バリュー投資と実践方法

■序文
バリュー投資とは何か。 一言でまとめるとすれば、こんな感じだ。
「本質的な企業価値に対して、株価が割安な銘柄を見つけ、投資すること」

この投資手法はベンジャミン・グレアムによって言語化され、名だたる投資家を生むことになった。最も有名なのがウォーレン・バフェットである。

これらの事実は一般投資家を魅了するには十分である。 つまり
①バリュー投資はとてもすごくてバフェットのような成功者を出している
②そのやり方は、本を読めば自分でもできる

さて本当にそうだろうか。

本文
賢明なる投資家に記されているバリュー投資とは、「どのように投資すれば、市場が悪いときに損を最小化し、市場が良いときに健全な利益を得ることができるか。」である。 これに尽きる。 筆者はこの手法が正しいことの根拠として、10年単位でのデータを用いていることでも明らかだ。

正しい考え方であることは間違いなく、個人の資産を運用するにはこれ以上ない教科書だといえるが、しかし、「正しい資産運用」が「投資の巨人」を生んだという事実には、あまりにも大きな乖離がある。

バフェットが行ったことはなんだろうか。以下のドキュメントからある程度のことが分かる。(https://www.youtube.com/watch?v=RYHPlLsdW0A&t=2797s) 彼は正にバリュー投資を行った。但しお金だけではなく、頭と体と心を込めて。

抽象的な言葉となったが、具体的に比較すればとても簡単である
普通の人:バリュー評価に基づき、割安な企業を見つけて、株を買う
バフェット:バリュー評価に基づき、割安な企業を見つけて、企業を買う 

割安な銘柄がなぜ割安かを考えれば、答えは一つだ。
「市場が、その企業の価値を、見つけていないから」である。 

ではこの企業の株を買ったとして、その株価が爆発的に上昇するには一体なにが必要だろうか。
「市場に、その企業の価値を、教える」ことである。 

然るに彼は、価値が低く見積もられている企業の株を買うのではなく、企業を買い取り、正しい市場価値に押し上げたことで、巨人となったのではないだろうか。

■まとめ
重要なことは知識を得ることだけではない。
「得た知識を元に、何を考え、そして結果として何を生み出せるか。」

■おまけ
私も得た知識に基づき考えてみようと思う。 では現在において、大きな資本を持っていない人が、割安な企業を買い取り、その企業を能動的に正しい価値に押し上げることは可能だろうか。

答えは可能である。
というのも何も割安な企業を買い取る必要などない。買い取るべきはサービスである。 今や沢山のウェブサービスが百花繚乱としており、それらのサービスの多くは消えていく。 

これらサービスを作った個人ないし小規模の会社の多くは、収益化においてその能力が無く、1年ないし2年運営したものの赤字となり、サービスを売却したいと思っているような状況下にいる。

であれば、その価値を見出し、そのサービスを数十万、数百万円で買い取り、それを正しい価値まで押し上げることで、同様のことができるのではないだろうか。

以上を以っておまけ(実践方法)とする。

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