18切符で、フェリーにタダで乗れるよって話。
こんにちは、こういちです。今日は天気がいいです。気持ちいいですね。寒いけれど、風もそこまで強くなく太陽も出ていて、日が傾いて今いい感じの夕日が見れそうな気がします。
さて、大学の授業も先週から再開しました。今日でちょうど一週間経ったところです。正月ボケが今年は人生一ひどくて、立ち直るまで4日くらいかかりました。昼にしか起きれないし、たくさん寝てはいるけれど、日中は無気力。やる気が微塵も出ませんでした。
その理由も結構考えました。一つは生活のリズムが前日と全く違ったこと。前日までは、青春18切符で長時間電車を乗り継いで、世界遺産を巡りながら、実家から東京の家まで移動する旅をしていました。朝は始発くらいに、電車に乗らないと移動距離を稼げないので、朝は早かったです。さらに日中はひたすら座っているか、歩き回っているかの二択。座る時は2時間近く座り続け、また乗り継いでは2時間座る。そして、電車から降りてからは、次の電車が出発するまでの限られた時間しか街を散策できないので、急ぎ足で行動。休憩はご飯を食べる時くらいであとは、ひたすら歩き回って街を見て回りました。
まあどちらも苦ではなかったです。暇を潰せれば、座っているだけで目的地までつきます。ただ一時はスマホで時間を潰すことさえも飽きてしまいました。友達にも本を読むことを勧められたのですが、本を読むのは雑誌でさえも難易度高いので、文庫本を読むのは、相当体調がいい時、気分がいい時と課題で読まざるを得ない時です。さらに、スマホの電池との戦いも魂削られました。一向に変わらない田舎の景色を見ても、最初こそ珍しがっていましたが、僕も人間なので、飽きます。やっぱり現代っ子なので、スマホが大好きです。意味もなくスマホのアプリを開く。特に興味があるわけではない記事を読んだり、まとめを見たりして、時間が過ぎるのを待ちます。しかし、いくら天下のiPhone7と言えど、電池は丸一日持ちません。駅で降りてからは、僕はホテルやネカフェまでの道のりはGoogle map様の仰せの通りに動く屍と化すので、電池がないと即ホームレスになってしまいます。そのスリルも、旅でしか味わえないのでならではだったのですが、なんせスマホが触りたい。喋り相手がいればいいのですが、若干の異国感を放つ僕から意味もなく世間話を振られれば、地元紙の格好のカモになってしまいます。しかも、僕が逆の立場だったら、地元民しか使わないようなローカル線で、いきなり知らない人から話しかけられればそれは警戒します。当然の反応だと思います。だから僕は話しかけませんでした(訂正:話しかけられませんでした)。電車ではなぜか警戒して一睡もしませんでした。嘘です。今すごく嘘をつきました。電車ではスマホいじるか、寝るかしかしてません。ただ、寝るのは、4人掛けのボックスシートの窓際を占領できた時だけです。荷物も足の下です。上の格子の棚はなぜか安心できません。とる人もいるわけないのに、そわそわしてしまいます。だから安心を得られた時だけ、寝ました。
電車を降りてからは、ひたすら歩きました。僕は貧乏性なので、なんでも「もったいない」の言葉に踊らされて、判断を間違えてしまいます。
デートにて。ここは休憩すべきだ!たくさん歩いてきたし、外は寒い。女の子はヒールを履いてきてくれている。足はすでに悲鳴をあげているはずだ。ふくらはぎから金切り声が上がるまでもう時間がない。しかし、小言一つ言わず、笑顔で会話してくれる。なんていい子なんだ。もうこれはいける!!うひょー。待て待て、それなら、このまま次の場所まで移動した方がいいんじゃないか?次の場所でまた話のネタを見つける!そうしよう〜
って思ってしまって、休憩できません。もちろんカフェで、です。なぜこうなるかと言うと、
①カフェにいるよりいい景色をみたい②カフェで払う紅茶代がもったいない③休憩するほど僕の足はひよこじゃない④休憩をあとで後悔する
と完全に僕一人でいることを想定しているからです。でも最近は丸一日だと最低2回はカフェに入ることを課しています。これはデートでの話。18切符の旅は己との戦いだったので、時間を有効に使う。やりたいこと絶対に120%する。
だから、ひたすら歩きます。初めて降り立った姫路でも
これです。姫路城だとわかってもらえたら、好意を感じてしまうレベルです。駅から姫路城まで歩きたくない、バスにも課金したくない、移動する時間が勿体無い。その始末がこれです。夢でも見ているかのような遠目です。
さらにこれ。厳島神社のある宮島です。島です。みなさんおわかりですか。さらに日本も島です。日本列島と宮島との間をどう移動したのでしょうか。
当たり前のように船ですが、船に課金するほど僕は心も懐も豊かではありません。実は、無課金で船に乗れました。まんまとただで乗れたわけではありません。課金プレーヤーと同じように、列を作って、フェリーを待ちました。もちろんキセルでもないです。あの世界遺産でキセルをするような人間は人間の恥だと思います。そういう人は額に卍のシールでも貼る刑を受けるくらいがちょうどいいと思います。そんな人いないと思いますが。僕は卍ではないです。
その時ちょうど僕は、宮島の最寄りの駅を通過する予定でした。しかし、世界遺産が近くにあるという家族からの助言と、奇跡的にわずかばかり持ち合わせた知恵を最大に利用して、この最寄り駅で時間を作れることを発見しました。もちろん、それ以降の予定に全く支障がないことをなんども確認した上で判断しました。ここでも少しでも距離を稼いで、18切符の恩恵を最大化しようとする悪しき「もったいない」精神が僕を奮い立たせました。
宮島口駅に着いたはいいものの、滞在できるのは、一時間程度。これを逃しては、乗り合わせが狂い移動距離が限られてきてしまいます。その駅に着いたのは、朝早くで日が少し出たくらいでした。欲を言うと、日の出と共に神社を見たかったです。駅に着いてから、どこに何があるか全く調べていなかったので、宮島へ向かうガチ勢と思しき人たちに着いて行きました。厳島神社が何者なのかわかっていませんでした。イメージでは、海岸から少し行ったところの海の中に鳥居があるだろうくらいしか思っていなかったです。しかし、地下道を経て5分ほど歩くと、フェリーの船着場がありました。海岸線です。それでも、鳥居は見えません。なるほど、フェリーに乗っていくのだなと悟り、料金次第では、周りをぷらぷら歩いて、朝ごはんでも食べようと思っていました。この旅の「もったいない」精神のもと、フェリー代もケチる姿勢で臨みました。しかし、JRフェリーとそうじゃないフェリーがあり、JRという言葉に惹かれ、料金を確認すると、大人片道180円のワロタ価格。ここまで来たのだから、これなら行こうと思った。あわよくば、18切符の割引の恩恵を最大に受けようと思っていた。
18切符の料金に着いて書いてあるpopがあったが、いまいちタダなのか割引なのかわからなかった。タダならタダに越したことはないので、チケットを買わずに乗って、指摘されたら正直に状況を伝えてきちんとお金を払おうと思っていた。そう、僕はキセルはしない男だから。船着場にいた10分後くらいに出るちょうどいいフェリーがあったので、そのケチな心に後押しされた少しのチャレンジ精神と共に、フェリーに乗り込んだ。客席があったので、もちろんここでも「絶対座るマン」。誰が何を言おうと、良識とモラルの範囲で誰にも席を譲らない心持ちだ。少しでも躊躇しようものなら、横入りされてしまう無情な席取り迫合いに完敗してしまう。順番通りに足を進め、空席あらば絶対座る。この18切符の旅を通しての「もったいない」と双翼を成す重要なテーマだ。
フェリーでの世界遺産が近く高揚感を語っていては、読者が離れてしまうので、別の記事でまとめることとする。
フェリーが対岸の船着場に着いて、切符の確認があり、僕はしたり顔で残り2日分の18切符を提示した。そのまま観光客の流れに身を任せて、進むことができた。自動改札で残金足らずで、虚しく扉が開かずの間と化し、直後の東京特有のイライラサラリーマンに舌打ちされるような最悪の事態を招くことはなかった。
そう、青春 18切符でフェリーに乗ることができたのだ。
もう一度、繰り返したい。
青春 18切符でフェリーにタダで乗ることができたのだ。
これは嬉しかった。
このように時間を有効活用して、長い電車の旅を楽しみました。
お昼代にするつもりです。お菓子買ってあげる感覚でお願いします