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僕の「原体験ディグダグ」 その②

1:はじめに

「原体験ディグダグ」の第2回です。
本来の掘り起こしとはちょっと違うかもしれませんが、「理念」ということでちょっと興味のあることがありましたので、これも「ディグダグ」として考えようかと思います。

2:「キングダム」というマンガ

 「週刊ヤングジャンプ」で連載中のマンガで、アニメ化はもちろん今年春には劇場版も公開され、好評を博しています。ご存じの方も多いと思います。
 物語の舞台は古代中国の春秋戦国時代(紀元前3世紀ごろ)。有名な「秦の始皇帝」が中国統一を目指していく物語です。しかし、物語の主人公:信は皇帝とはかけ離れた戦争孤児。ただ、そんな身分からも「天下の大将軍」を目指しています。そんな信が、後の「始皇帝」となる政と出会い戦乱の世に身を投じ成長していく様を描いた物語です(説明、へたくそ)


 まあ、絵に癖があるとは思いますし登場キャラもかなり濃い(信やら王騎やら謄やら楊端和様やら)です。でも、僕はもう何周も読みまくってる大好きなマンガです。また学ぶ点が多いのも、この漫画の特徴です。

このような本も出版されていて、別の意味でも注目されています。リーダー論や経営論といったことでTwitterでもちょくちょく話題になっていると思います。

さあ、そこでやっと本題に入りますが、ちょい前にもこんなツィートがありました。

はい、ドン!!
また、登場しましたこの男です。この人も相当なキングダム好きで周りの人もかなり巻き込んでます。読んでない人には「ワンチャン」しかあげない子です(笑)。皆さん様々な場面が印象に残っているようです(詳細は上記ツィートのリプをご覧ください)。
で、僕はこうリプしました。

はい、すみませんm(__)m キングダム読んでない方々には「??」な内容だと思います(相変わらずの誤字も潜んでます)。

 内容としては・・・
秦国での内乱や他国との争乱を乗り越え、さあ中華統一へ乗り出すという時。中華諸国の内の斉王と秦国王の座に就いた政が非公式に会談を行うこととなりました。
 その会談の際にやはり「中華統一後」の話になります。そう、政と相対する斉王は「統一される側・滅ぼされる側」なのです。滅ぼされる側からすれば、そう簡単に統一ということに納得できる訳がありません。必死に抵抗します。そう、戦乱はなくならないのです。
 あれだけ広大な中華の大地です。多種多様な文化、風習、文化が各国に根付いています。それを略奪され、無理矢理統一される。もし、中華統一を目指すなら、「統一される側・滅ぼされる側に納得のできる形での統治」が必要になる。斉王はその答えを秦国王:政に問います。

 それに対する「統一する側・滅ぼす側」である秦国王:政はこう答えます。

「これは征服戦争ではない。新国建国のための戦争だ。そして、中華統一の成功は全中華の民を一手に実行支配するものにかかっている。だが、それは”人”であってはならない。そのものは”法”だ。法の下では元秦人、元斉人も関係ない。王侯貴族も百姓も身分なども関係なく、皆等しく平等とする。
中華統一後に出現する超大国は五百年の争乱の末に”平和”と”平等”を手にする”法治国家”だ」

と宣言したのです。
それに対して斉王は、「中華統一後に秦王の眼が濁っていなければ、そなたに全中華の舵取りを任せてもよい」と条件付きではありますが同意したのです(要は条件付き降伏)。

さあ、これで統一成功の命運を握る「法の整備」が超重要になります。この非公式会談に同席していたのは、政の側近中の側近である昌文君(しょうぶんくん)。会談の席で二人の国王のパワーに圧倒され慌てふためき、
「ふっ、降る話だっ・・・」
と慌てちゃうおじいちゃんです(笑)

ここから、「法整備」のためにおじいちゃんの奔走が始まります。
広大な全中華を統治するための法整備です。一筋縄ではいきません。それ相応のプロが必要になります。そして、昌文君はある男に目をつけます。それが、かつて政敵側にいた李斯(りし)という男です。
李斯という男。かつて政敵側の人間であったために現在は地下牢に幽閉されている状態ですが、「法の番人」と言われるほどの識者。昌文君はその男の元を訪れます。
そして、「法とは何か?」を問うたのです。
昌文君は「統一後の国家は法治国家となる」と大王が話したことを、李斯に告げます。

李斯「そもそも”法”とは何だ?言ってみろ、昌文君」
昌文君「!? ・・・・・・・法とは刑罰をもって人を律し治めるものだ」
李斯「馬鹿な!刑罰とは手段であって法の正体ではない!」
昌文君「で、では法とは何なのだ 李斯」
それに対して李斯はこう答えます。

「”法”とは願い!国家がその国民に望む人間の在り方の理想を形にしたものだ!統一後、この全中華の人間にどうあって欲しいのか。どう生きて欲しいのか。どこへ向かって欲しいのか。それをしっかりと思い描け!」 と。

それを聴き、昌文君はかつての政敵であった李斯に土下座し
「李斯 頼む お前の力を貸してくれ!!」
と言ったのでした。

3:僕が想う「理念」とは

かなり話が長くなりました・・・。しかも少しネタバレ。まあ、この程度ネタバレしたからといっても「キングダム」面白いんですけどね。

もう何度も何度も読んでいるエピソードなので、「いつ?」というのは忘れましたが、このエピソードを読んで、僕は

この話って、なんだか「理念」や「理念経営」の話と似ているなあ

と想いました。

要は
国家→企業
国民→企業トップを含む国民

と考えると、
法→理念

と考えることができると想ったんです。

「原体験ディグダグ」のベンチマークとしているチカイケ秀夫さん(@chikagoo)のnoteでの概念とは少し変化しますが、

「法治国家」≒「理念経営を行っている企業」

といっていいのかなと想います。
ただし、その「法」が存在していても、「国民」に周知されていなければ意味がありません。そうでなければ「無法国家」と言ってもいいかもしれません(乱暴な言い方ですが)。ですから、「法の整備」と同時に「法の周知徹底」も必要となりますよね。
ですから、企業でも「理念の整備」と「理念の周知徹底」が重要課題となります。

こんな感じから、「キングダムの中で一番学ぶ点があったエピソード」として、このエピソードを挙げました。

まあ、理想でしかないですし、まだまだこれからですが

・クリニックの全スタッフにどうあって欲しいのか。どう生きて欲しいのか。どこへ向かって欲しいのか。それをしっかりと思い描きながら「理念」を創っていきたい
・「理念」の下ではみな同じスタッフであり、自分自身も「医師」「経営」という役割を担っているいちスタッフに過ぎない

と思いながらやっていきたいです。

4:最後に

つい最近もある企業のことが大変話題になり、Twitterでもトレンドに上っていました。
僕もその企業のHPをみて理念なども見ました。
そして、想ったことは

理念があってもそれが周知徹底されていなければ意味がないということと、企業トップが独断で判断するのではなく、「理念に沿って対応する」ことの重要性を学びました。

僕も経営者となる立場。十分肝に命じていこうと思いました。

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