見出し画像

楽曲振り返り⑥|Deluvial "Night"mare


目次



楽曲振り返り

こんにちは!かるです。

ホロライブENで新ユニットがデビューしましたね。

hololive English -Justice-

GigiちゃんとRaoraちゃんが好みです。
というかみんなかわいい。

ユニットのオリジナル曲もすごい好きです。

以上、趣味のおはなしでした。

今回の楽曲振り返りは初の東方アレンジ楽曲である、
『芥川龍之介の河童 〜 Candid Friend』のアレンジ
"Deluvial "Night"mare"です!

「デリューヴィアルナイトメア」って読みます。
にゃいとめあ。

この記事をパソコンでご覧になっている方は、
新しいタブでこの動画を開いて
曲を聴きながら見ることをおすすめします!

KaLPuxa. - Deluvial "Night"mare

【Original】
ZUN様 - 芥川龍之介の河童 〜 Candid Friend
(上海アリス幻樂団様『東方風神録 ~ Mountain of Faith.』より)

曲尺が長いので恐らく長くなりますが、ご了承を…


製作過程

⓪構想

ある日、久しぶりに東方の原曲を聴きたくなって
YouTubeを漁っていました。

そして『芥川龍之介の河童 〜 Candid Friend』を聴いた時、
何かがビビっときました。

「この曲には絶対Artcoreが合う!」

と思い、アレンジしてみることにしました。
「合うんじゃね?」じゃなくて、「合う」という確信です。

芥川龍之介の河童 〜 Candid Friend
河城にとりちゃんのステージBGM。

ここからはYouTubeの概要欄にも書きましたが、

にとりちゃんといえばエンジニア。
なので『機械』をテーマにしようと思いました。

さらに自分の治安の悪い作風とも合わせてみた結果、

バグったメカの暴走と、
それにより導かれる崩壊

これをテーマに置いて製作に取り掛かりました。


①イントロ

バグった感を出したかったので、
FXでノイズをかけてみました。

楽器はシンプルなオルゴールです。

その先の展開もスムーズに完成しました。


②第1ドロップ

リードにはLo-Fi Fuzzというシンセを使用しています。

アタックを削って、笛っぽい音にしてみました。

4つ打ち部分は楽器を少なめにして、
いつもよりシンプルな構成にしてみました。


③Underwater Artcore

なんとなくつけたオリジナルのジャンルなのですが
要は普通のArtcoreです。

なんか水の中っぽい感じがしないですか?
するって言え

ゆらゆらしているシンセリードは、
Flangerをかけて独特な音にしてみました。

リードのBlockhead。Flangerで揺らぎを。

④Hardcore

いつものSupersawですが、
いつもよりも動きを付けています。

後半のスネアが裏打ちになるパート、
よーく聴いてみるとギターのような音が鳴っているように聴こえますが、
実はギターは一切鳴っていません。


この音の正体は、
イントロでも鳴っていた、
硬くてギザギザした(?)プラック。

プラックのMetalic Waves。

これを低音域で16分アルペジオで鳴らすことで、
ギターのようなワイルドな雰囲気を演出しています。


⑤バグって止まるとこ(語彙力)

不安定なピアノで雲行きを怪しくして減速し、
バグらせて停止します。

「雲行きを怪しくする」って日本語is何

減速とは言っても別にBPMが変化している訳ではありません。
全部手動で音の長さを調整しています。

最後には"COLLAPSE"のモールス信号を入れてます。
多分合ってる。メイビー。

YouTubeの概要欄にも書きましたが
この曲は去年作ったものなんです。
なのでぶっちゃけ記憶が曖昧なんです…許して


⑥Renaissance

ネジが巻かれ、悲しげなオルゴールが響きます。

とりあえず転調しとけばエモーショナルになr(以下略)

その後はストリングスでシンフォニック的な展開に。

ジャンルは結構迷いましたが、
オルゴールのネジが巻かれて再度曲が始まる演出から
「再興」の意味を込めてRenaissanceと名付けました。

画面上にジャンルを表示するテンプレにしちゃったので…。

ここに出るジャンルは結構適当だったり
オリジナルのジャンルだったり
そもそも音楽ジャンルじゃなかったりします。

ここまでが曲の前半に当たります。


⑦テンポ変化解説

ここでテンポが変化します。

なのですが、BPMは一切変わっていません。

どういうことかと言うと、
ここからの後半パートでは
「メトリックモジュレーション」という技法を使用しています。

まずはメトリックモジュレーションの例として、
音ゲーから2つの曲を挙げてみましょう。


例①

削除様 - Metamorphosism
(「maimai でらっくす」より)

Distorted Fateよりもこっちのほうが複雑だと思ったので
こちらを採用しました。


例②

かめりあ様 - 23時54分、陽の旅路へのプレリュード
(「太鼓の達人」より)


これら曲のBPMは一定なのですが、
曲のテンポがコロコロ変わるように聴こえませんか?

それこそが、「メトリックモジュレーション」。

メトリックモジュレーションとは、

曲のテンポは一定のまま、拍の取り方などを変えて
まるでテンポが変化しているかのように感じさせる

という音楽技法です。

Deluvial "Night"mareに話を戻しますと、
この曲では後半から付点8分で拍を取っています。

なのでこれを4分音符に換算すると
大体BPM245くらいに相当するはずです。流石に速い。

BPMを変えずともテンポ変化を演出でき、
トリッキーな展開を作れる
ので
私は結構気に入って使ってます。

つまり音ゲーマーからは嫌われる技法です。ごめん。


⑧ドロップ(Hardcore)

ビルドアップの後、
デカいキックのハードコアに入ります。

こういったデカいキックやガバキックを入れる時には
ほかの楽器は少なめにしてシンプルな構成にするのが
ポイントです。

キックはEQやDistortionをちょっといじるだけで
かなり音が変わるので、
作っていてとても楽しいです。


⑨アウトロ

ストリングスで緊張感を押し出しました。
ラス殺し前の休憩、嵐の前の静けさとでも言いましょうか。

とりあえずドカドカ鳴らして
凶暴な雰囲気で終わりたいと思っていたので
思いのままにドカドカ鳴らしてます。

最後のオルゴールも、製作過程⑤の減速と同じく
手動で調整しました。

本当は録音すれば手っ取り早いんですけど…
鍵盤弾けないので録音できないです。


⑩タイトル決定

タイトルは後付けだったのですが、
素直にスペカから取ってちょっとだけアレンジ。

かなり気に入ってる曲名です。


ストーリーを込めた曲

この曲は私のチャンネルでは初めての
フルサイズの曲となりました。

この曲にはストーリー性を持たせています。

『起承転結』を意識した構成となっているので、
各々ストーリーを妄想しながら、
崩壊した世界観を楽しんで頂けたら嬉しいです。

今回はここまで!

次回の楽曲振り返りは
久しぶりのオリジナル曲となった、
"Back for You"です!

私としては珍しいアップリフティングトランスです。

お付き合いいただきありがとうございました!
それではまた!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?