KIRINキャリア教育実習(DAY1とDAY2)
はじめに
画面の前の皆さん、はじめまして!
学生の「鎌田」と申します。
この記事にたどり着いた皆さんの中には、
KIRINのインターンシップへの参加を迷っている方もいると思います。
そこで、今回私が担当するnote記事では
インターンシップへの参加を迷っている方を後押しするべく、
「キャリア教育実習の内容と私の学び」
についてまとめていきたいと思います。
これからの記事が、皆さんがインターンシップへの参加を決めるきっかけになれば幸いです。
キャリア教育実習の概要について
まず、今回私が参加したKIRINのキャリア教育実習の概要についてです。
今回のキャリア教育実習は、
“とれいち”こと「一番搾り とれたてホップ生ビール」を題材にして、
「産地→醸造→広報→営業」というKIRINの業務について、上流から下流まで広く学ぶことができる、合計5日間のキャリア教育イベントになります。
‟とれいち”についてはこちら!
なお今回の記事では、DAY2終了時点までの内容となります。
DAY1キリンビール仙台工場にて
座学と工場見学
ここからは、さらに具体的な内容について共有していきます。
キャリア教育実習の初日は、100周年を迎えたキリンビール仙台工場から始まりました。
トップバッターは工場長の末武さん。
仙台工場の歴史や地元愛、末武さんのグローバルなキャリアについてのお話があり、非常に学びの濃い時間でした。
続いて、技術系職員である亀岡さんと日置さんがビール醸造の基礎知識について丁寧に説明してくださり、その後はお二人と総務の小泉さんの案内で、仙台工場を‟特別に”内部から見学することができました。
今回の工場見学では、一般の方では入ることができないエリアまで見学することができ、それに加えて工場内部には撮影禁止の場所が多くありました。
そのため、少しでも工場の様子に興味がある方はインターンシップに参加して、ぜひその目で確かめてみてください!
仙台工場で感じたKIRINのこだわり
仙台工場での実習を通して強く印象に残ったのは、KIRINが持つビールへのこだわりです。
皆さんは、ビールを造ることを英語で何というか、ご存じでしょうか?
ヒント:KIRINはメーカー業界に属する企業です。
正解はBrewingです。
Makingと間違えた方もいるのではないでしょうか。
実は、私も今回の実習に参加するまでMakingとBrewingを区別していませんでした。
どちらも似たようなものだろうと…
しかし、キリンビール仙台工場には「Art Brewing not Making」という言葉が存在し、明確に使い分けがされていました。
「そんな小さなことにこだわって何になるのか…」
もしかしたら、そう思う方もいるかもしれません。
しかし私は、KIRINが細部にまで強いこだわりを持っている事実が大切だと感じました。
少し壮大な話にはなりますが、偉大な芸術家や職人は皆、自分の作品に対して強いこだわりがあるものではないでしょうか。
そして、その「こだわり」こそがより良い作品を生み出し続ける原動力になる。
実際、「世界で最もリスペクトされる日本人絵師」と称される葛飾北斎は自身の絵に対して強いこだわりを持ち続け、90年の生涯を終える間際には、「あと10年あれば真の絵描きになれるのに」という言葉を残したそうです。
キリンビール仙台工場は、2023年で100周年を迎えました。
「Think global Act local」という言葉に代表される、徹底的な現場主義、地元主義。
全国9工場でビールの味を毎月競い合う、終わりなき味の追求。
たくさんのこだわりを持って100年を歩んできた仙台工場が、これからどんな‟作品”を創っていくのか。
仙台工場の今後の活躍がとても楽しみです。
DAY2遠野市にて
ホップ圃場見学
二日目は新幹線に乗り、国内有数のホップ産地、岩手県遠野市へ!
ところで、ここまでお読みの皆さんは「ホップ」とは何か、ご存じでしょうか?
順を追って説明していくため、まずはお手元にKIRINの‟とれいち”をご用意ください。
‟とれいち”をお持ちでない方はこちら…
半分冗談です。
「ホップ」とはつる性の植物で、ビールに不可欠な苦みや香りを付けるために利用されています。
そして実際にビールに使用されるのは雌花の部分で、この部分は「毬花」と呼ばれるそうです。
毬花中の黄色い粉、これは「ルプリン」と呼ばれるもので、ビールの苦味や香りに重要な役割を果たしているそうです。
ホップ圃場に到着して最初の感想は、「ホップが大きい!」
6m以上に成長する植物であるとは事前に聞いていましたが、実際ホップを目の前にしてみると、想像以上に迫力のあるものでした。
これだけ背が高いと収穫も大変で、収穫時期になると地域の方々で協力し合い、4人一組となり収穫していくそうです。
ホップ圃場で特に印象に残ったのは、ホップ農家の方のお話に登場した「KIRINが買ってくれる安心感」という言葉です。
「通常の農作物は収穫物の良し悪しによって売り上げが不安定になる一方、ホップであればKIRINが安定した値段で購入してくれる。だから安心。」
実は、KIRINと遠野市の間では、50年以上もホップ契約栽培の関係が続いているそうです。
KIRINの地元愛や、遠野市と築いてきた長年の関係。
おしどり夫婦のようで、ほっこりしませんか?
BrewGood田村さんのお話
ホップに別れを告げた後には、遠野市に根差した事業を行っている田村さんのお話をお聞きしました。
田村さんは、ビールを楽しめる「遠野醸造」の取締役をしながら、遠野市の「ビールの里構想」を実現するための戦略立案や支援実行を行う「BrewGood」の活動を行っている方で、一言で表せば「すごい方」です。
田村さんのnoteはこちら!
「BrewGood」についてはこちら!
そして、「ビールの里構想」とは何か。
お話を聞いた上で私なりに理解をまとめると、「ビールの里構想」とは、
「遠野市の名産であるホップを火付け役として、遠野市全体の地域活性化を図る取り組み」です。
ただ、簡単には文字に起こせないほど「ビールの里構想」は深い取り組みです。
詳細については、ぜひとも田村さんのnoteや「BrewGood」公式HPをご覧ください。
田村さんのお話で印象的だったのは、田村さんの取り組みが常に社会課題の解決を軸としていることでした。
ホップ農家の減少…
新規参入したホップ農家の定着率の低迷…
施設の老朽化や困難な生産組合の維持…
こういった解決が難しい課題に対しても正面から向き合い、地域の方や行政を巻き込みながら解決を試みてきた田村さん。
本当にかっこいいです。
遠野で印象的だった、CSVの考え方
遠野の実習では、社会課題の解決やCSVがテーマになっていると感じました。
50年以上遠野のホップを支えてきたKIRINの皆さんと、遠野市の内側から課題解決に取り組んできた田村さん。
かたや大企業、かたやスタートアップ企業という所属の違いこそあれど、
両者ともにホップ生産量の減少に対して危機感を持ち、それぞれのやり方で今日まで遠野市を盛り上げてきました。
さあ、こんな遠野ホップの裏話を聞いた後には、
遠野ホップを使った‟とれいち” 皆さんも飲んでみたいと思いませんか?
不思議なことに、皆さんのお手元には‟とれいち”があるかと思います。
‟とれいち”をお持ちでない方はこちr
さて、遠野市とKIRINの関係を踏まえたうえで、CSV経営についての学びを少しまとめてみたいと思います。
そもそもKIRINがCSV経営に舵を切ったきっかけは、東日本大震災での支援経験だそうです。
仙台工場の再開による、事業を通じた地域経済の支援。
KIRINグループ全体として取り組んだ絆プロジェクト。
二つの異なるアプローチで支援に取り組んだ経験を通じ、長期持続的に地域貢献を続けるためにはCSV経営を行う必要があると気が付いたそうです。
私目線でのCSV企業
キャリア選択を控えた私目線では、経済的価値×社会的価値の創出を目指すCSV企業は、それ以外の企業と比べて魅力的に思えました。
理由はいろいろありますが、ここではあえてシンプルに。
達成した時に笑顔を生む仕事がしたいためです。
社会課題と向き合う仕事では、仕事の達成で誰かを笑顔にできます。
そして、笑顔を生む仕事には「やりがい」があり、「やりがい」は「楽しさ」や「熱中」を与えてくれ、さらなる「達成」に繋がっていきます。
まとめ
まず、DAY1とDAY2を通じてお世話になったKIRINの皆様、関係者の皆様全員に、改めてお礼申し上げます。
この度は、普段の学生生活では経験することができない、貴重な体験をありがとうございました。
今回のキャリア教育実習では、二日間という短い期間だったにも関わらず、KIRINの地元愛やこだわり、CSVの考え方など、本当に多くの学びがありました。
これだけ記事を書いてもスペースが足りず、一部行程について省略せざるを得なかったほどです。
もし、読者の皆さんの中にインターンシップへの参加を迷う学生の方がいましたら、勇気を出して参加してみることをお勧めします。
記事に書ききれない程の、多くの学びが待っているかもしれませんよ!
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