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【最終915位 レート1954】混然一体ウーラツツミカイリュー【SVシングル シーズン14】


はじめに

シーズン10以来の投稿になります、かめです。今回は4シーズンぶりに最終3桁順位を獲得することができたので構築の紹介、攻撃の相性補完の考え方の言語化をしていこうと思います。少し長くなりましたが読んでいただけると嬉しいです。

TNざっくばらん 最高1921 最終1812(3118位)
TNいつか終る夢 最高最終1954(915位)

FF10の神BGM

構築経緯

 正直な話をすると、最終日になっても構築をうまくまとめることができず、特に自分の手に馴染む地面枠を探し続けていたら、カバルドンがやれそうな顔をしていたのでオボンの実カバルドンを軸に構築を組むことにした。

 カバルドンの型は地震ステロ欠伸吠えるで確定とし、カバルドンと組み合わせる積みエースを考えたところ、竜舞カイリューが真っ先に候補に挙がった。カバルドンと組み合わせると、砂ダメージがマルチスケイルを剝がしてしまうという問題点があるが、これを解決する方法として、
・うまく砂ターンを管理する、砂嵐状態でないときにカイリューを動かす
・カイリューに食べ残しや防塵ゴーグルを持たせる
・地面、岩、鋼テラスタルをする
が挙げられる。一番上は非テラス状態で意識したいが、カバルドンを倒すタイミングが相手依存になりやすい関係上安定性に欠け、簡単ではない。今回はカイリューの抜き性能を高めたかったため鋼テラスタルのいかさまダイスカイリューを採用した。

 カイリューは鋼タイプに対して打点がなかった(打点がない技構成にした)ため、鋼に対する圧力をかけるための枠を考え、気合いの襷一撃ウーラオス炎オーガポンを採用した。ウーラオスの枠は連撃の方と悩んだが、後述するテツノツツミとの相性補完を考えて一撃の型とした。

 ここまででは物理偏重であるため、特殊打点を確保する必要があると感じ、「スカーフウーラオスがケアしてこない」というアドバンテージを活かせる拘りスカーフハバタクカミと、パーティが全体的に中速気味なのでストッパーとなれるブーストエナジーテツノツツミを採用して構築が完成した。

コンセプト

対面、積み、サイクルを柔軟に行えるようにする。
基本選出
ウーラオス+カイリュー+テツノツツミ(これが一番多かった)
ウーラオス+オーガポン+テツノツツミ
カバルドン@2

個体紹介

カバルドン

強い時のカバは凛々しく見える

テラスタイプ:鋼
性格:腕白
特性:砂起こし
持ち物:オボンの実
実数値(努力値):215(252)-132-167(108+)-×-111(148)-54(個体値4~5)
技:地震/ステルスロック/欠伸/吠える
調整意図
HD:眼鏡C187ハバタクカミのテラスムーンフォース15/16耐え
B :あまり

 探していた地面枠の中で最も手に馴染む汎用的クッションポケモン。他の地面枠と比較して、起点作成という役割さえ果たせていれば残すことに重きを置くポケモンでないため、体力管理を意識する必要が少ないのがポイントになると思う。同じようにステルスロックを撒けるランドロスやディンルーは体力管理を意識するポケモンなので、ステルスロックを撒きながら何かをするには体力管理が非常に重要となる。
 テンプレ化された型であるため語ることはそう多くはないが、相手に身代わりを置かれたときに起点にされやすいので吠えるを採用して流せるようにしている。

カイリュー

結局カイリュー

テラスタイプ:鋼
性格:意地っ張り
特性:マルチスケイル
持ち物:いかさまダイス
実数値(努力値):173(52)-204(252+)-115-×-120-126(204)
技:スケイルショット/アイアンヘッド/神速/竜の舞
調整意図
A:倒せる範囲を少しでも広げたかったので特化
S:1竜舞で準速パオジアン、最速トドロクツキ抜き
H:余り

 言わずと知れたカイリュー枠。スケイルショット型が最強の抜きエースになれると考えてスケイルショット型にした。この技が通らないフェアリータイプ(ハバタクカミやフェアリーテラスタル)に対して鋼テラスタルアイアンヘッドを打ち込みに行くことができるため、補完技として最も優れているのはアイアンヘッドではないかと思う。竜舞スケショアイへは確定として、ラスト1枠は先制技が欲しい場面があるだろうと思い神速にした。
 神速を採用することでSラインを落とし、それに伴って性格を意地っ張りに変更できたため火力の増強ができた。スカーフイダイトウにS+1状態でも上をとられて負けたこと以外は正解の判断だったと思う。

一撃ウーラオス

DQ9に天地の構えというカウンター技がある。
使ったことはないが知る人なら警戒してくれる(かもしれない)

テラスタイプ:ゴースト
性格:意地っ張り
特性:不可視の拳
持ち物:気合の襷
実数値(努力値):175-200(252+)-120-×-81(4)-149(252)
技:暗黒強打/ドレインパンチ/不意打ち/剣の舞
調整意図
なし。漢の意地AS特化

 破壊力がやばすぎるポケモン。フェアリー勢(テラス含む)とウーラオス以外には雑に殴り合っていけるうえに剣舞を積んで捲る性能も高すぎる。格闘技をインファイトにして初手ガチグマとの殴り合いに勝てるようにしたり、構築全体で毒が厳しいためテラスタルを毒にした方が良かったかなど思うところはあったが、一番信頼していたので最も多く投げた。最も多く勝利に貢献してくれた。

炎オーガポン

かわいい

テラスタイプ:炎
性格:意地っ張り
特性:型破り → 面影宿し
持ち物:竈門のお面
実数値(努力値):183(220)-168(100+)-105(4)-×-117(4)-153(180)
技:蔦棍棒/ウッドホーン/じゃれつく/剣の舞
調整意図
HD:眼鏡C198ハバタクカミのパワージェム確定耐え
A :無振りテツノツツミをウッドホーンで14/16の乱数1発
S :準速100族抜き

 破壊の神。調整に関しては最速のウーラオスがちらほら見られたことから所説といった感じではあったが、これ以上のHASベースの調整が思いつかなかったため続投した。技構成は剣の舞の枠を電光石火にするのが一般的だと思うが、剣の舞を積んだときのリーチが魅力的だったため剣の舞を採用した。カバルドンの砂を絡めることで襷を剥がすことはできるのでギリギリ耐えていたと思う。
 炎オーガポンにじゃれつくを採用することで、後出ししてくるカイリューやタケルライコといったポケモンを返り討ちにできるので今期の勝ち馬技だった。この構築はタイプ補完を重要視していたため受けループを完全に切っていたのだが、たまたま相手の炎オーガポン対策がドラゴンテラスのラウドボーンやドヒドイデだったらしく、剣の舞+じゃれつくで破壊することができ奇跡的に全勝した。

ハバタクカミ

ずっと愛用している

テラスタイプ:フェアリー
性格:控え目
特性:古代活性
持ち物:拘りスカーフ
実数値(努力値):151(164)-54(個体値3)-90(116)-198(196+)-157(12)-158(20)
技:ムーンフォース/シャドーボール/10万ボルト/滅びの歌
調整意図
HB:+1A特化カイリューの地震15/16耐え
HD:眼鏡C特化ハバタクカミのテラスムーンフォース15/16耐え
C:11n
S :-1状態で最速コノヨザル抜き(最速スカーフランドロス抜き)

 はじめはブーストエナジー型で使うことを考えていたのだが、ハバタクカミを引いて再展開する動きが微妙だと感じ、引いても素早さが下がらないスカーフ型で採用した。構築経緯で書いたようなスカーフウーラオスを奇襲することは実際はほとんどできず、そこまでうまく活かせなっかたのは惜しかったところ。スカーフで高い素早さを確保したうえで、火力と耐久にがっつり努力値を割くのがすごく好みで、パオジアンの氷柱落としや珠不意打ちを1や2で耐えたときは神すぎた。
 それでもこの調整はS4のときから使っているもので、パオジアンの火力が考慮できていないので絶対Hを削ってBに回した方がいい。

テツノツツミ

なんでモンボなのかキレそうだったけどドロポン9割当ててくれたのでいい子

テラスタイプ:鋼
性格:臆病
特性:クォークチャージ
持ち物:ブーストエナジー
実数値(努力値):131-×-134-176(252)-81(4)-206(252+)
技:ハイドロポンプ/フリーズドライ/テラバースト/身代わり
調整意図
CS振り切り。Dに4振るとテツノツツミの眼鏡フリーズドライの乱数が動くらしいので端数はDに4振り。

 テツノツツミがいるだけで積み技が使いづらくなるなんてことありませんか?くらいの気持ちで入れた。テツノツツミを採用するにあたって、後発のハバタクカミで処理するのが相手からしても安定、さらに相手視点ではテツノツツミ相手に悠長な行動はできないのでほとんどムーンフォースを押してくる。そこに鋼テラバーストを打ち込むことによって後出しのハバタクカミを処理し、数的優位をとっていくのが理想的で再現性が高いと思った…がこれも実際の最終日対戦で鋼テラバーストが活躍することはなかった。
 選出段階でハバタクカミを見て積極的に投げようと思うくらいには強かったので、鋼テツノツツミを採用したこと自体は間違ってはない。よく考えたら積みポケモンに対するストッパーの役割ならアンコールが欲しくなってくる。身代わりは様子見用の他にキョジオーンが重い問題を無理やり解決するために入れたが、身代わり→アンコールだったら勝ってた対戦を2戦落とした。悲しい。
 

攻撃の相性補完について

 この構築を作るにあたって相互的な相性補完をかなり意識したので、少しではあるが書き綴っていこうと思う。

 カイリューやテツノツツミが打点を持たない鋼タイプに対して一撃ウーラオス、炎オーガポンが強く出られ、一方で一撃ウーラオスが打点を持たないフェアリータイプや炎オーガポンが打点を持たない炎タイプに対してカイリューやテツノツツミ(鋼テラスタル込み)が強く出られる。
 ハバタクカミが打点を持たない炎や鋼はカイリューや一撃ウーラオス、炎オーガポン、テツノツツミでカバーでき、テラスタル後のカイリューや一撃ウーラオス、テツノツツミを倒してくる悪や格闘に対してハバタクカミが強い。
などの相互的な相性補完を意識して型やポケモンを決めている。この補完は純粋なタイプ補完であるだけでなく、テラスタルによる崩しをカバーすることに繋がっている。

1匹であらゆるタイプをカバーするためにサブウェポンを多く採用するよりも、このような補完関係を構築内で組み上げることでメインウェポン+最低限のサブウェポン+積み技で技を完結させている。カイリュー、一撃ウーラオス、炎オーガポンはカバルドンの欠伸から積み技に繋げることもできる。

重いポケモン

硬いブリジュラス
 ハバタクカミを眼鏡にしなかったことで火力不足が顕著に目立ち、処理がもたつく。その間に好き放題されるため、苦しい動きになる。一応炎オーガポンの剣の舞蔦棍棒で何とかなってくれとお祈りする。

トドロクツキ
 特に壁と絡められると終わる。

総括

 最終日は対戦相手も構築やプレイングが極まっていてまともに勝てないシーズンが続いていましたが、なんとか再び結果を残せてよかったです。今期勝てたのは正直嚙み合いによる部分が大きいため、次はさらに完成度の高い構築を握れるようにしたいですし、目標のR2000を達成したいです。

質問があれば私のXのリプライ、もしくはDMまでお願いします。

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ここまで読んでくださってありがとうございました。

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