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12/3:闇の魔術に対する防衛術     ~ブラック研究室回避のススメ~

※ 本記事は某所の 2022年アドベントカレンダー向けに書かれたものです。
※ 現役の方は少しでも参考になれば幸いです。もう関係ないひとは懐かしんでください。

雑まとめ

  • 理系の学部には卒業研究(卒研)ってのがあるぜ!

  • 卒研のために研究室に所属するんだけど、時々ブラック研究室と呼ばれるヤバい研究室もあるぜ!

  • 間違って入ってしまうと心身ともに多大なダメージをうけるからそうならないよう特徴と回避方法をちょっとだけ紹介するぜ!

はじめに

理系の大学生は多くの場合4年生で研究室に所属し、卒業研究の結果をもとに卒業論文を書いて卒業します。(例外あり)

その際に特定の研究室に所属して最低1年間、院まで進むともう2年もしくは5年間その研究室で研究をすることになります。(延長あり)

研究室の形態は様々ですが、多くの場合教授を筆頭に少ない人間と密な関係を築くことになります。
つまり、研究室選びを失敗すると大変なことになります。

大変なことになります


そこで、本記事ではブラック研究室の例とそれを回避するために心がけることを紹介していきたいと思います。


そもそもブラック研究室って?

明確な定義があるわけではありませんが、様々な理由でヤバい研究室のことをブラック研究室と呼んでいいでしょう。
定義づけることは難しいので具体例でお茶を濁します。
それでは独断と偏見に基づいてラフに分類していきましょう。

重労働系
長時間労働・休日出勤上等なタイプ。夜にキャンパスを歩いていていつも同じ建物の同じフロアに電気がついていることはありませんか?それです。
自主的に遅くまで残っている場合や単純に昼夜逆転マン/ウーマンがいる可能性もありますが、教授が「いや~僕が学生の頃は~」とか「やる気があったら当然土日も~」みたいなプレッシャーをかけてくるパターンもあります。

※ 実験やサンプルの都合でどうしても長時間取られてしまう場合や土日に登校しなければならない場合もあります。

要求高い系
学生にとんでもなく高いレベルのことを要求してくるタイプ。
うまいことやる気のある学生とやる気のある先生がマッチすると圧倒的成長が生えてくることもあります。
一方で、熱心に指導するわけでもなくデカい成果を求めてくるタイプもいます。「その程度の成果では卒業させられません。」みたいな。
研究室HPのメンバーページに所属学生の学年が書いてない場合ストレートで卒業できてる学生が少ない可能性があるぞ!

放置系
逆に無関心まっしぐらなタイプ。学生のうちから自力で研究を進めるというのはもちろん訓練になります。しかし場合によっては研究デザインに致命的な欠陥があってもそれを指摘してもらえない場合や、論文を書いても年単位で放置される場合もあります。(論文執筆は一般にまず学生が自分で書いて、それに教授がコメントをする、というのを往復してクオリティを高めていくケースが多いかと思います。)(教育義務とは?)

ハラスメント系
研究室は密な人間関係になるので、あらゆるハラスメントが起こりえます。後輩をいじめるのが大好きな先輩、人格否定プロフェッサー、飲み会の席でのアレコレ、男女のアレコレ、などなど……閉鎖空間でのハラはすごいぞ!
あなたのハラはどこから? 私はパワから!(実話)
※ 余談ですがセクハラとパワハラを同時にカマす教授はセパ両リーグ制覇と呼ばれたりします。

その他 
一人ひとりにあつらえて作られたオーダーメイドの地獄があります。
あるいは上記したパターンの複合型もあります。


回避方法

さて、それではどうすればブラック研究室を回避することができるのでしょうか?私の少ない経験と他人から聞いた話をいくつか紹介します。

  1. ヤバい噂があるところはやめる
    下の代まで聞こえてくるヤバい噂はだいたいマジです。
    ありがちなミスとして「俺は多分大丈夫」と言って突っ込んでいき、結局とんでもないことになるというケースが存在します。先輩たちも過去同じようにして結局ダメだったからそんな噂が上から落ちてくるのです……
    私は後輩にマジでやめとけって言ったけど結局その人は入ってきて闇落ちしてしまったという経験があります。先人の言葉は無力じゃけえ……

  2. 優先度はやりたい研究より教授の人格
    興味のある分野の研究をしたいという気持ちはもちろんわかります。わかるんですが、ヤバい研究室に入ってしまうと心身への多大なダメージからそもそも研究ができなくなってしまう可能性が大いにあります。次項で紹介するように研究室を変えることもできるので、大学院入学を期に全国 (全世界)から興味に合致する研究室を探し、そこでやりたいことをやりましょう。

  3. いざとなったら研究室を変える
    大きな決断になりますが、卒業研究の途中で研究室を変えることも(多くの場合)出来ます。あるいは卒研を終えて大学院に入るときに別の大学だったり同じ大学の別の研究室に移ることも出来ます。時々外部受験をすると言った瞬間ハラスメントスイッチが入る教授もいますが、研究室を選ぶのは学生の権利です。ただし、必ず希望研究室の教授や学生と話をしてヤバそうな雰囲気がないかを確かめましょう。今の時代SNSも発達しているので、知り合いの知り合いの……みたいな感じでなんだかんだ事情を知っている人から話を聞くこともできると思います。
    自身の命や健康な精神を守ることを最優先にしましょう。


せっかくのアドベントカレンダーでネガティブなこと書いてるの意味分かんねえ~~ってなったので爬虫類の写真詰め合わせた記事をうろぬめの日に向けて書きます。


それではまた。


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