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キャンプ歴10年のマーケターが初心者にオススメしたいキャンプ道具14選(ファミリー向け)

「密は避けたいけどレジャーにいきたい」

「都会の喧騒を避けて心を健やかに保ちたい」

「外の新鮮な空気をすいたい」

「なるべくお金をかけずに旅行に行きたい」

「気の知れた仲間と心ゆくまで語り合いたい」

外出自粛・ソーシャルディスタンスが叫ばれる中でこのような想いを持っている方は多いのではないだろうか?

これらの願いを全て叶えてくれる最高のエンタテインメントがある。

キャンプだ

誰もが予想できない未来。これからどうなるかわからない。そんな中で一つだけ断言出来ることがある。

キャンプを始める人が増えるということだ。

今回は来たるべく大キャンプ時代の幕開けに備えて、おそらくキャンプを始める人がまず最初に悩むであろう「何を買ったらいいの?」という疑問について筆者なりの見解と体験を踏まえてここに記しておく。

出だしから筆者の壮大な偏見が入っているが、キャンプ好きの戯言だと思って許してほしい。

尚、本記事に関しては2つの前提がある。

まず第一に、本記事にて紹介するアイテムは基本ファミリー向けである。キャンプは

ソロキャンプ
デュオキャンプ
ファミリーキャンプ
デイキャンプ
グランピング

といった形でスタイル ✕ 行く人数 ✕ 行く場所 によって必要なアイテムが変わってくる。本記事にて紹介するのは、基本的には3人以上の家族で使える、かつオートキャンプ場と言われる車を横付けしてテントを立てるタイプのキャンプを想定している。

第2に、ここで紹介するアイテムはコストパフォーマンスを重視している。

キャンプ用品は前提として他の商品カテゴリに比べて価格=性能が比例する。

例えば洋服はどこぞのロゴマークが付くだけで同じ素材のTシャツでも値段が跳ね上がったりするが、キャンプ用品は基本的にそういうことが少ない。

高いものは実際にいいものが多い。なので金に糸目を付けないという方は、基本的に高いものを買っておけば間違いないだろう。

とはいえご家庭をお持ちの方はそうも言ってられない。そこでここで紹介するアイテムはコストパフォーマンスを重視したものをメインに紹介している。

ちなみにファミリーキャンパーにおける「コストパフォーマンス」の定義とはなにかというと、価格が手頃というのはもちろんだが、

一つのアイテムで複数のシチュエーションに対応出来ること

という点を重視している。キャンプ用品というのは実は普段の暮らしでも出番が多い。例えば

保育園のママ友同士でバーベキューに行く
子供と公園にお弁当を持ってピクニックに行く

こんなシチュエーションでもキャンプ用品というのは活躍する。本記事にて紹介するアイテムも基本的にオートキャンプ以外でも使い勝手の良いものをメインに紹介している。

それでは早速紹介していこう。

テント

キャンプを始めようと考えたときにまず思いつくのがテントではないだろうか?

しかし、のっけから期待を裏切って恐縮だが、初期のキャンプにおいてテントは買わないほうが良い

テントはいわずもがなキャンプで最も重要かつスペースを取るアイテムであり、高い買い物になる。

具体的には

居住性✕携帯性✕組み立てやすさ✕デザイン

によって種類と価格帯が決まってくるのだが、テントに関しては皆さんがどのようなスタイルでキャンプをしたいかによって選ぶテントがかなりかわってくるので一概にオススメすることができない。

実際にキャンプに行ってみないと自分に何が合っているかというのは中々わからないのだ。

実際筆者は初期にツールームテントというかなり大きいテントを買ってしまったのだが、いざキャンプ場に行くと組み立てが大変すぎていきなり後悔した経験がある。

ではどうすればいいのか?

そこで最初にオススメしたいのがレンタルである。大抵のオートキャンプ場にはテントのレンタルがある。また以下のようなキャンプ用品専門のレンタルサイトで様々なバリエーションのテントをレンタルするのも可能だ。

もしくは最初からテントはハードルが高いという人にはロッジを選ぶのも良いだろう。テントにこだわらずまずはキャンプを楽しめるかどうか?が重要だ。

長い付き合いになるテントは焦らずじっくりと自分にあったテントを選んでほしい。

寝袋

テントと並んで最初に購入を考えるのが「シェラフ(寝袋)」ではないだろうか。

シェラフはテントに並んで種類が豊富なアイテムになるのだが、とにかくピンキリである。

基本的には高くていいもの程、軽くて温かい。山岳地帯に山登りをしながら宿泊するということであれば、寝袋の性能は命を左右するほど重要になってくるだろう。

しかしオートキャンプにおいては正直寝袋の性能というのはあまり気にならない。多少かさばっても車なので気にならないし、寒さの調整は服を着込むことで調整が可能である。

我が家ではamazonで買える以下の激安シェルフを使っているが、真冬にでもキャンプしない限りは全くもって問題ない。

それよりも1点、非常に重要なことをお伝えしておく。テント泊において重要なのは実はシェラフではない。

重要なのはマットである。

キャンプを初めて間もない頃、「地面からくる冷え」を舐めていた私は、寝袋があれば大丈夫だろうとテントの下はブルーシート程度しか敷かずにねたのだが、朝家族全員本気で凍死しかけた記憶がある。

その後、以下のマットを敷いて寝るようになってからは一切冷えに悩まされることはなくなった。

家族の命を守るためにもここはケチらず、エアーの入るタイプのマットをオススメしたい。コストが気になるという方はせめて以下のような銀マットを敷いて対策してほしい。

キャンプは自然との共存である。地球をなめてはいけない。地面からくる冷えには万全の対策をしておこう。

チェア

キャンプ用品の中でもっとも快適性を左右するアイテム、それがチェアだ。

バーベキューと違い、キャンプは基本ずっと座っている。料理をするときから食べる時、焚き火をする時までずっとだ。チェアの座り心地如何でキャンプは楽しくも辛くもなる。

では椅子の変動要素は何かというと基本的に、

携帯性⇔座り心地

がトレードオフの関係になっている。サイズが大きいほど当然座り心地は良い。例えばスノーピークのローチェアは、素晴らしいデザイン性と座り心地を両立しており、家でも活躍してくれるだろう。

ただし問題は携帯性である。上記のように背もたれのしっかりしたタイプは、折り畳めるとはいえ、車に積む際に、それなりのスペースが必要になる。

夫婦2人で行くような方ならオススメできるのだが、やはり家族4人となると車がよっぽど大きくない限りローチェア4台を詰め込むことは出来ない。

しかし、チェアはキャンプを楽しむ上で最も重要なアイテム、座り心地も妥協したくない。。

そんな方にオススメしたいチェアはこれ一択だ。

ヘリノックスである。

折りたたむことで、ポット程度の大きさに収縮できる。さらに座り心地ときたら全身を包み込みこむような優しい座り心地である。

非常に軽量なため、雨天時・焚き火・就寝時など刻一刻と変わるシチュエーションにも柔軟に対応が可能だ。

唯一の難点が価格であろう。コストパフォーマンスを重視すると言っておきながら、正直この椅子は高い。代替案として近年ではヘリノックスに似た商品も出てきているので、こちらでもいいのかもしれない。

ただもしこれを読んでいる皆さんが末永くキャンプを楽しみたいというのであれば、ここは金額を張ってでも良質なチェアを買うことが、中長期的にはコストパフォーマンスの高い選択であることを一言添えておきたい。

クーラーボックス

キャンプで過ごす時間のうち、就寝時間を除くと約8割は食事であるとも言われている(筆者調べ)。

そんなキャンプのメインである食材を安心・安全に守る番人、それがクーラーボックスである。

クーラーボックスにおける価格変動因子は

サイズ×保冷力×機動力×見た目

である。特に保冷力を重視するのであれば、DAIWASHIMANOといった釣具をメインとして取り扱っているメーカーのクーラーボックスは非常に保冷性が高い。

またキャンプを始めると恐らく一度は必ず憧れるであろうクーラーボックスというものがある。それがコールマンのスチールベルトクーラー、通称「スチベル」である。

保冷力もさることながら、見た目が抜群にカッコいい。筆者もこの記事を書いている傍ら、アニバーサリーカラーであるターコイズ色のスチベルが安くなっていたので、思わず購入ボタンを押しそうになった。

ただ本記事のテーマはコストパフォーマンスである。この趣旨から考えたときに上記のようなクーラーボックスには大きく欠落している点が2つある。

それが価格機動力だ。

保冷力が高いほど価格が高い傾向にあるのだが、オートキャンプというシチュエーションにおいて、保冷力はさほど重要ではない。

まず最近の保冷剤が超優秀である。愛用者も多いロゴスの保冷剤は入れておくとビールも凍るほど保冷力が高い。

またオートキャンプであれば、まず間違いなく事前にスーパーで買い出しに行くことになるが、その際にスーパーに置いてある保冷用の氷を入れておけば、キャンプ場につく頃にはキンキンのビールに仕上がっているため、クーラーボックス自体の保冷力はさほど問題にならない。

2つ目のポイントが機動力である。オートキャンプであればこの点に関して気にすることはないのだが、問題となってくるのは通常使いのシチュエーション、特にデイキャンプやバーベキューでの利用である。

複数グループでバーベキューを実施する場合、しっかりとしたクーラーボックスを持っているメンバーはさながらZoomの有料会員の如く重宝される。

そんなとき重要になってくるのがクーラーボックスの機動力だ。

オートキャンプとは違い、大抵のバーベキュー場は駐車場から会場までの移動が発生する。

そんなときキャスターのないクーラーボックスだとどうだろう?

食材や飲み物を積んだクーラーボックスはべらぼうに重い

このような状況下でも使うことを想定するのであれば、クーラーボックスを選ぶ際は必ずキャスター付きをオススメしたい。

我が家で使っているのはiglooのキャスター付きクーラーボックスだ。

こちらのクーラーボックス、価格も手頃でキャスター付き、容量もそこそこ入り非常にバランスのいいクーラーボックスだ。

さらにもう一点特筆すべき特徴がある。

それがスタッキング、つまり重ねられるという点だ。

このクーラーボックス、別売りのクーラーボックスを上に重ねて2つまとめて運ぶことが出来る。

このように拡張性があることで、グループでのバーベキューでは両刀使い、普段遣いでは1つでコンパクトに利用といった使い方が可能になる。

このようにクーラーボックスは機動力も視野に入れて選んで頂くと、コストパフォーマンスの高い買い物が出来るだろう。

バーベキューグリル(焚き火台)

一部の熟練者を除き、キャンプの料理=バーベキューといっても過言ではない。その際に必要になってくるのがバーベキューグリルである。

キャンプにおけるバーベキューグリルは大きく分けると、

ガーデンタイプ
焚き火台タイプ

に分類される。ガーデンタイプというのは、通常バーベキュー場でレンタル出来るようなスタンディングで囲いながら焼くタイプのグリルである。

一方焚き火台タイプというのは座りながら焼けるロータイプが一般的である。

ではどちらをオススメしたいかというと、圧倒的に焚き火台タイプを推薦したい。なぜか?

キャンプにいったら焚き火をして欲しいからである。

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写真だけだと伝わりづらいのだが、焚き火には「1/fゆらぎ」という効果があり精神安定効果があると科学的にも証明されている。

自然の中に身を置きながら、焚き火を囲んで語り合う。これこそキャンプのメインイベントと言っても過言ではない。

ぜひ皆さんにもキャンプで焚き火を楽しんで欲しいわけだが、焚き火をするには焚き火台が必要。そこで焚き火台タイプのバーベキューグリルが活躍してくれる。

中でも代表的なのがユニフレームのファイアグリルである。

焚き火にバーベキュー、さらにはダッチオーブン料理にも対応し価格・携帯性も申し分ない。

我が家ではこれを2台持ちして、バーベキューとダッチオーブン料理を同時並行で調理している。かれこれ50回くらいは使っているだろうか?壊れる気配はまったくない。

さらにバーベキューをするなら必ず手に入れて欲しい一品がある。

火おこし器だ。

これがあるだけでバーベキューライフは一変する。

ゲームでいえばファミコンとスーファミくらい違う。CPUであればCeleronからCore 2 Duoにするくらい違う。

例えが古すぎるというツッコミはさておき、それくらい基本性能が変わるのだ。

火おこし器を使うまでは、少なくとも30分以上火を起こすためだけに時間を使っていた。

それがこの火おこし器を使うとどうだろう。中に炭と着火剤を入れたらあとは放置しておけば15分程度で火がついてしまう。

あまりにカンタンにつくので、今まで苦労して火をつけ、家族に「どうだ、お父さんがんばってるぞ」的アピールをしていた自分に苛立ちすら覚えた程である。

ぜひ皆さんには私のような無駄な時間を味わうことなく、快適なバーベキューライフを楽しんで欲しい。

コンロ

キャンプにおいて火を使うのはバーベキューだけではない。

コーヒーを飲む・野菜を茹でる・朝食を作る。など炭がないときでも火の出番は多い。

そこで重要になるのがガスコンロだ。

これも色々な種類があり、キャンパーに人気なのはツーバーナータイプだ。こちらの商品であれば家庭と変わらないような環境で料理を楽しむことも可能である。

しかし本記事で最重要視したいのは冒頭にあげた通りコストパフォーマンスである。ツーバーナーは確かに素敵だが、バーベキューや家の鍋パーティーで使うには大きすぎる。

もしすでに家庭用ガスコンロをお持ちであればそれを持っていくでもいいだろう。ただし1点気をつけて欲しい点がある。

風だ。

山の天気は変わりやすく天候が荒れている時も多い。そんな時家庭で使うようなガスコンロだとびっくりするくらい火がつかない。風よけ対策は必須になってくる。

そんな風よけ対策とガスコンロが一体になっている商品がある。

Iwataniのカセットコンロ、マーベラスである。

こちらのカスコンロ、ケースのフタがそのまま風防になる仕様、かつバーナー自体も風に強い仕様になっており強風でも安定した火力を供給してくれる。

さらにガスコンロの老舗メーカー、Iwatani製のため拡張性も高い。たこ焼き器や焼き肉グリルなどをオプションでセットすることで、キャンプはもちろん家庭でも使い勝手が良い点もオススメ出来るポイントだ。

テーブル・ランタン

最後に必需品としてお伝えしておきたいのが、テーブルとランタンである。このあたりはキャンプスタイルによっても変わるし、機能も大きくは変わらないので、好みのものを使って差し支えないだろう。

参考までに筆者が愛用しているテーブルとランタンを紹介しておく。

まずメインテーブルはコールマンの高さ調整が出来るものを使っている。

こちら高さ調整が出来るので、バーベキューなど大勢でやる場合はスタンディングスタイル、キャンプ場ではロースタイルにするといった使い分けが可能、価格も手頃である。

また加えてサイドテーブルとしてユニフレームの焚き火テーブルを愛用している。

こちらはダッチオーブンなど直置きしても問題ない耐久性、設営もカンタンで非常に使い勝手が良い。これ一台あるだけでキャンプサイトでの取り回しが快適になることは間違いない。

続いてランタンだが、コールマンのマルチパネルランタンがおすすめだ。

最大のポイントは各パネルが最大4つに分離出来るという点だ。キャンプ場というのは言わずもがな夜は暗い。トイレに行くにもランタンが必要なわけだが、そんな時このランタンであれば家族4人でもそれぞれが独立して明かりを確保出来る。

ランタンは非常用の備品としても1台しっかりしたものを持っておくと安心である。

ドライネット

最後に非常に地味ではあるが、あると非常に便利な一品を紹介しておく。それがこのドライネットだ。

用途としては洗い物を干しておくネットなのだが、それ以外にも燻製用のチーズを乾燥させるために使ったりと一つ持っておいて損はないアイテムだろう。

その他あると確実に豊かにしてくれるもの

ここまでのアイテムがそろっていれば大方快適なキャンプは約束されたようなものである。

ここからはさらにプラスオンで買ってよかった一品を紹介する。これらのアイテムを追加していくことであなたのキャンプライフは飽きることなく進化していくはずだ。

・燻製器

キャンプといえば燻製、そう考える方も多いのではないだろうか。一方いままで触れたことのない方は燻製=難しいものというイメージを持っている方もいるかもしれない。筆者もそうだった。

しかし燻製は実際にやってみると驚くほどカンタンだ。「食材をしっかり乾燥させる」という点だけ守っておけば失敗することはほとんどない。

チーズやたまご、ししゃもにウインナーなど好きなものを放り込んで放置するだけで絶品おつまみが完成する。

筆者は以下のスモーカーを愛用しているが、燻製以外にも、炭を入れるとミニバーベキューグリルとしても使える万能品だ。

・ダッチオーブン

キャンプ飯のレベルを一気に引き上げるアイテム、それがダッチオーブンである。

例えば丸鶏なんかをこいつに放り込んで炭を乗せて放置するだけで超豪華なパーティーメニューが完成する。

ダッチオーブンの素材は大きく分けると鉄とステンレスがあるが、鉄は使用前、使用後に油を塗り込むメンテナンスが必須である。

これはこれで使い込むほど味が出ていいのだが、普段使いも考えるとステンレスダッチオーブンは、圧力鍋代わりにもなって使い勝手がよい。

サイズとしては12インチと悩むところだが、筆者は10インチを利用しており、4人家族では十分なサイズ感である。

その他着火剤、ゴミ袋、軍手などの備品が必要にはなってくるが、これらの備品は以下のチェックリストを確認しておけば問題ないだろう。

まとめ

ここまで読んだ方はお気づきかと思うが、オススメアイテムと謳っているが、実際は筆者の愛用アイテムを紹介しているだけである。

結局の所どんなアイテムでも使い込んだ自分のアイテムは可愛く見えるものだ。

また、キャンプはある種不自由を楽しむものでもある。多少足りないものがあった所で、それを補いながら工夫するのがまた楽しい。

さらにキャンパーは心優しい人たちばかりである。筆者が初めてのキャンプの時は、テントの立て方がわからず右往左往していたら、となりのキャンパーが全部立ててくれた。

自然と人の温もりを感じながらぜひ皆さんにもキャンプを楽しんで頂きたい。

それではまた次回。


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