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気が付いたらクレビ推しになっていた話②

 前回の投稿から時間がかなり空いてしまったが、なぜ私がクレビ推しになったのかその続きを書いていこうと思う。

1年前、落ち込んで過ごしてきた私に「盛り上がっていこうぜ」と背中を押してくれた彼ら。
楽曲ではチャラさはあるものの、メインストーリーではどうなのだろう、どんな活躍をしているのだろうと気になっていた彼ら。

実際はどうだったのだろうか?
ワクワクと期待しながら物語のページをめくっていく。



……いや、あかんだろ!!

詳細はメインストーリーを読んでほしいが、彼らのしたこと。
それは……

・他ユニットへの過剰な営業妨害
・悪意をもって煽る
・炎上商法


ざっくりと言うとこんなところだろうか。

いや、あかんだろ!!(2回目)

もしも私が彼らから被害を受けたユニットのファンだとしたら、絶対に許せない!!という行為を彼ら(主に燐音くん)はしていた。
彼ら『Crazy:B』は『!!』からの新規加入のユニットであるが、もう一組の新ユニット『ALKALOID』は本編では落ちこぼれ扱いではあるがお行儀の良い優等生のため、比べると素行の悪さが際立つ。
クレビはメインストーリーでの悪役だったわけだ。



 こう書いていくと本当にクレビのことが好きなのだろうか?といった印象を与えてしまうかもしれない。
だが私は苦手かもと思ったキャラほど知りたくなる。
上辺だけじゃなく、全てを知ったそのうえで好きなのか嫌いなのか見極めたいのだ。

また私は基本どの作品でも悪役が好きになりやすい傾向がある。
その推したちの処遇は大体倒されるか、生きていても牢行きなのだ。それに比べれば嫌われ役として振る舞っているのはまだマシなのかなぁとも思う。
その推したちは本来は普通の人間であったが何かに絶望して悪に堕ちていく、そういった背景をもつ者が多い。
純粋悪もいるが本来はそうではない、優等生が無理をして悪役のフリをしていることが多い。
私はその理想と現実に苦しんでいる様を見るのがとてつもなく好きだ。
美味しい美味しいと言いながら見守っていたい。

もしかすると彼ら(クレビ)もそのタイプかもしれないと私の悪役察知レーダーが反応した。
「もう少し動向を見守ってみよう」と物語を読み進めてみることにした。
転機が訪れたのはメインストーリ終盤、第一部第五章『一番星』である。




やっぱりそういう優等生が悪役ぶってるやつじゃないかーッ!!

彼ら(燐音くん)は過去に挫折して、世間に揉まれ傷ついた弱者であり、声なき声をなんとかしたい、ESが作り出そうとする正しいアイドルの固定観念を、現状を変えたいから今度は強者になろうとした。
悪役という仮面を被ったただアイドルが大好きな青年であった。

 彼がしたことは決して許されることではないと思う。
人の大好きなものを傷つけたから。それは作中であり、現実でも。
そこに関しては『ALKALOID』の藍良ちゃんが言及してくれたのでよかった。
彼はずっとくすぶっていた。怒っていた。どうにかしたいと抗っていた。
「何が正義なのか?悪なのか?」
それはそれぞれの立場によって見方がガラリと変わるものだ。正しいと思っていることが正しくないかもしれない。悪いと思っていることが正しいかもしれない。
考え方も価値観も違う人がいればいるぶんだけ、答えは違う。

私はこういった考え方は好きだなと思う。
他人と自分は違う。だからといって自分の価値観を押し付けることも相手の価値観を押し付けられることも良いこととは思えない。
何が正しくて、何が好きでどう過ごしたいかは自分自身が決めるべきだと思う。
燐音くんのやり方は(かなり)強引すぎるし、もうちょっとなんとかならなかったのかな…と思うところもある。援護できないことである。
やってしまったことにはちゃんとケリはつけてほしい。
それはそれとしてこのような考え方をしている燐音くん率いるクレビの今後を追いかけていきたいなとなったのだ。いつも通りの好きなタイプの悪役であった。


 さて彼らのことをもっと知りたいとクレビの個別ストーリー、どこから読もうかなとしたときに気が付いた。
あんスタをインストールしたときに引いたガチャにクレビ所属の桜河こはくくんのカード(ハニービー)を引いていたことに。
早速レベルアップさせてストーリーを開放し、読み進めてみる。

足りないところはダイヤで開放していた。今思えばなんてもったいないことをしたんだろう

よかった…。メインストーリーではちょっとギスギスした印象もあったため、漫才めいたやり取りもお兄ちゃんズ(燐音くん、HiMERUさん、ニキ)と末っ子(こはくくん)という構図もこのスカウトで見れてよかった…。
始めたばかりの私グッジョブ…!!他のクレビのカードの可能性も、そもそもクレビじゃないカードを引く可能性もあっただろうにこんな良ストーリーがあるカード引いてくれて…!!

私がクレビにハマったきっかけは曲、考え方、そしてトドメとなったのはこのハニービーのストーリーであると言える。
あとはこはくくんを推しているからというのもある。こはくくんについてはまた後日別に記事をあげたい。

クレビのメンバーは個々の能力は高いほうだが、どこかしらで孤独だ。
燐音くんは本音を隠して悪者の仮面を被ってふざけているし、ニキは『ホットリミット』のストーリーを読むと満たされない気持ちが食欲に繋がっているんだろうなと思う。
HiMERUさんは『オブリガード』で明かされた過去を考えると気が重たくなってしまうし、こはくくんは幼少期は座敷牢で過ごしている。

そんな彼らがふざけながらも落ち着ける場所、自分が思うままに行動しても独りにならなくてすむ場所、煽りながらも鼓舞する、言うなれば悪ガキどもの集まりがクレビなんだろうなぁと感じる。
仲良しこよしと意図してしようとしているわけではないのだろう。
しかしそのやり取りをスカウトストーリーや新曲イベでのストーリー、個人ストーリーで読み取ると漫才めいてはいるが多少手が出てしまう人が約二名ほどいるが大変微笑ましい。

そして愛が深いのだ。みんな。
ただその愛はおどけて口にすることはあっても、深い愛は自らの中に隠す。
口ではなく行動、態度で示していく。言わなくてもわかっているよと。
そうしてどんどんユニットとしての深みが増していってるようにも感じる。
また改めてユニット全体としてではなく、個人に目を向けてみるととてもバランスがいいのだ。
燐音くんとニキはお互いのよき理解者だし、HiMERUさんとこはくくんは落ち着きがある兄と弟のようで。
燐音くんが振り回しているかと思えば意外と他の子も振り回していたり、一人になろうとしたHiMERUさんをじゃれながら連れ戻すメンバーであったり。
のんびり屋さんなニキはこはくくんに対して察しのいいお兄さんであったり。末っ子に対してお兄ちゃんでありたいお兄さんたちと思えば、末っ子のほうがしっかりしていたり…と。

考えれば考えるほど沼である。
そしてこの人間関係は完成されているわけではない。
新しいストーリーが公開されるたびに彼らの新しい一面が見える度に、彼らはユニットとなっていく。
凸凹だった彼らがユニットとなっていくその様子を見て、クレビにハマっていったのだ。


 また余談ではあるがこちらもきっかけのひとつだ。

所謂中の人のライブなのだが、クレビにハマってすぐにDVDを購入した。
クレビの中の人、特に燐音くんのCV阿座上さんがとても面白い人で…MCやビジュアルコメンタリー、ラジオ、全てどこか漫才めいててそこでさらに「好き!!!」となった。
もちろんパフォーマンスもすごいので是非見ていただきたい。


 最後に私はクレビが好きだ。いや好きになってしまった。
彼らの行く末がどうなるのかどういったユニットになっていくのが楽しみでもあり、これ以上メインストーリーで暴れすぎないで欲しいなと思いながらも好き勝手してほしい気持ちもある。
彼らがどんなアイドルになっていくのか楽しみに追いかけていきたいなと思う。


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