直球に込められた新たな意味

数日前、えんとつ町のプペルという映画を見た。アニメだし、なんか、見に行くのが恥ずかしくもあったが、背中を押されたのであまり期待せずに見に行った。しかしながら、映画鑑賞中、何度も胸を打たれ、涙腺も緩んだ。正直、予想以上の充実感と満足感を覚えた。内容は非常にシンプル。空には星があるという信念。「あの煙の向こう側を誰か見たのかよっ! 誰も見てないだろっ!? だったら、まだ分かんないじゃないかっ!」
なんて、シンプルで単純な言葉なのか。
しかし、その単純さ、シンプルさこそが、今、社会において、人間関係において失われつつあるものなのではないだろうか。そして、人間社会にとって大切なもの、不可欠なものなのではなかろうか。
コロナ禍において、世界は変化した。世界規模において反グローバリズムが限界であり、自己責任的資本主義はすでに終焉を迎えている。共存の時代である今、やはり単純でシンプルな哲学が要求されているのではないだろうか。えんとつ町のプペルは、誰もが理解できる非常にシンプルな言葉で、このような大切なことを再認識させてくれた。
直球に込められた新たな意味を感じずにはいれない今日この頃である。

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