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シマノ鈴鹿ロード エリート2位入賞


鈴鹿の終わりは同時にお盆の終わりでもある。
儚すぎる。


いつも通りレースレポートを。

前置き

今回出場のシマノ鈴鹿エリートはシーズン後半の目標レースとして設定していた。

その為に7/2の国体予選を最後に他のレースには一切出ずに鈴鹿に向けて体を仕上げ、コンディションを整えた。

レースに出ながら調子を上げられるほど器用ならそれで良いんだが、自分は無理。

土日にレースで遠征すれば移動だけで疲労は蓄積するし、例えばレースで開始10分で千切れたとなればその土日のトレーニングの成果としては不十分過ぎてコンディションは低下する。
落車のリスクだってある。

そういうコンディション悪化のリスクを全て回避する為にレースを切り捨てた訳。

会社の飲み会を全て断るのもコロナ感染リスクを回避する為だ。なお本音を言えば(以下略

毎年この時期思うのは、本当に無事に整ったコンディションでスタートラインに立つ事の難しさ。

怪我や病気、原因不明の不調、機材トラブル、仕事や私生活の急用によるDNSなどなど、、、それら全てを回避して万全の状態でレースを迎えるのは簡単そうで簡単じゃない。


5ステでチームの誰かしらが当日に出られなくなるのも珍しい話じゃないのはそういう事だと思う。

かくいう自分も過去に5ステ当日に発熱して出られなかった苦い経験がある。
酷い咳が出て体調悪いのにマスクなしで出社したクソ野郎に風邪をうつされたのだ。
コロナ禍前だったがその時から会社では基本マスクをするようにしている。
会社の人間は誰1人信用していない。


長くなったが、今回はそういうリスク管理もコンディション調整の1つだと考えて無事にレース当日を迎えた事を言いたかった。

気合いが違うワケ。


出場レース

エリート1組。
(エリートは2組に分かれる)

エントリーは確か60人ほど。

鈴鹿サーキットフルコースを7周する。
時間にして約1時間。


目標

優勝

結果

2位入賞


機材

ターマック。

[タイヤセッティング]
F:AGILEST TLR 28C 4.0bar
R:AGILEST TLR 28C 4.1bar

[昨年の鈴鹿からの主な変更点]
ハンドル 400mmから380mm
ステム   110mmから120mm
タイヤ  25Cから28C
ヘルメット  リヴァーレからゲームチェンジャー

体感でこれらは全て速くなる要素になったと思う。


ドリンク・サプリ

ボトルは2本。半分凍らせて持って行った。
おかげでレース中も冷たくてよき。
2本ともクエン酸コンク+BCAA。

レース前のドリンクはクエン酸コンク+BCAA+βアラニン。40分前くらいにガッツギアも。

カフェインとHMBも摂ろうと思って持って行ったのに飲み忘れる失態。まあええやろ。

レース直前水を全身に浴びてウェアを濡らして召集へ。

体重

7月までデブモードだったのでさすがに…
って事で大好きなアルフォートと牛乳ドカ食い飲みをやめた。

するとなんとか体重は落ちて当日朝、食後で64.3kg。
合格だ。


レース展開

5ステージの5ステージ目の裏番組として走る。

これは覚書だが、コース上には
5ステ→エリート1組→エリート2組
の順で出走する。
5ステの方がペース速いので今回エリート2組はラップされた。1組はラップされず。
チラッと聞いた話エリート2組は5ステとゲフンゲフンしたとかなんとか。多分大きな干渉ではなかったはず。

で、レーススタート。

今回チームメイトとしてはヒロムと冨成がいる。
けど事前打ち合わせでチームプレイはせずにお互いバチる事で合意しているのでアシストみたいな動きはしない。

早速ファーストアタックで3人逃げて行った。

誰が逃げたか分からなかったが後から実況を聞いて青ざめる。

逃げのメンバーに今回最有力の森口選手が入っている。
(森口選手はAACA年間優勝経験ありの超実力者で要注意との前情報があった。)

それはアカン。

2周目に突入。
シケインの上りで天翔に似た小太りの少年がタイムギャップを教えてくれる。多分知り合いじゃない。

天翔似「タイムギャップ30秒!!(クソデカボイス)」

これは追わないとヤバい。

ヒロム「先頭でローテ回した方がいいすかね?」
ワイ「いや、もう少し様子を見る」

集団にも焦りが見え、先頭はある程度のペースを維持している。

3周目に突入。

天翔似「追え!!追え!!」
ヒロム「タイム差教えろ!(ブチギレ)」
天翔似「25秒!!!!(クソデカボイス)」

さらに焦る集団。
ローテも結構速く回るようになってきた。

逃げ集団

4周目に突入。
実況からタイムギャップ18秒と聞こえた。
縮まってる。

ホームストレートもかなりのスピードで先頭が回っている。

そのペースもあってか先頭がシケインの登りで上げて、ついていったら後が離れてしまった。

抜け出した。
自分含め計5人ほどで追走を開始。

シケイン後の下りストレートで一気に差を縮めてようやく逃げをキャッチ。

このまま逃げてやろうかとペースを維持するがメイン集団も追いついてきてしまい振り出しに戻る。

まあ自分らのローテきっかけで逃げをキャッチできたと言う事で結果オーライ。


その後散発するアタックの中、また森口選手が単独で抜け出す。タフすぎるだろ。

その逃げもしばらく続いたがなんとか最終周前にキャッチ。

油断ならない。

最終周に突入。

アタックが散発するがもう逃げは許されない。
最終周は登りでガンガンペースが上がる。
後から確認したら最終周のNPは372wだった。
結構しんどい。

そして流石はエリートカテ。
かなりの人数が脚を残して集団にいる。
これは荒れるぞ…

意地で先頭から8番手くらいを死守しながら最後の下りへ。
本当なら森口選手の後ろをマークしておきたかったが番手を調整する余裕は全くなく、激しい位置取り合戦をしながら最終コーナーを抜けていく。

ホームストレートへ。

取り返しのつかないミスだったが、前走者が全く伸びないラインで立ち上がってしまった。
けど飛び出すには早いなあとか思ってるうちに逆サイドから森口選手がスプリントを始めていた。

早えし速え。
出遅れた…!

コーナー立ち上がって間もないが自分もスプリント開始。

向かって左端に自分、右に飛び出す森口選手

スプリント開始が遅れて出来た差が致命的すぎた。
もがくほどに差は縮まっていったが最後の最後届かず2位に終わった。

ゴール後握手(ガッ


表彰台
顔芸


所感

リザルトだけ見れば0.19秒差でしかないが、レースの中身を見れば完敗だ。

フィジカルがまるで違う。

死ぬほど悔しいけど、全力出し切って負けたので清々しくもある。

最後のスプリント、25s 962wで自分のベストパフォーマンスが出せていたことも分かった。
悔いはない。


勝利の女神って奴がどこかにいるとしたら、
そいつを感動させるだけの何かが今日のおまえにあったってことだろう。

今日は俺の負けだ。


Photo by かみやさん、しーまさん、おおた、いでさんのカメラ、シマノ鈴鹿ライブ配信動画

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