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【不登校問題について考える】血は繋がっていても人生はつながっていない

不登校問題について学びたくて、吉田田タカシさんのトークライブに参加してきました。(主催:トーキョーコーヒ岩手花巻

内容を備忘として書きました。参考になれば幸いです。

血は繋がっていても人生はつながっていない。

親が子どもに与えるべきは、次の2つだけです。

・自己肯定感(安心、自信)
・主体性(意欲)

子どもが「この場に自分が居ていいんだ、自分を表現していいんだ」と思えたら、子どもは勝手に行動して経験して成長します。

そもそも、親ができることは実は少ないんです。栄養たっぷりの食事と病気にならない衛生環境を提供することぐらいしかないんです。

子どもにとって、家庭の外での経験や交流から学ぶことの方が圧倒的に多いです。

親であれば子どもの人生に責任を感じるのも当然です。でも、人間は完璧じゃないので、誰かを立派な人に育てるなんてできないんです。

血は繋がっていても人生はつながっていない。

親が「教育」だと思って何かを子どもに押し付けるのは、自己肯定感と主体性を奪っているだけかもしれません。

親としての責任なんか感じなくていいんです。子どもとは「チーム」になった感覚で、一緒に学んで楽しみながら成長するのが理想です。

本当に怒るべきタイミング

親は責任感から、子どもを立派にしようと思って躾します。つまり、怒ります。

でも、子どもには親がどういう想いで怒っているかまで伝わっていないことがほとんどです。結果として、「怒られないこと」を目的に行動するようになるだけです。

①怒られないようにミスを避ける
②ミスしたくないから挑戦しなくなる
③挑戦しないから経験が増えない
④経験が少ないから立派な大人にならない

という負のループが生まれます。

そもそも、子どもには独自の世界・社会があります。それを大人が勝手にダメだと思ってるだけで、実際には「子どもらしい行動」なんです。

とはいえ、怒らなければいけないときもあります。それは「10年後に重大な問題につながるとき」だけです。

それ以外なら、大したことはありません。

自己肯定感を高める子どもとの接し方

子どもは本当は、色んなことをやりたくてしょうがないんです。なので、大人はその機会を与えて、あとは邪魔しなければいいだけです。

正解を教えない、アドバイスもしない。ほっとけば勝手にチャレンジして、学んでいきます。

ほっとかない基準だけ周囲の大人同士で決めておくことがポイントです

そしてチャレンジした結果を「見て見てー」と言ってきたら、何でもいいので1つ質問してあげます。

  • 何が一番難しかった?

  • どこが一番気に入っている?

  • この絵のここが好きだけど、どうやって描いたの?

答えてくれたら、そのポイントを褒めてあげます。

自分が工夫したことを褒めてもらえるから、自己肯定感が生まれます。正解は自分が決めていいと思えるからです。

子どもの「見て見てー」ってテキトーに返事しがちですが、子どもの成長につながる大事な瞬間なんですね。

不登校の問題は、大人の無理解

日本は、すべての学校に体育館と校庭とプールがあって、全国で教育の質が担保されている恵まれた国です。それでも不登校の数は増え続けていて、学校は明確に選ばれなくなっています。

教育現場は保護者からのクレームで身動きが取れず、教育改革を進められないからです。

  • 偏差値が下がったらどうするのか

  • 怪我したらどうするのか

新しいことをしようとすれば、上記のようなクレームが出ることは目に見えています。つまり課題は、大人が成熟してないことなんです。

例えば、ゆとり教育は空いた時間でアートなど様々な体験ができたはずなのに、大人が未熟だから有意義な機会提供ができませんでした。

結局塾に行かせるぐらいしかできなかったから、失敗のように捉えられてるだけなんです。

まずは大人の価値観を変えて、教育をアップデートしなければいけません

まずは親が人生を楽しむ

今までは子どもが不登校になったら、以下の2パターンしかありませんでした。

  • 自分を責める

  • 学校を責める

でも、本当に責めるべきは「学校に行かないのは間違い」という考え方なんです。

親だって自分の人生を楽しんでいいんです。大切なのは、自分が楽しめる場所を自分で作ることです。

怒られない、指示されない、安心して自由に自己表現できる場所を、大人自信が楽しんで作る。子どもはそこについてきて、勝手に遊んで学んでるイメージです。

親が誰よりも主体的に動いて、自己肯定感を高めていくことが、結果として子どもの成長になります。

人任せにしても、行政のせいにしても何も変わりません。

まずは、自分で自分の人生を楽しくすることからです。


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