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胃腸科専門医試験 (消化管学会) 2021年度 過去問と必要十分な勉強法

【追記 (2024年6月)】
この記事は「2021年の胃腸科専門医試験の過去問」と「私が考える最適な試験勉強方法や対策」について書いています。

私が受験した2021年の胃腸科専門医試験の時には、まだ過去問や試験に関する情報が世の中に出回っていませんでした。いくら探しても過去問がどこにもない。勉強方法を書いているブログもない。もちろんnoteでも記事はない。試験について全く情報がなかったので何を勉強すればいいのかわかりませんでした。

そこで2021年に自分が受験したあと、試験問題を復元し、私が最適と考える勉強方法や対策も合わせてnoteの記事にしました。以下がその当時の記事であり、胃腸科専門医試験の過去問のまとめとしては、はじめて世に出たものです。


【当時の記事 (2022年6月公開)】

・消化管学会では毎年胃腸科専門医試験が実施されています。しかし、この試験は消化器病専門医試験や内視鏡専門医試験よりメジャーでないため、試験対策用の問題集や過去問集がありません。消化管学会のホームページにも「学会発行の過去問や問題集はない」と明記されています。さらに、受験生が多くないためか5chなどのネットの掲示板にも過去問情報は皆無です。

・自分が受験した際には、情報がないゆえに、なにを、どのくらい、どこまで時間を割いて勉強するべきなのか悩みました。皆様も、ただでさえ消化器内科の日常臨床が忙しいのに、学会発表や論文作成など、他にも仕事がありながら試験勉強をされることになると思います。いくらでも時間があるわけではありません。こちらの記事では2021年度の胃腸科専門医試験をほぼ再現しました。出題範囲や難易度などの情報が全くない本試験において、昨年度の過去問を見ることができると言うのは非常に有用なのではないかと思っております。

・また、やっておくべき試験対策についても、できるだけ詳しく書きました。私が調べた限りでは、消化管学会の過去問や対策記事はここにしかありません。受験される先生の参考になりましたら幸いです。


【さらに追記 (2024年6月)】
2024年に受験される先生へ。
このようにはじめて過去問と試験対策の記事を出したわけですが、2022年以降に受験された先生の情報ではこの過去問から結構出たという話をいただきました。

その後、個人が情報を発信しやすくなり、現在は以前よりも試験に関する情報が得られるようになってきました。私が2021年に受験したあと、2022年、2023年の試験が実施され、これらの過去問は複数の先生がnoteで書いておられます。

いろいろ探しましたが、これより古い過去問はどこにも載っていませんでしたので、2021年から2023年の3年分が入手できる全てだと思います。また、どのように勉強すれば良いかについては記事の中で詳しく書きました。公式の問題集もなく、また、過去問からかなり出ているようですので、3年分の過去問を揃えて勉強していただければ、かなり有利だと思います。


【当時の記事 (2022年6月公開)】

・それでは、2021年度の問題です。90分で50問、ほぼ再現しています。選択肢については完全には覚えきれませんでしたが、可能な限り再現しました。
・過去問のあとに、私が試験を受けたあとに振り返り、最適と考える勉強方法や対策についても記載しました。

※本記事の転用は禁止します。
※個人の記憶にもとづく再現ですので、完全に正確ではありません。選択肢については試験後に調べて確認しましたが、判断が難しいものもあり、正解選択肢が異なる可能性もあるかもしれません。その点はご容赦ください。

●GERDのリスク因子でないものを1つ選べ
・アカラシア×。
・妊婦◯、空気嚥下症◯、Caブロッカー◯、肥満◯。

●好酸球性食道炎ついて正しいのものを選べ。
・診断に好酸球の浸潤は必須である◯。
・HP除菌で治癒する×、治療はステロイドの吸入である×、PPIは効果がない×。

●GISTについて誤っているものを1つ選べ。
・イマチニブ後の2nd lineはトラスツズマブである×。
・胃原発が多い○、CD34陽性が多い○、リンパ節郭清は行わない○。

●腸間膜付着側に潰瘍ができやすいものを1つ選べ。
・腸結核○。
・ベーチェット病×、単純性潰瘍×、クローン病×、メッケル憩室×。

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