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びわ湖バレイスカイレース!!

びわこバレイスカイレースへ参戦してきた。感じたことなど忘れないうちに残しておきたい。

10月末にレースコースの下見済み。

その印象は、つづら折れが長い、ほとんど平坦はない、スキー場下りと上りは両方消耗が大きい、4時間という制限時間はそんなに厳しいものではない、晴れると絶景、風が吹いていると寒い、などだった。

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自分のタイムとしては打見山までの登り(エイド含む)を75分〜80分、打見山からゲレンデリフト1つ分降りて、登り返しからの蓬莱山ピストンはゾンビになっている予想で50分、打見山からゴールまでの下りも(エイド含む)脚が終わってることを予想して50分。というところで180分切り、つまり3時間切りを目指すことにした。

下見でも使ったポール、今回も使うことに。とにかく走れなくとも止まらずに登り続けたかった。

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スタート前。はじめ旦那さんと子どもたちはスタート見送ってからロープウェイで山頂を目指す予定だったが、ロープウェイ乗車の混雑と山頂食堂の混雑が予想を超えると大変だということでスタート20分前ごろには3人はロープウェイ駅に向かうことに。

今回、簡単な必携品チェックが一人ずつあった。天候によって必携品が変わることになっていて、この日は穏やかな天気だったため、トレイルランシューズ、スピード登山に適した服、そしてウインドシェルだった。みなスタート地点へ向かう手前でウインドシェルを見せていく。

カウントダウンが始まり、スタート。今回、ポールはスタート後折り畳んで走った。しばらく走ってばらけたころに組み立てながら進んだ。スタート直後の人が多いところでぶつけたりひっかけたりしては大変だと思ったのでそうしてみた。

つづら折れが始まるともう腹をくくるしかない。ひたすらつづら折れに耐える登り。昔からつづら折れが苦手なんだよな...。精神的に特に。

ところどころでスタッフさんが立哨してくれており励まされる。少し植生と土が変わってきたあたりで気持ちも上がってくる。打見山山頂にある建物が見えてくる。そこから少しトレイルが細くなったり変化して面白い。時計は見ていない。自分の感覚だけ。

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(びわ湖バレイスカイレース公式写真より)

その辺りからこどもたちの応援がたのしみになってきた。打見山山頂にいてくれるはずだ。



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こんな感じで待っていてくれたらしい。(旦那さん撮影)

打見山手前でもう折り返してきたスカイレースノーマルのトップ選手たちがすごいスピードで下ってきてすれ違う。その人たちに道を譲る形で待ちつつ進む。と、その時上から坊がわたしを呼ぶ声がした!「ママー!ファイトォォ!!」こちらも大きな声で下から名前を呼ぶ。

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嬉しかった。そして2年前にバーティカルで参戦した頃を思い出した。あの時も3歳だった坊が小さな声で「ママー!」って呼んでくれたんだ。思いだすと少し涙が出た。ほんと2人こども生んでからか、歳なのか、涙もろい。もうここで終わりたいくらいの気持ちに一瞬なった。でもそうはいかない。まだ半分にもきていない。

時間は予想通りの75分ぐらい。少しエイドで補給し、こどもたちと触れ合って先を急ぐ。

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ここからはリフト1本分をスキー場下り。脚を使わないようにジグザグに、ポールをスキーのストックのようにして下っていく。

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これは下見の時(naomiさん撮影)、この斜面。

この斜面ではノーマルコースの速い人(すでにもう蓬莱山を折り返してここまで戻ってきている)たちとすれ違う。みんな声をかけてくれる。なんとさわやかなスポーツだな〜。と他人事。嬉しい。だけど、下ってくるスピードある人などが転びそうで、心配だった。声をかけるということは気をとられるからだ。

下りきったあとは、蓬莱山へ向かってゲレンデをまた登っていく。これが予想通りキツイ。脚が急に遅くなる。ここで頭の中をグルグル回っていたのが「進んでいるだけぼろもうけ」みたいな発想で必死に腐らず進んでいく。蓬莱山手前ではチラリと景色も確認。琵琶湖が見える。そして山頂。

山頂ではタッチ場所にタッチするとスタッフさんがゼッケンに印をつけてくれる形式。

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先ほどエイドで入れる予定だったジェルを忘れていたのでここで慌ててカルパス投入。時間に余裕がなかったため、太いカルパスを半分口に放り込み、下りながら噛むことに。そうすると下りの衝撃で、ペース落としているのにむせるむせる。口から何度もむせて撒き散らしそうになる。そりゃそうだよな〜と自分に突っ込みつつも噛み砕くしかない。1つ斜面を下り切るくらいでようやく飲み込めた。カルパスがほんと好きでレースでもいけるかも?と思って投入してみたが、上り区間かエイドでしかなかなか難しいかな〜という結果に。....って当たり前だわ!だけど、食べたくなるんだよ....山では1番美味しいんだよ....。

そしてまたスキー場斜面の最後の上りにやられてペースガタ落ち、また「進んでいるだけぼろもうけ」が脳内グルグル。もうね、そういう思考にして進むってアイデアね。これでなんとか淡々と進めるんだよね。

そしてまた打見山山頂エイドに戻ってきた。水の追加(開けてみたら追加なしでいけた)とポールの収納、ジェル追加っていうつもりがあったので少し留まる。こどもたちと旦那さんはいなかった。坊に(こんなタイミングで!?)っていうとこで「うんち。」or「おしっこ。」って言われて慌ててるのかなー?なんて想像しつつ、LINEで旦那さんにはエイド出る、とだけ通過報告を。その時娘にアイスをねだられ、食堂にいたらしい。

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わたしのことは、こどもたちには見えていたらしい。(この奥に見えているのがエイド)会えなかったけど、もうここからは下るだけってのが嬉しくてワクワクしながらエイドを出る。

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天候はほんとに穏やかでウィンドシェルは山頂のエイドでも出さなくていけるほど。風もほとんどなかった。ここからしばらくはテクニカルな斜面が続く。気持ちはゴールに向かっているのでほんと気持ちいい。脚がなくなるのがわかっていたので、飛ばしすぎず、だけど楽しめる程度に下りをせめる。下りの前半で5、6人パスした気がする。

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(びわ湖バレイスカイレース公式写真より)

ただし、この後苦手なつづら折れが始まると、もうほんとつらかった。予想はしていたとおりなんだけど。同じような斜度で少しガレていて、ジグザグして景色と変わらないっていう時間が続くと、脚が本当に売り切れてきた。下りなのに進まない...って感じるの、久しぶりだった。つらいときに、出雲で一緒に山遊びしていたSちゃんが、出雲北山弥山ルートの1つ、修理面道のつづら折れを、あと3ツヅラ、とかあと2ツヅラとか言ってたことをふと思い出し一瞬癒された。そして多分あとまだ10ツヅラぐらいと予想して絶望....。トイレも行きたくなってきて集中力が切れてきた。そして進まない。(スピードでない)つづら折れが終わってもちんたら林道下りをしていたら先ほどパスした方にパスされるという。しかしもう今は順位なんぞよりも3時間切りを目指して垂れすぎないってことだけで必死。

そんなとき、ゴールでのコールが聞こえた!なんとかなるかも!急に力は湧いてきた。脚は進まないんだけど。ゆるい登りも走れずパワーウォークで登っていたら、ゴール手前にこどもたちが見えた!これは〜!と力を振り絞る。

と、坊が出てくる!これはお帰りって言ってくれるのかな?ハイタッチかな?と思っていたらまさかの一言、「やきいも〜!」「どうする?一緒にゴールする?」と聞いても「やきいも〜!」としか言ってくれない展開に。やきいも連発。

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時間が迫るので、坊のやきいもを見てやることも出来ず、とりあえずゴールへ向かう。

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ガッツポーズが出た!3時間切り目標に、間に合ったっぽい!嬉しかった。ゴール直後、ほんとに何もできません状態で、その日スタートゴール地点にサポートスタッフでおられたKさん(先週の愛宕山にご一緒だった)が迎えてくれたんだけど、もう何か言えたかも覚えてない。Kさんに計測器を外してもらって、甘酒いただいて家族と合流。やきいもも確認。どうやらロープウェイ駅でパパに買ってもらって食べる前にママに見せたかったらしく、食べずに待っていてくれたみたい。可愛い。

旦那さんに、「完走証はロープウェイ駅の2階だよ。」と言われ(かなりまた坂を上がったところ)絶望感にやられたけど、上まで車でいく?と言ってもらい迷うことなく搬送希望。ゴールから車までの距離も歩くのも遅くて坊に手を引っ張ってもらう。なんか嬉しかった。

完走証を受け取るとちゃんと3時間切ってた!やはり、自分の実力を知った上でレースを組み立ててそれをクリアするっていうのは楽しいことだ。今は練習時間が週1に限られるので、タイムや順位よりもそこに楽しみをおいて腐らずやれている感じ。気持ちよかった!旦那さんも喜んでくれた。こどもたちも喜んでくれた。

坊は何か感じ取ってくれたのか、その日そのあとずっとわたしにベタベタ甘えてくれて可愛かったな。気持ちを聞くと、嬉しかったんだとシンプルに教えてくれた。

レース会場を後にし、ショッピングモールに行き、あくびを連発しつつも、こどもたちが寝るまではレースだから!ってわたしたち夫婦の信条だからなんとか寝るまで頑張った。

次はかたのビッグロックトレイルかなぁ。

https://katanoswitch.jp/katanoevent/bigrocktrail2020

希望ヶ丘トレイルもそろそろ蜘蛛の巣、下草、蜂のない時期が来たし行こう。


追記)びわ湖バレイスカイレース公式写真2枚

母やりつつ山を走ります