登山のススメ
こんにちは、つぐみです。
今、登山を始めた方(始めようかなと思っている方)が
多くなっていると聞いたので自分なりにやってきたことを
書いてみようかと思います。
富士山の弾丸登山などがテレビで取り上げられていますが
正直見ていて本質的なところに触れられておらず
そのあたりも書ければと思います。
僕が登山を始めたきっかけは、
キャンプをしている友人からキャンプに誘われ、行ってみたのですが
正直ちょっと暇だなーと思い、他のアウトドア趣味を探してみたら
ヤマノススメというアニメを見て始めた、という感じです。
最初、身近に知識のある人もいなかったので
YouTubeやWeb、Twitterなどで情報収集しながら
四苦八苦してきました。
エピソードを書くと長くなるので簡単に
登山を始める方に覚えておいてほしいこと書きます。
①標高=難易度ではない
②高山には高山のリスク、低山には低山のリスクがある
③まずは登山靴を買え
④計画は必ず立てろ
⑤でも登山楽しいからみんなやってみてね
①標高=難易度ではない
標高が高い山、それこそ富士山や北岳、間ノ岳は
難易度が高いと思われがちですが、富士山よりも難易度が高い山
標高は低くても富士山レベルの体力や技術力を求められる山は
結構たくさんあります。
いろいろな要素で難易度は測れるのですが
まず知りたいのはどれくらいの体力が必要か、
というところだと思います。
必要な体力を測るために見るべきポイントは
・標高差(登山口~頂上までの標高の違い)
・距離
です。
標高差は言うまでもなく、スタートからゴールまでの
標高の差なので、数値が大きくなればなるほど体力は使います。
ただし、富士山のような標高がとても高く、高山病のリスクが
とても高い山などは標高差が少ないことによって
身体が高所に順応せず、高山病になるリスクが上がることもあります。
同じ山でも、ルートによって標高差が変わることも多くあるので
よく調査するようにしてください。
一概に標高差が小さいから難易度が低い、ともならないのが
難しいところですね。
距離についても、短ければいいというものではありません。
標高差があり、距離が短いということは
それだけ傾斜(勾配)が厳しくなるということになります。
マップをよく読み、等高線などから傾斜も見るようにしてください。
ちなみに余談ですが、高山病はだいたい標高が2100mくらいを超えると
発症することがあるといわれています。
高山病対策として僕が行っているトレーニングは
・強度の高い有酸素運動(ランニングや傾斜のつけたウォーキング)
・標高の低い山をペースを速めて登る
といったものです。心肺機能を高めることを意識しています。
また、登り方に注意するだけで、高山病を回避できることもあります。
登山開始15分はスローペースで高所での呼吸に身体を慣れさせる。
これはとても大切。自分が思っているより0.75倍くらいのペースで
歩くと良いかと思います。とにかく開始はゆっくり。
開始時のペースで最後まで登りきれるくらいのペース配分ができたら
あなたは登山上級者といえるでしょう(多分)
行動食を摂る。登山では想像以上にカロリーを使います。
1500mくらいの比較的低い山を登るだけでも
往復で約2000kcalほど消費します。
登山用語で"シャリバテ"といわれるのですが、身体の糖不足によって
登山中に身体が全く動かなくなることもあります。シャリバテ状態になると判断力も鈍り、ケガのリスクも上がるのでダイエットとか気にせず、
登山中はとにかく炭水化物や糖をとってください。
ちなみにおすすめはバームクーヘンと羊羹。軽いのにハイカロリー。
②高山には高山のリスク、低山には低山のリスクがある
脱線しました次です。
高山のリスクはみなさんご存じの通り、
要求される体力や技術が高くなることが多くなりますし
高山病もかかりやすくなります。
しかし、実は遭難者のほとんどは、低山で遭難しているんです。
低山はとっつきやすく、初心者が登るから、という理由もありますが
樹林帯であることが多く、道を見失いやすいから、という理由もあります。
ちなみに僕も何度か道違いを経験していますが、
すべて標高2000m以下で起こしてしまっています。
低山だからとなめるべからず。
登山計画やマップの準備は必ず、やってください。
また、どれだけ準備していても迷ってしまうことはあります。
登山時は、必ず登山計画書を提出してください。
今はオンラインでも提出できるところが多いので、
そういったサービスも利用してみてください。
③まずは登山靴を買え
登山を始める方から何買えばいいですか?とよく聞かれます。
絶対、登山靴です。
いうまでもないですが、登山はとにかく悪路を歩きます。
ランニングシューズなどのスポーツシューズならともかく
おしゃれなスニーカーでは岩場で滑って転びます。
登山靴は文字通り登山のための靴なので
悪路を歩くために特化しています。
履いてみると感動するので、ぜひ買ってみてください。
安価なものでも10000円を超えてくるので
あまり手軽に買えるものではないのはすごくわかりますが、
まずは登山靴を買ってもらえるとケガのリスクが大幅に減ります。
逆に、バックパックは最初は買わなくもいいかと思います。
もちろんあったほうが身体への負担は減らせますが、
低山であればいつも使っているようなバックパックでも
荷物量も増えないですし、十分登れるかと思います。
レインウェアも、もちろんあるに越したことはないですが、
最初のうちは雨の心配があるときは、そもそも登らない、
の精神でいればいいので、天気がより変わりやすくなる
標高1500m以上の山に挑戦するときに購入で問題ないです。
逆をいうと、標高1500m以上に挑戦するときは買ってください。
④計画は必ず立てろ
ここまで書いてきた諸々の理由から、
計画は事前に、必ず立ててください。
なんとなくいけそう、誰かがいけるって言ってた
ではなく、自分でマップを見て、調査して、行くようにしてください。
体力や、得意なコース、技術な人それぞれ違いますし
難しそうだと思ったらやめてくださいね。
登山を長年趣味にしている人は体力バカばかりなので
あまりアテにしてはいけません。笑
⑤でも、登山楽しいからみんなやってみてね
自分で書いててなんでこんな危険なこと
わざわざ金払ってやってるんだって思いました。
でもね、登山楽しんすよ。
普通に日常を過ごしていたら見られない景色があったり
今日と全く同じ天気はないから、日によって同じ山でも
見える景色が変わったり。
登山中にいろんな人と挨拶して、話したり。
山頂で食う飯はうまいし。
危険の伴う趣味であることは事実です。
でも、しっかり半年かけて準備した元登山初心者が
昨日、富士山を日帰りで登り切りました。
しっかり準備して、体力づくりをして、
高所や酸素の薄いところにも慣れていけば
富士山やその他高い山も全く夢ではありません。
ぜひ、まだ見たことのない最高の景色を見てください。
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