tb1eレビュー

私の新婚ほやほやスイートホーム。新婚といえば、ハッピーであり甘く甘美な生活であると相場が決まっているはずだが、現実はいつも想像より過酷なものである。

私たちの過酷な現実とは、坂が地獄しんどいことであった。

坂が地獄しんどいと当然出勤がしんどく、買い物がしんどい。しんどいとストレスがたまり、些細なことでけんかをするのが人間である。

坂が地獄しんどい夫婦が、ズボンのポケットにタバコが一本入っていてそれを洗濯してしまったことで喧嘩になったとして、一体誰がそれを責められようか。 全ては坂が悪いのである。愛してるよハニー。

通勤も会社まで6kmぐらいだし、例のクソウイルスもあるので、それらを全てマルっと全て解決してしまおうと1か月前から電動自転車を物色した。そしていろいろと考えて決めたのがブリヂストンのtb1eである。

今回はせっかくなのでレビューをしようと思う。 

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尚筆者の自転車経験は、6年間毎日使った通学自転車のみです。

ここがすごいぞTB1E

①走り出しが楽
びっくりするほど走り出しが楽。自転車の重さをほぼ感じないというよりは、電気の力でぐいぐいと走り出してくれる感じ。

②快適な走行 
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電動自転車のアシスト力は、法律によって決まっている。上記の通りだ。

通勤で回りに気を付けながら、けれどもある程度の速度で走ってみたところ、おおよそ12km~15kmであった。そしてこの範囲でいえば、電動自転車のアシスト力のほぼ全恩恵を受けられるため、ほとんど疲れずに快適に走行できる。ウルトラ楽である。エクセルの手入力業務をマクロ化したときの感動に近い楽さである。 

そしてなによりいいなと思っているのが、自分の力が33.33%にも関わらず「俺が漕いでる 俺こそが、この自転車を漕いでいる」という満足感があるところである。 

初代の経営者が苦節40年、人生の全てをかけて成功させた会社における、あほな2代目の気分とでも言うのであろうか 。初代に「くれぐれも2代目の達夫を頼む。。。。」と言われたブレインの坂口さんがほぼ全てやっているのは、社員から見たら明らかであるにも関わらず、2代目達夫は自分が会社を動かしていると錯覚する。

2代目の達夫は、こう愛人に言うだろう。「やれやれ、俺がいないと会社が全然回んないんだよ。初代のようじゃだめだ。これからは会社をもっと自由に、エネルギッシュに!」 一方その頃、ブレインの坂口さんは、初代の気持ちに応えるため、深夜まで業務に勤しむのである。

この話でいうところの、「ブレイン坂口さん」がtb1e で「達夫」が私である。重要なことは、達夫には、主観的に確かに会社を回しているという手応えがあることである。ありがとう坂口さん。

③坂がしゅごいのぉ
自転車で辛いといえば坂。しかしtb1eは坂を坂で無くしてくれる。パワーモードで2速にすれば、公道の坂はもはや坂ではない。平地である。結構な坂道だと、モーターの駆動音がかなりするんだけど、それがむしろ頼もしい。

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↑坂に〇の凹凸がある坂はやばい坂だが、科学の力で平漕ぎが可能。

④走行距離がくそ長い

カタログスペックは以下の通り。
・エコモード130㎞
・オートモード 90㎞
・パワーモード 54km

ノートパソコンでバッテリーのカタログスペックに一片の信頼も置いていない私は、当然この数値の1/2が実数値だと思っていた。が、しかし。しかしである。なんとカタログ値より走るのである。

これを可能にしているのが回生充電。電気を生むのである。科学万歳。
・左ブレークをかけた時
・下り坂の時
・惰性運転の時
「下り坂」「惰性運転」の時は、システムが自動的に弱、もしくは強レベルのブレーキをかけてその摩擦で充電する。もちろん強さ調整とオンオフは可能。科学万歳。

➄いるものが付いてくる
通勤や週末サイクリングで使うのであれば、当然ライト、スタンド、泥除けは絶対いる。それらが最初からついてくるので買ったらもうその足で出発できる。

ここは微妙なtb1e

①ケツが痛い
大人になってからこれまでの20年間、柔らかな椅子(アーロンチェアー)に座ったことしかない私のケツは、いとも簡単に悲鳴を上げた。ケツが痛い。これはサドルを変えるか、ケツパッド入りのパンツをはけば解決するだろう。(もしくは私のけつが順応すれば)

②前ブレーキが怖い
私は他をあんまり知らないが、このフロントブレーキはいいものではないと思う。まず音がやばい。リアブレーキを引いて速度を調整した後に前ブレーキを使っても「キー―ッ!」という鬼女の叫びが毎回聞ける。決してご褒美とは思えない。

音だけではなく制御の面でも不安は残る。適切な言葉が分からないが「ロックされた状態」とでもいうのだろうか。これにすぐなるので怖い。これも3000円程度でいいやつに変えれるそうなので、解決可能である。

③衝撃が結構くる
通勤していると道の段差に遭遇する。この段差の時に結構な衝撃がくる。これが何度もくるので、結果として手が痛くなるのである。これも恐らくグリップを変えることでかなり緩和されそうだ。

④ライトが弱い
自転車夜乗るのは大人になればなるほど怖いものである。車にぶつかられるのが怖いのではない、人にぶつかるのが怖いのだ。だからライトはある程度明るくあってほしい。がしかし、相当微妙な明るさである。 さてこれも、いい飽きてきたが、変更できるので解決可能である。

買って、走って、感じたこと


私が都内でAからBにそこそこの距離移動する時、あるいは通勤するときに自転車で移動するなんて発想はなかった。せいぜいがバスでいくか電車でいくか。tb1eはこの考え方を根っ子から変えてくれた。それが私にとってなにより素晴らしいことだった。

自転車でめんどくさいのは、Stop&Goと坂だ。特に都内は。tb1eはこれらを見事に解決してくれる。なにより回生充電のおかげで、「止まること」に対して今まで感じてきたストレスから、「充電させている」という納得感に切り替えらえる。これはとっても気持ち的に大きいことだった。

不満点は上記で述べた通りでほぼ全て装備品の話だ。だから気になる人は変えればいいと思う。

最後に総評。たった一言。

買ってよかった!


以下余談。主に資産価値的観点。
バッテリーが劣化した電動自転車は一気にヤフオクの価格が下がる。 バッテリーの劣化原因は、充電回数と過充電である。つまり充電すればするほど劣化するし、充電時間が4時間であれば、通勤で使う場合、夜に充電始めると確実にそのまま寝るので、朝まで充電するため過充電となる。

従ってバッテリーの持ちは、保有する電動自転車の資産価値に直結することになる。

この観点で考えた場合、tb1eはベストバイである。回生充電によってバッテリーの充電回数を減らせるだけでなく、4時間だけきっちり充電とかを週末等できるときにしやすいと思われる。


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