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音楽が好きだったはずなのに、最近わからなくなってしまった


私の昔からの唯一の趣味のこと。

どこにも吐けないから、ここにこっそりと吐き出させてください。

言い訳ばかりしています。

でも吐き出さなきゃ客観的に見られないから。




親は音楽の仕事をしている。

ピアノを習ったことはないけど、独学で勉強してそれなりに弾けるようになったと。

私からすれば弾き語りをするのに十分過ぎるほどなんでも弾けているように見えるけど、
それでも自分ではピアノが下手くそだという。

プロとしてミュージシャンとしてプライドを持って仕事をしている母はいつも、
プロにもアマチュアにも厳しい視点で音楽を見ている。

直接言うことはないけど、良いこともそうでない事も、自分が率直に抱いた感想をよく私に話す。


普段からいつもそういうことを聞かされると、
自分のような素人もきっとこうやって言われてるんだろうなと思い込みが植え付けられてしまった。

人前で思い切り表現することが怖いんだ。



私は小さい頃から歌うことが好きだった。

だけど、親に評価されるのが嫌で親には黙って親と全く関係のないところで、
インターネット上でこっそり歌をUPしている。

いわゆる歌い手だ。

上手くはないけど、何かしたくて、
みんなに聴いてもらいたくて、
自分一人でもできることないかなって
こっそり始めたのがYouTubeだった。

だけど上手くない。

心の中の親が、架空の評論家が、「お前の声はダメだ」って批評してくる。

一緒懸命YouTubeで発声の仕方の動画を見て真似したり、練習してみるけど全然上手くならない。

「あんたの発声はよくない」と、親から厳しいことを言われる。

その度に見捨てられ不安と悔しさで泣きそうになって逃げる。



しかも、最近は音楽をやる人たちはマルチな人が増えてきた。

歌って歌詞もかけて、曲が作れるような人が多くなってきた。

歌うしかできないってことに、
なんだかすごく肩身が狭く感じてきた。

プロのシンガーではない。
曲も作れない。
歌が好きなだけ。

楽器がやりたいわけじゃない。
歌うために演奏がいるんだ。
でも演奏すると歌がおぼつかなくなる。
練習したいと思えない。興味が湧かない。

憧れのシンガーやバンドはみんな楽器ができる。
知り合いのボカロPさんや歌い手さんも、
みんなピアノやギターが弾ける。
演奏ができない自分にはライブもできない。

どんな立ち位置で音楽を楽しんだらいいのか、
まだ自分でうまく自分の歩き方が見つからない。


音楽に限った話ではない。

クリエイティブなことが好きなはずだった。

物心ついた時には絵を描いたり歌ったりしていた。
ただ真っ白な紙に好きなものを描き散らして、
好きな歌をうたって、満足していた。
心から楽しかった。

いつのまにか、何が描きたいのか分からなくなってた。
なにを表現したいのか分からなくなってた。

描きたいから考える、じゃない。
思いついたから描くんだ。
何かを表現するっていうことはそういうことだ。


私は順序を間違えている。
描きたいものがわからない。
表現したいものがわからない。
なんで絵を描くのが好きなんだろう。
なんで歌うのが好きなんだろう。

活動をしていると表現者との繋がりが増える。
周りは目的を持って、自分を持って自分を表現する人で溢れている。それを見ると、空っぽな自分がくだらなくて恥ずかしい。
そして頭が真っ白になって動けなくなる。

ずっと井の中に篭る蛙だったら、表現者になれたのか。
その程度だったのか。
自分がこれだけはずっと好きなことだ、と言い続けてきたことなのに。
得意なことだって自信を持ってたと思ってたのに。
中身がからっぽだということが認められない。
認めるのが怖い。

でも認めないと、受け入れないと前に進めない。

空っぽの自分の本棚に、
本じゃないものが入って散らかっているのを
一つずつ確認しては落ち込んでいる。

いつになったら私は1人の表現者になれるんだろう。


多分、親から承認されるために音楽をやってきたんだろうなって、本当は気づいてた


親が私に期待して、興味を持ってくれるものはこれしかないって。

これができなきゃ見捨てられるって。

だから親から私の歌を否定されたり、
私より歌が上手い子に期待する姿を見ると我慢できないくらい不安になってしまうんだ。

それって本当に音楽が好きなのかなって。
親に振り向いて欲しいだけなんじゃないかって。


でも音楽が好きなのは本当なんだ。


世界中の音楽が好きで、歌うことが好きで、音楽に乗って体を揺らして、声を出すことが好きなのは本当なんだ。

だけど自分のために、楽しく音楽をやろうとすると親の存在がフラッシュバックしてしまう。


上手く言えないな。

なんていうんだろう。

親はきっとプロでやってる自分の娘だから、きちんとやれる姿を見せたいって期待がある。

自分のプライドもあるから、私に下手な歌を歌わせるのが我慢できないし、できるなら上手くなった私と一緒に楽しく音楽をやりたいと思ってると思う。


私は私で音楽が好きなはずなのに、上手く歌えなくて、親の期待に応えるためにやってるわけじゃないのに、でもできることなら上手くなって親子で楽しく音楽やりたいのになって気持ち。



だけどさ、アダルトチルドレンだからさ。


邪魔してくるんだ。

【私は歌が下手でも、大丈夫なんだ】

って思える要素がないからさ。

歌のことちょっとでも指摘されたらもう自分が自分で居られなくなりそうなくらい不安になるんだ。


本当はもっと上手になりたい。

練習だって楽しくやりたい。

だけど教わっても、運動神経が壊滅的に悪い私は上手く理解できないし

YouTubeみても、同じことができない。



完璧主義とアダルトチルドレンが精神をかき乱してくる。


どうしようね。

歌が大好きだったはずなのに、最近は1番怖くて自信がなくなってしまった。

歌が上手い人の動画見るのも、ツイート拡散するのも、音楽楽しんでる人見るのもつらい。


歌のアカウントでこんなこと呟いたら「そんなことないよ」って言わせちゃうだろうから言えない。


ずっと矛盾した気持ち抱えながらやってて気持ち悪かった。

とりあえず吐き出せてよかった。


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