土曜日と本日、デイサービスのボランティア活動に参加してきました。  調剤薬局を利用する高齢者でデイサービスを利用している方は多いです。週に2・3回通っている人もいます。なので会話にでることは多いのですが、実際に現場や活動を見たことがなかったので一度経験したくて。


※デイサービスって何?という方はこちらを

http://kaigodb.com/guides/guide_8/



 特に特別なことをやるわけではなく、利用者の方とお話をするぐらいの内容なのですが、薬剤師目線では気付きが沢山ありました。


 調剤薬局ではそろえたお薬をお渡しする際、必ず中身と数が処方箋の内容と会っているかを患者様と一緒に確認します。お渡し間違えや、変更点の確認のために重要なことです。

 

仕事場ではよく「渡してもらった薬が足りない!」とか「この薬が入ってない!」といった電話が患者さんからかかってきます。本当に取り間違えで少なくお渡ししてしまっていることもありますが、多くは患者さんの確認不足や勘違いで、一旦電話を切り再確認してもらうと大体見つかったといった電話がかかってきます。


このような時にしっかりと対応できるように、毎回患者さんと一緒に薬をお渡しの際に中身を確認してもらっているんです。(他にも大切な意味合いもあるけど。)


 ただ、今回行ったデイサービスを利用している高齢者の方達にはどれだけ意味がある作業なんだろうか。


例えば、ここのデイでは活動の一つとして「足し算や引き算掛け算などのドリル」をやっていました。80~90代の高齢者。かかる時間は人それぞれだけど、時間をかければ皆さん大体正解できるといった様子。


また、お話をしている中で私の年や職業を何度も同じ方に尋ねられました。2回目の回答の時も「さっき聞いたわね。」となるのではなく「あらそうなのー。」と初めて聞いた時と同じリアクション。


このような方達が調剤薬局での

「投薬の際に行っている薬の中身と数確認。」「追加や処方変更があった時の注意点・副作用の説明。」


これを果たしてどれだけ理解してくれているのだろうか。

「10錠シートが5枚と6錠のセットで56錠ですね。」

この説明をちゃんと理解している人は全体の何割ぐらいなんだろうか。


「今回追加になったこの薬、飲み始めに気持ち悪さが出やすいので気を付けてください。」

この説明をちゃんと覚えているの人はどのくらいいるのだろうか。


はたしてこの数の確認をこのデイサービスの利用者に「する」「しない」で、問い合わせの電話がかかってくる頻度はかわるのだろうか。


私は変わらないんじゃないかなと思う。


しかも、この確認の作業は人によってはこれだけで5分以上かかる場合も多く、結構時間をとられる。10種以上薬が出ている人とかざらにいるからね。


ここで言いたいのは

「薬を渡す際の数と中身の確認なんて不要だ」

ということじゃないです。


患者さんがそれを行っても理解できない、または直ぐに忘れてしまう状況なのであればいっそ行わず、別の内容に時間をつかったほうがいいのでは?ということ。


例えば

・90歳

・やや認知能力の低下あり

・前回お話しした内容を次の時に覚えていることはほとんど無い

といったような方でに


薬の数確認を5分もかけて行うなら他の事


例えば

・薬の変更があればその旨

・その薬の副作用や注意事項

などを本人に話すのではなく、デイサービスのスタッフの方にしっかりと伝えるような作業(デイサービスとの連絡ノートへの記載等)に時間を使った方がよっぽど有益だと思った。


薬の数なんていい監査システム入れればかなり正確にチェックできるし、ログも残るんだから。金かけてもシステムそろえて、空き時間で本当に意味のあることをしたい。するべきだ。


薬剤師は多くのルールや法律の中で業務を行っているので

通り一遍の作業を行ってしまうことが多い職種だと思う。(私も含めて)


でも

「その作業は本当にその患者さんに必要なのか?」

「他に有益なアプローチの方法はないのか?」


この問いを常に心の中にもって患者さんと向き合っていれば

きっと新しい何かが見つかると思う。

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