中心状況想像タイプ

タイプ説明

 限られたフレーズから物語や印象を膨らませることが得意な方におすすめの作歌方法。起点は第三句の末尾三音。リストの中から第三句末尾三音に据えたい語末表現を選んだあと、それを五音のフレーズに膨らませ、まず第三句全体(五音)を定めます。第三句の初め二音をとっかかりにして、回文短歌作成を進めていきます。

ステップ1:語末表現選択【第三句末尾三音】

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①~④のうちからフレーズを一つ選択する。

①「だった」 断定+過去

②「だけだ」 限定+断定

③「……ないな」 打消+確認の終助詞

④「……たのだ」 過去+強調

ステップ2:第三句完成【第三句始め二音】

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ステップ1で選択したフレーズの番号について、それぞれしっくりくる語を考える/選択する。

①「だった」 断定+過去
 ⇒「○○だった」に当てはまる二音の語を考える。なお、ここに当てはめる二音の語については、二音目を「ん」「を」以外にすること。

②「だけだ」 限定+断定
 ⇒「○○だけだ」に当てはまる二音の語を考える。なお、ここに当てはめる二音の語については、二音目を「ん」「を」以外にすること。

③「……ないな」 打消+確認の終助詞
 ⇒「○○ないな」に当てはまる動詞を選択する。なお、以下のリストを参考にしてもよい。

④「……たのだ」 過去+強調
⇒「○○たのだ」に当てはまる動詞を選択する。なお、以下のリストを参考にしてもよいが、ナ行動詞は「〇んだ」の形で活用するので避けること。

「○○ないな」・「○○たのだ」の形にできる動詞
◇動詞(上一)
おいる、くいる、しいる、あきる、いきる、おきる、できる、すぎる、おじる、とじる、はじる、よじる、おちる、くちる、みちる、あびる、おびる、かびる、さびる、のびる、おりる、こりる、たりる
◇動詞(下一)
あえる、うえる、おえる、かえる、きえる、くえる、こえる、さえる、すえる、たえる、なえる、にえる、はえる、ひえる、ふえる、ほえる、みえる、もえる、あける、うける、かける、さける、しける、たける、つける、とける、どける、ぬける、はける、ばける、ひける、ふける、まける、むける、やける、よける、わける、あげる、こげる、さげる、そげる、つげる、とげる、なげる、にげる、はげる、ほげる、めげる、あせる、にせる、のせる、みせる、むせる、やせる、はぜる、まぜる、あてる、いてる、かてる、すてる、たてる、はてる、なでる、めでる、ゆでる、かねる、すねる、はねる、ひねる、まねる、くべる、すべる、たべる、のべる、うめる、きめる、こめる、さめる、しめる、せめる、そめる、ためる、つめる、とめる、なめる、はめる、ひめる、ほめる、やめる、あれる、いれる、うれる、おれる、かれる、きれる、くれる、ぐれる、しれる、じれる、すれる、ずれる、それる、たれる、だれる、つれる、てれる、でれる、とれる、なれる、ぬれる、はれる、ばれる、ふれる、ぶれる、ほれる、むれる、もれる、ゆれる、よれる、われる
◇動詞(五段)
「○○ないな」:(あえない、あけない、おせない、など、e音に活用します)
「○○たのだ」:(あった、あいた、おした、うった、しんだ、とんだ、あんだ、いった、と活用します)
あう、いう、おう、かう、くう、こう、すう、そう、とう、なう、ぬう、まう、ゆう、よう、あく、いく、うく、おく、かく、きく、こく、さく、しく、すく、せく、たく、だく、つく、とく、どく、なく、ぬく、のく、はく、ひく、ふく、まく、むく、やく、ゆく、わく、かぐ、こぐ、そぐ、つぐ、とぐ、なぐ、ぬぐ、めぐ、おす、かす、けす、さす、たす、だす、なす、はす、ふす、ほす、ます、むす、めす、よす、うつ、かつ、たつ、まつ、みつ、もつ、いぬ、しぬ、とぶ、よぶ、あむ、いむ、うむ、えむ、かむ、くむ、こむ、すむ、そむ、つむ、とむ、のむ、はむ、ふむ、もむ、やむ、よむ、いる、うる、える、おる、かる、きる、くる、ける、こる、さる、しる、する、せる、そる、たる、ちる、つる、てる、とる、なる、ぬる、ねる、のる、はる、ひる、ふる、へる、ほる、ぼる、もる、やる、わる


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