Vもぎ・Sもぎ・学校実力テスト出題比較(4)理科の出題
続いて理科です。理科は物理・化学・生物・地学のジャンルで特徴が出てくるので各分野でまとめていきます。
まず全体的に社会もそうですが、8月以降のテストを比較すると、Vもぎがより本番に近い形式になっています。具体的には問題文や図が多いところです。必要な情報を探して解いていく練習にはVもぎの受験がよいかもしれないです。ただ既に書いていますが、学校の実力テストで得点できていない状態でVもぎを受けても点数は上がりづらいのはいうまでもありません。Vもぎの過去問集も売っていますから、2年までの範囲の復習を一通り行ってから、それを購入して理社だけ練習するのでもいいと思います。
学校実力テスト
3年で習う単元が早めに入ってきます。1・2年の復習が追いついていない場合でも3年の範囲で得点すれば、ある程度カバーできる内容になっています。出題範囲が配られる場合には、そこに出題される3年生の単元が書かれているので、時間がない場合は、そこに書かれた3年生の単元の問題演習をしましょう。
特に物理は前半で習っている学校が多いので、早めに実力テストにも入ってきます。1・2年の物理のところは少しだけ出されるイメージです。光・音・力・電流が苦手な人は、後回しにしてもそれほどダメージをくらわないので、先に3年の物理(運動とエネルギー)をマスターする作戦で進んでください。
対して化学の分野は、3年で習うイオンが後半に設定されていることが多いので、実力テストの中心は1・2年の出題が多くなります。ですから復習に力を入れるべきは化学になります。
生物は、物理と同様、3年の前半で習うことが多いので、復習が遅れていてもなんとかなる分野です。勉強が追いついていない場合には3年で習う生物(生殖・遺伝・生態系)を得点源にしましょう。
地学の範囲は、学校の実力テストでほぼ毎回出るのは天気です。これは3年で習う天体がかなり後半で習うことが多いので2年の地学が毎回出さざるを得ないことが原因になっています。
ところで学校では2年の最後に天気を習うので、定期テストにあまり出題されずに終わってしまうことも多いです。つまり、あまり問題演習積んでいない中学生が多いんですね。だから天気をしっかり受験勉強の前半戦でマスターしておくと、毎回実力テストに出てきて得点源になって、差もつきやすいので非常にお得な分野になります。
なお1年生の地学は、火山・地震・地層のローテーションになりやすいことは知っておいて損はないと思います。学校の実力テストでは前回の出題を考えて、前回出されていないところで直前に追い込みかけると得点しやすくなります。
Vもぎの理科
9月までは1・2年の復習範囲がメインになります。10月から生物、11月から化学と物理で3年生の単元が入ってきます。11月以降になると、地学以外は半分3年生の出題になるので、3年単元の比重がかなり高くなります。
ですから2年までの範囲を夏休み中に完全に仕上げるようにしましょう。まずはそこで結果を出す。そして、秋以降は3年の単元が入ってきたら、そこを難しい問題まで取れるように深堀して演習していきます。そうすると、自然と県立入試レベルまで引き上げることができるはずです。
理科の既習範囲は夏休み中に全国入試問題を利用しましょう。2年までの範囲は既に習い終えているのですから、2年までの範囲だけをピックアップして全国1周回ってみると力がつくはずです。3年の範囲は習い終えたところからそこだけを全国1周して追いかけるイメージです。
Sもぎの理科
10月以降から3年生で習う単元が一定割合で入ってきます。Vもぎのように3年範囲の比重が高くなってくるというわけではなさそうです。3つの学年バランスよく出題されるイメージです。
学校の実力テストと対策は似ているのですが、理科が苦手な場合には、物理は後回しでいいです。10月から3年物理が毎回入ってくるので、1・2年の単元が出されてもダメージは少ないからです。
復習する場合の優先順位としては、学校実力テストと同様、毎回出題される中2地学の①「天気」。ローテーションで毎回出る中1地学の②「火山・地震・地層」。3年の出題が遅くなる③「中1・中2の化学」でしょうか。あとは暗記で押し切れる④「中1・中2生物」です。
まとめ
●毎回出される中2地学の天気を得点源に
●中1地学の火山・地震・地層はローテーションを意識して
●物理は苦手だったら中3運動とエネルギーだけできるように
●化学は1・2年の復習に力を入れて
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