大阪杯の傾向と分析
2023 ジャックドール
2000mへの適性が極端に高い馬が狙い目
人気構成:やや分散
1人気3.4倍 スターズオンアース
2人気3.6倍 ジャックドール
3人気6.6倍 ヴェルトライゼンデ
4人気8.1倍 ヒシイグアス
5人気8.5倍 ジェラルディーナ
2冠牝馬で秋華賞1人気3着からのスターズオンアースが1人気。一気にメンバーアップしたが1人気で2着に入った。古馬や牡馬とは初対戦だったものの2着には入った。大阪杯以降、未勝利ではあったが、ジャパンカップ3着や有馬記念2着と馬券圏内に入っていて勝ち負けしている。一線級とやりあえるようなトップレベルの明け4歳馬はここでも軽視できない。
勝ったのは2人気のジャックドール。香港C凡走からの巻き返しだった。やや人気先行感は否めなかったのに勝てた。勝ち星がほとんど2000mである同馬のように2000mへの適性が極端に高い馬を狙うのが筋かもしれない。
3着にはダノンザキッドが入った。前走中山記念を人気で大敗したが、前々走では香港Cで2人気ジャックドールに先着していたので実績面で大穴は走りやすいポジションだった。
2022 ポタジェ
格が問われないG1。充実している明け4歳馬にも注意。
人気構成:集中・2強型
1人気1.5倍 エフフォーリア
2人気3.7倍 ジャックドール
3人気9.2倍 レイパパレ
4人気20.4倍 アカイイト
5人気27.4倍 ヒシイグアス
有馬記念1人気1着のエフフォーリア参戦し人気が集まった。ところが9着惨敗。その後も大敗が続いて引退しているので、連チャン期を過ぎてしまった大敗かもしれない。あまり一般化しづらいケース。
2人気は上がり馬で金鯱賞を勝って連勝中のジャックドール。こちらも大敗している。こちらは明らかなメンバーアップに人気で耐えられなかったのが理由ではないか。コース適性については翌年人気で勝っているので問題なかった。
勝ったのはポタジェ。金鯱賞4人気4着からの大穴巻き返しを決めた。重賞経験は多数あったが未勝利馬だった。格は問われないG1と考えて問題ないので2000mのコースへの適性があれば、大きく人気落とすときにはノーマークにできないか。
2着にはレイパパレ。こちらは前年の勝ち馬だからコース適性はかなり高かったと言える。人気も2強型の人気で3人気と辛くないポジションだった。
3着には明け4歳のアリーヴォ。菊花賞にも出走経験があって、小倉大賞典を連勝しての大穴ポジションでの出走だった。勢いのある明け4歳馬は大穴に注意かもしれない。
2022 レイパパレ
格は問われないものの、5歳馬のG 1出走掲示板クラスの大穴ポジションの馬にも警戒
人気構成:集中+3強型
1人気1.8倍 コントレイル
2人気2.8倍 グランアレグリア
3人気5.8倍 サリオス
4人気12.2倍 レイパパレ
5人気49.8倍 ワグネリアン
1人気は3冠馬でJC2着後の休み明けコントレイル。結果は3着。翌年のエフフォーリアもそうだが、大一番を終え他翌年に人気を被って大阪杯は人気ほどの期待値はなさそう。2人気グランアレグリアも4着で、コントレイルと同じ負け方をしている上に、距離適性もない二重苦で4着に終わっている。
勝ったのは、上がり馬で阪神チャレンジCを勝って5連勝中の休養明けレイパパレ。休み明けだったのと、一線級の馬たちが出てききてくれたおかげで4人気とちょうど良い人気ポジションだった。2023年もそうだが格は問われないレースなので、状態とコース適性さえ問題なければあっさり勝てるG1だ。
2着にはモズベッロ。有馬記念は14人気15着と全くG1d通用しなかった同馬が、ここで2着している。近走もAJCC5着→京都記念8着と状態がよいわけではなかったが大変身して大穴を演出した。戦歴を見ても2000mへの適性が高かったというわけでもな勝った。昨年の秋のG1常連馬が総崩れする可能性があるので、そういったときには消去法的に台頭するのだろうか。5歳馬でG 1は春の天皇賞5人気7着、宝塚記念12人気3着と実績は少ないもののそれなり走っている実績は持っていた。
2020 ラッキーライラック
中山記念ローテは軽く負けている馬が良さそう
人気構成:5強型
1人気3.8倍 ダノンキングリー
2人気4.1倍 ラッキーライラック
3人気4.3倍 ブラストワンピース
4人気5.2倍 クロノジェネシス
5人気5.2倍 ワグネリアン
勝ったのは2人気ラッキーライラック。中山記念2人気2着と軽く負けてからの参戦だった。中山記念 1人気で勝ち馬のダノンキングリーは3着。中山記念経由は軽く負けていた方が200m延長に対応しやすいのかもしれない。
2着には京都記念圧勝のクロノジェネシス。一線級の明け4歳馬で人気割れているなら重い印を打っても問題ないだろう。対してブラストワンピースやワグネリアンのようにピークを過ぎた感じの5歳馬はここで人気では苦しいか。
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