lovely music listened to on Spotify‗2023
Baldor and the Euclidean Functions | Meditation bells
59分1トラック。モジュラー・シンセで生成される、まぁ・・・あの、メディテーション・ベルです。これは59分ですが一年分作ってくれとお願いしたら作れるんでしょうね。しかし、まぁ・・・実はこのアルバムを今年いちばん聴きました。
MUSEMENT | Song Pavilion
元カーネーションのドラマー=矢部浩志さんが闘病から復活。完全に一人で作られていてスイートな女性ボーカルもAI合成音声。キャッチーでポップでドリーミーでダンサブル。2023年の矢部さんを聴いていれば古いレコードとかディグる必要ないよ。これ以上のシティポップはないのだから。
Lost Weekend | Down The Road
Steve Hiettみたいな納涼インスト。どの楽器もまったく主張しない、余白だらけのBGM。ジャケもタイトルもSteve Hiettオマージュなのかな。とにかく私はSteve Hiettが好きです。
John Carroll Kirby | Blowout
水原希子の彼氏として知られるジョン・キャロル・カービーの最新作。カウトウギ・セッションみたいなトロピカル・インスト。最高。
脇田もなり|UNI
「Dorianさんがプロデュースすれば解決する問題はたくさんあるやろな~」と思い続けていたペシスト(私)の7年分の溜飲を下げる快作。
Taylor Deupree | Eev
DAWの画面に密閉されたような、耳に直接プラグインするような音楽も好きで、YOASOBIだってNewJeansだって好きなんですが。これはアコースティックな感触のアンビエント。電子音で自然を描いているのか。自然が電子音に聞こえるのか。今年も綴られ続けたLOG by MIYAUCHI YURIのアプローチも素敵でした。
Neneh Cherry | Raw Like Sushi
「Buffalo Stance」のリミックスだけでも6トラック入った全35曲収録の30周年記念盤をSpotifyで発見。アシッド・ハウス最盛期の1989年に狂ったように聴いていた。リップ・リグ&パニックで暴れていた頃からずいぶん長い付き合いだねえネナちゃん。
Space Ghost | Private Paradise
すっかり出不精になってしまって妻とのドライブも億劫なワイ。週の半分は在宅勤務なので運動不足。ロコモティブシンドロームになってしまわぬよう脳内でイビザへトリップ。まさにPrivate Paradise。こういうのバレアリック・ビートっていうんでしょ。四つ打ち最高。
Mort Garson | Mother Earth's Plantasia
1976年にロサンゼルスでシモンズのマットレス購入者にノベルティとして配布されたというカセットの復刻。ディレーの効いたエレピにムーグが飛び交うニューエイジ。ジャケットのイラスト見ながら聴くとヒーリング効能が倍増する気が。Spotifyでも聴けますが、Meditationsの通販でカセットを買いました。
Everyone Asked About You | Paper Airplanes, Paper Hearts
90年代末期にアーカンソーで活動していたバンドの音源コンプリート盤。キュートな女声ボーカルと繊細なコード展開。性急なドラムのフィルインとディストーション・ギターで加速するエモーション。日本で椎名林檎とかaikoとか出てきた頃、アメリカにはこんなエモいバンドがいたんですね。スマパンの影響もあるのかな。
SAWARI ON | LOUD MINORITY ONSEN
まったく出自の掴めないアルバム「信頼できない語り手」で宅録エレクトロニカ界を煙に巻きながら登場したSAWARI ON。たいていのことを知っているFILE-UNDER山田さんでさえ「あれは誰なんですか。亀吉さん知らないですか」。山田さん知らないのに私が知るわけないですと言ってた矢先に発表されたのがこの曲。強烈なカッティング・ギターと謎コーラス、人を食ったようなポップなシンセ、ON-U的ダブっぽさもありつつ徹底的にファンキーなインダストリアル謎フュージョン。
Limousine | L'été suivant...
2019年のアルバムですが今年めっちゃ聴きました。フランスのインスト・バンド。とにかく気持ち良いのよー。
Trevor Rabin | Rio
再結成イエスのギタリストとして知られるトレヴァー・ラビン11年ぶりの新譜。「パワー・ステーションかよ」とツッコみたくなるほどの80's UK全開サウンドで大好き。
Say She She | Silver
こちらは「ナイル・ロジャースじゃん」と言いたくなるシック・コンシャスな70'sファンク・リバイバル。2023年に誰が聴くんじゃい。まぁどんな時代でもぶっといベースに乗った女の子たちのシルキーなコーラスは最高だ。
AIR-CON BOOM BOOM ONESAN | E.P.
「4」という曲がヤバすぎて、今池までライブを見に行った。歌う姿は可憐&シャーマニックで、Z世代の戸川純と呼びたい逸材。最新曲のカップリング「Since Yesterday」のネイティブな発音にも驚いた。ライブは客全員にしりとりをさせるという寒々しい演出で芸人的なセンスをあまり感じなくて、シンガーとして売り出したほうが良いのになーと思いました。
schedars | schedars
昨年から話題沸騰中。NO NEW YORKからポジパン聴いてたアラ還ニューウェーヴ世代を直撃。コントーションズとG-Schmittの融合か。こんねきの新曲がschedarsに酷似したサウンドで、トレンド来てるなって感じ。鶴舞でライブを観たがKD.ハポンやブラジルコーヒーでは見かけないようなお洒落な若者が集まっていた。ということで今年行ったライブはこんねきとschedarsだけというパーフェクトNEW WAVEおじさんです。
UNCIVILIZED GIRLS MEMORY | HEAVEN
Hazuki Chigusaがインスタのストーリーで激推ししていて、このバンド名・タイトルなのだから、そらもう今年ベストやろ。
野流|梵楽
大須のFILE-UNDERで勧められてカセットで購入。涼やかな琴っぽい音色のオートハープが主役の雅楽的アンビエント。一曲目「艸幻」で室温が2℃下がる。
Brendon Moeller | Pathway
南アフリカ出身ニューヨーク在住の強面のおじさんによるアンビエントなディープ・テクノ。心地よいパンで左右から脳を刺激する2曲目「Movement」が大好き。自律神経失調症に悩まされている(あんまり悩んでないけど)56才の視床下部を優しくメンテナンスしてくれる、聴く抗不安薬。
高橋翔|イシュ
トム・ヴァーレインは死んでしまったが、日本にはまだ高橋翔がいるので大丈夫。
スピッツ|ひみつスタジオ
今年もSpotifyからスピッツ・リスナー上位1%認定を受けそうな勢い。5月のリリースからほぼ毎日聴いてる。「大好物」「美しい鰭」といったタイアップ曲は言わずもがなのクオリティ。いちばん好きなのは「未来未来」。こじ開けての後のこじ開けるようなギターの音が良い。いつも最初のうちは「またこんな感じか」「何年やっとんねん」と思うのだが、三周目ぐらいですべての曲の歌詞がいくつもの解釈を生むことに気づき「これを超えるポップスはない」と悟る。何度聴いても飽きないコード進行とアレンジ。常に最適解。これがスピッツ。
高橋幸宏|BLUE MOON BLUE
坂本龍一|12
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