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首のない天使と空飛ぶ車輪『ロード・エルメロイII世の事件簿 1 「case.剥離城アドラ」 』(角川文庫)

 購入から2年、いや3年。埃を落とす。気がつくとロンドンへ。剥離城アドラは、ロンドンから乗り継ぎで14時間かかるとされているが。
 オルロック老が、グラニドの葬式の後にゲリュオンが死した妻を変えた____のあたりは少し腑に落ちていない。グラニドの死後に別の人物へと魔術回路と共に記憶まで移植した____という解釈で、ひとまず落ち着けることにした。
 アニメ『ロード・エルメロイII世の事件簿 -魔眼蒐集列車 Grace note-』からもうすぐ4年経って、ようやく読めたことも嬉しいが、アニメではあまり描写がなかったように感じていたグレイたんの来歴にも少々踏み込めた。田舎の映し方の現実への落とし込み方に悩んでいたが、これでも良いなとも思えた。

 
ロード・エルメロイII世の事件簿 1 「case.剥離城アドラ」 (角川文庫)
著:三田 誠
絵:坂本 みねぢ

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