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FF14の吟遊詩人はどうして弓を持っているの?

冒険者の皆さん、こんにちは!
FINAL FANTASY XIV 非公式VTuber
光のVTuber、カルミアです✨

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パッチ6.0メディアツアーの情報も解禁され、
『曉月のフィナーレ』への期待感が強まっていますね!
『吟遊詩人』は毎回、本体火力や支援能力の向上について、
プレイヤーによって要望が多種多様なため、
他のレンジ職とのバランスも考慮すると、
非常に調整が難しいジョブと言われています。

皆さんは、
「どうして吟遊詩人は弓を持って戦っているの?」
と、疑問に感じた事はありませんか?

今回は、本来であれば弓を主体とした
ピュアアタッカーになるはずだった弓術士が、
どうして支援能力に長けた吟遊詩人になったのかを
考えて行きたいと思います。

吟遊詩人ってどんなジョブ?

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FF14の吟遊詩人は、弓を武器とした物理遠隔DPSに分類され、
離れた位置からの攻撃を得意とするとともに、
独自の戦歌で味方を支援しながら戦うジョブです。
遠隔物理DPS職、いわゆるレンジ職は、現在三種類存在していて、
ピュアアタッカーの『機工士』と、
支援能力に特化した『踊り子』の二種類がライバルです。
吟遊詩人は、機工士と踊り子の中間、
即ち、火力も支援もどちらも
バランスよく備えたジョブ設計がされています。
吟遊詩人はこれら三つのジョブの中で、
最初に実装されたレンジ職であると同時に、
旧FF14に初めてジョブが実装された過渡期に、
クラスの『弓術士』から派生するジョブとして実装されました。

弓術士ってどんなクラス?

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FF14には、『クラス』と『ジョブ』が存在し、
『クラス』である弓術士は、『ジョブ』である吟遊詩人へと派生します。
旧FF14のサービス開始時期に実装された弓術士は、
元々、バリバリのアタッカージョブでした。
更に言うと、弓術士は武器の弓だけでなく、
矢が消耗品で、それも買わなければいけないクラスでした。

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消耗品を用いて戦うジョブは、戦闘する度にギルを消費するため、
FFシリーズの『侍』などが使うアビリティーにちなんで
「銭投げジョブ」と呼ばれる事があります。
但し、この銭投げジョブは、投資の不利益を被るだけではなく、
銭投げという免罪符で、他のジョブよりも強く設定される場合があるため、
コアプレイヤーにとって人気ジョブになる傾向があり、
旧FF14でも、矢の消費と引き換えに得られる火力で、
トップアタッカーを夢見て弓術士を育てるプレイヤーも
少なくありませんでした。
特にFF14は発売前、アーマリーシステムの主軸として、
バトル職とギャザラー、クラフターを
平行して育成することを推奨した宣伝を打ち出していたため、
矢を自作することでクラフターの強みを活かしながら
バトル職の育成が期待できる弓術士は、
経済的な優位を見越したコアプレイヤーにも人気のジョブでした。

弓術士は本来ピュアアタッカー?

この『弓術士』の持っているアクションを見てみると…

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歌や支援に関わるものが一つもありません。
弓術士が本来、支援能力を持たないジョブとして設計されていた名残かもしれません。
ソウルクリスタルを装備して吟遊詩人になると…

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弓攻撃を強化するアクションと共に、
戦歌を始めとした支援アクションが一気に増えましたね!
つまり、弓術士は、吟遊詩人になって初めて支援能力を得る事がわかります。
一撃必殺のアタッカーを期待されていた弓術士が、
どうしてジョブになった途端に
支援能力を任される事になったのかについては諸説ありますが、
元々、旧FF14へのジョブの実装事態が、
FF14の建て直すテコ入れの一環とも言われており、
この時点では、タンク、DPS、ヒーラー以外にも、
『バッファー』のロール構想があったのではないかとも言われています。
紅蓮のリベレーターで赤魔導士が実装される前にも、
バッファーロールが追加されるのではという期待がありました。

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結局は赤魔導士は蘇生や回復魔法などの
汎用アクションを所有するものの、
遠隔魔法DPSとしての実装となっています。
現在では、タンク、DPS、そしてヒーラーの三つのロールが定着し、
コンテンツファインダーなどのマッチングを売りにするFF14では、
シンプルなロール振り分けの方が都合がよいのだと思います。

ちなみに、FF14が新生した直後は、吟遊詩人のリミットブレイクが
ヒーラーと同じ全体回復だったのも、今は懐かしいですね。

どうしてピュアアタッカーを望む声が
多かったの?

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従来の大規模MMOでは
プレイヤー数十人〜数百人で挑む強力なボスモンスターを討伐する際、
大量の火力アタッカーを必要とするのが常でした。
また、強敵は凶悪な範囲攻撃を持っている事が多いため、
リスクを軽減して離れた位置から攻撃できる遠隔職の人気が高く、
一撃必殺の遠隔職はヌーカーと呼ばれます。
このヌーカーは多ければ多いほど戦闘が有利になるケースが多く、
需要も高い事から、海外産MMOを中心として人気のジョブでした。

また、FFシリーズにも、『狩人』と呼ばれる、
弓攻撃に特化したジョブが存在します。
FFシリーズのもう一つのMMOである『FFXI』にはこの狩人が存在し、
矢弾消費とトレードで高い火力を獲得し、
レベリングからノートリアスモンスターの討伐まで
大人気ジョブだったと言い伝えられていますが、
旧FF14はFF11から移住してきた人も少なくなかったため、
火力特化としての今後の成長を見据えて
弓術士を育てていたプレイヤーが多かったために、
ピュアアタッカー路線の調整を望む声が大きかったのかも知れません。

FF14に『狩人』の構想はあったの?

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弓術士から派生するピュアアタッカーの『狩人』が
どこまで検討されたかは不明です。
但し、新生エオルゼアの前後では、
一つのクラスから、複数のジョブを派生させる構想はあったようです。
FINAL FANTASY XIV P/Dの吉田直樹さんが
以前に、同じクラスから派生する複数のジョブ構想や、
二次職のようなジョブについての検討を話していたことがあります。
例えば剣術士から、ナイト以外の派生ジョブを実装することで、
剣を主武器としたアタッカーを実現したいという内容だったと思います。
これは、「武器一つにつき、クラスは一つ」という
旧FF14から続くアーマリーシステムの呪縛に大きく挑戦するもので、
新生FF14で実装された巴術士などは、
キャスターの召喚士と、ヒーラーの学者へ派生します。

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新生エオルゼアの頃は、吟遊詩人の火力特化を望む声がまだ強かったため、
もしかすると、弓術士からの派生ジョブとして、
狩人の構想があったのかも知れません。
けれどパッチ5.X現在では、
「ピュアアタッカーとしてのレンジ職」は、
機工士のポジション
となっていますね。

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狩人と吟遊詩人がミックスされたのが
FF14の『吟遊詩人』

ジョブシステムが登場するFFシリーズでは
吟遊詩人は定番のジョブですが、
短剣や竪琴などの楽器を主武器とするケースが多く、
本体が非力な一方で、強力な支援能力を持っています。
実は、FF4の吟遊詩人が弓を装備する事ができたそうです。
そして、旧FF14にジョブが実装されたとき、
DPSは格闘士、槍術士、弓術士と呪術士の四種類しかなかったため、
最もバッファーとしてのイメージに近い弓術士が選ばれ、
狩人というシンプルなDPSではなく、
歌を唄う吟遊詩人とミックスされた姿になったのではないでしょうか。

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今ではすっかり馴染んだFF14の『吟遊詩人』

改めて考えてみると、FF14の吟遊詩人は、
弓を主武器としながら、本体の火力も強くて支援能力もある
FFシリーズの中では非常に珍しいタイプの吟遊詩人です。
けれど、新生エオルゼアから6年以上経過して、
「支援能力を持った弓術士」、即ちFF14の吟遊詩人は、
私たち光の戦士の世界に違和感なく溶け込み、
とても馴染み深いジョブになってきたと思います。
フォーラムなどを眺めていると、
「もっと支援能力を強化してほしい」
といった要望の方が増えてきていますね!

個人的に、FF14の吟遊詩人と言えば
この公式アートが大好きです。

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FF14の、弓術士から派生する吟遊詩人を象徴するアートですよね!
最近のFFシリーズは未来感溢れるSFモノに移行している気がするので、
ジョブシステムを採用した古典的なファイナルファンタジーって、
今後も中々出てこないと思うんですよね。
そうなると、今後はFF14の吟遊詩人が
次の世代のスタンダードな姿になっていきそうな気がします。

今回は、弓使いから独自の変貌と遂げた
FF14の吟遊詩人について考えてみました。
ご拝読いただきありがとうございます。

あなたの冒険がはじまるのは、
いつですか?✨

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