスの前座BGMとしてではなく、元はラスボス戦BGMとして作られていたのではないかという説です。

石川淳さんとは


まず石川淳さんについて軽く説明しようと思います。
石川淳さんは1964年生まれの千葉県出身で、1990年にHAL研に入社されています。
1992年発売の初代星のカービィからサウンドを担当しており、今現在もHAL研でサウンドのお仕事をされております。
トリプルデラックスからサウンドテストで曲を再生した時の音符の色で作曲者がわかるようになり、石川淳さんが担当された曲はピンク(赤)色の音符になります。
代表作はグリーングリーンズ、グルメレースなどですね。
一度聴いたら忘れられない、癖のあるメロディが特徴的です。
桜井政博さんと熊崎信也さんの指示の出し方の違いに戸惑ったり、ロボボプラネットBGM「はつでんしょけんがく」の収録で歪んだギターの音を出したいが為に自身の老眼鏡をギターに挟んで弾いて壊したりと、お茶目な一面もあります。
あとサントラなどに載ってるコメントがなかなか面白いです。
カービィシリーズを初代から支えてくださっている偉大なお方です。


「星のカービィWii」以降の石川淳ラスボス前座ボス曲一覧


星のカービィWii…マホロア戦「支配してアゲルヨォ」
星のカービィトリプルデラックス…クィン・セクトニア戦「Dirty&Beauty」
星のカービィロボボプラネット…プレジデント・ハルトマン戦「Crazy Rolling in Money」
星のカービィスターアライズ…ハイネス戦「La Follia d'amore」
星のカービィディスカバリー…フェクト・フォルガ戦「追獣」

Wii以降のラスボス前座ボス曲をまとめてみました。
勿論全て石川淳さん作曲です。

全体的に独特な雰囲気の曲が多いですよね。
特に「Crazy Rolling in Money」と「La Follia d'amore」はこれぞ石川淳楽曲って感じですね。

こうして比較してみると、「支配してアゲルヨォ」が異質に思えてきませんか?
他が独特な雰囲気を持っているのに、「支配してアゲルヨォ」だけシンプルにかっこいい、まさにラスボスという感じの曲です。
星のカービィ3辺りまでの石川淳さんのラスボス曲のような雰囲気ですよね。

星のカービィWiiのサウンドトラック「KIRBY Wii MUSIC SELECTION」のブックレットのサウンドスタッフコメントには、次のような文章が記載されてあります。

「支配してアゲルヨォ」と「CROWNED」は、別々の作曲者が担当することで、ボス戦というひとつのクライマックスシーンに大きな変化を生み、それらは「カービィサウンド」の醍醐味にもつながっています。


この文章で、ラスボス戦で流れる2曲の作曲者が違うのは、意図的なものだということがわかります。


石川淳さんが考えるラスボス「マホロア」戦


※ここからは完全に私の想像になります。ご注意を。

どんな曲を作ってほしいか指示をするのはディレクターである熊崎信也さんだと思うのですが、その指示の際に石川さんと安藤さんの2人に「ラスボスはマホロアにするから、それに合ったラスボス曲を作ってほしい」という、同じ指示を出していたのではないでしょうか。
その指示を受けて石川さんが作曲したのが「支配してアゲルヨォ」、安藤さんが作曲したのが「CROWNED」だったのではないかと想像しています。
2人の曲を聴き比べて、今回のラスボス戦に相応しいと判断されたのが「CROWNED」だったのではないでしょうか。

星のカービィWiiのサウンドトラック「KIRBY Wii MUSIC SELECTION」のブックレットのディレクターコメントには、次のような文章が記載されてあります。


いまだに何回聴いても心動かされる曲が、最終ボスの2曲。序盤はバトル色を前面に出しつつ、最終決戦では、壮大な中に切なさを含む、複雑なニュアンスも込められました。


ディレクターである熊崎信也さんが序盤はバトル感強め、ラストが切なさを感じるものをイメージしていたため、「支配してアゲルヨォ」が前座ボスに、「CROWNED」がラスボスに当てられたのではと考えています。

つまり、ディレクターである熊崎信也さんの考えが違っていれば、「支配してアゲルヨォ」がラスボス戦BGMになる可能性もあったということです。
そういった理由で他の前座ボスとは雰囲気の違った、ラスボス戦に使用されていても違和感の無い、シンプルにかっこいい曲に仕上がっているのではないでしょうか。

石川淳さんが考えるラスボス「マホロア」戦BGMは、『支配してアゲルヨォ』だったということです。


終わりに


この考察はごくごく普通の一般人が考えたものなので、違和感のある部分が多数あると思いますし、実は私が知らないだけで、どこかに石川淳さんのインタビューなどが載っていて、そこに答えがあるのかもしれません。

でも想像するだけならいいよね!!!!!
考察楽しいし!!!!!

ここまで読んでくださりありがとうございました。


Q.「支配してアゲルヨォ」が流れるマホロア戦って、スーパー能力使うから必然的に熱い戦闘になるし、熱いラスボス戦曲が得意な石川淳さんは元々前座ボス戦担当だったんじゃない?

A.そうかもしれない

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