個性というもの

人間は生まれてから死ぬまで多くの事を経験して、最終的には死ぬわけなんですが、まわりの人と比べてしまうということが少なからずあると思います。自分自身の過去を振り返ってみても自分の周囲の人の言っていることや周りの友達がどういう状況なのか考えて、気付いたら他者に自分を合わせているということがあります。そして、人に合わせすぎてしまうと本当の自分は何なのか、個性はなんだと言われた時にすぐに答えは返ってきません。むしろ、自分という存在よりも他人の方に関心がいく癖がついてしまって自分と向き合うことがなかなか難しいとも思います。
ですが、そもそも人間は生まれてから死ぬまで何1つ同じことなんてないという視点に立ってみると自分という存在がどういう人間なのかが見えてきます。なぜなら、生まれるタイミングが違えば、親も違うし、生活環境、家庭環境などほぼ全ての面で同じということはあり得ないからです。もっというと、その人にしかわからないことがあるし、その人だけのものが絶対にあるということです。生物学的に考えてみても、数兆ある精子と卵子が出会い受精するということ自体が奇跡と考えられます。だからこそ生まれた瞬間から人間は奇跡の存在であり、その人独自の個性が存在していて、可能性の塊であるということです。
また、死ぬタイミングも人によってバラバラです。100歳を超える程長生きする人もいれば、若いうちに亡くなってしまう方も沢山います。このように人生はいつ始まっていつ終わるのかがわからないのです。そう考えてみると、時間がもの凄く貴重だし、今この瞬間を懸命に生きようと思えます。そして、人間が一生懸命に生きようとすればする程、その人がまた美しく、カッコいい姿になっていくと思います。一生懸命に生きる方法は沢山ありますが、その方法をどのように選ぶかもその人の個性が反映されるので面白いです。つまり、70億人以上いる人類一人一人が独自の個性を持っていて何億、何千という決断や経験、考えのもとで日々暮らしているということです。その世界にいて自分という視点からみる世界を楽しんで自分という人間を、そして自分という人間の個性を発見できる人生を歩んでいけたらなと思います。