三橋議員のツイートの嘘を暴きます



先日(6月4日)の奈良市議会で起こったことに対して、三橋議員のツイートがあまりにも事実の全容を捉えていないと感じましたので、柿本なりに報告します。

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三橋議員は柿本と同じく、今回の市長選に立候補を表明しており、立場的には柿本の苦言も客観性を疑われる可能性があること理解しますが、それでも捨て置けないと感じています。

さて、僕たち議員の質問には制限時間があります。

柿本は議員の質問時間は最大限確保されるべきだとの立場ですが、それでも無制限とはいかないことは当然です。(現実的に考えればわかることなので説明は省きます)

そして、その制限時間は議会運営委員会を通して議員自身が決めている事項であり、議員の意思で変更もできます。

事実、ここ数年で質問時間は少し延びたし、質問形式も改革されてきています。

また、運営におけるややこしい場合の裁量権は議長にあります。

議場には大きなタイマーが置かれ、議員たちはそのタイマーのカウントダウンを視界に捉えながら、時には焦りつつ質問します。

無所属議員には1年間分の質問時間がまとめて与えられ、いつどれだけ時間を使うのかの配分は各議員に委ねられています。

今回、三橋議員の質問時間は3分30秒程度しか残っていませんでした。

この少ない残り時間で質問するということは稀なので、どんな質問になるのか興味を持っていた議員は多かったようです。

ところが質問が始まると、三橋議員の質問は止まらず3分間強で多くの質問を捲し上げました。

答弁には、質問の2倍程度の時間がかかることが一般的であり、質問時間というのは相手の答弁も含めた時間です。

つまり今回、三橋議員は多くの質問を残りの25秒で市長に答えろと迫ったことになります。

議長は慌てて休憩をうち、議会を止めました。

※ちなみにこの時、代理で議長を務めていたのが副議長の八尾議員。

休憩時間ということにし、その場で

「三橋議員、残り25秒で全部答えるのは不可能だと思いますがどうしますか?」

「今の質問を整理すると11問もありました。25秒では無理です。」

と、本人に相談する異例の事態に。

他の議員からは

「市長に答えさせて、時間が切れたところで止めるしかないんじゃないか」

「個人のわがままを前例にしたら成り立たない」

との野次が飛びましたが、三橋議員は

「質問したんだから、市長には答えてもらわなくては困ります」

の1点張り。

困った議長が

「市長、今の質問の答弁にどの程度時間がかかりますか?」

と尋ねましたが、市長も困りながら

「全部答えるとなると10分はかかります」

と頭を抱えます。

結局、議長の裁量権で

「1分程度の延長は認めるので可能な範囲で答えていただいて、そこで止めさせてもらいます」

と宣言し、休憩を打ち切りました。

議会が再開され、市長は大慌てで原稿を抱えて答弁席に(この時間はカウントされていないので当てる必要はないけど、動画を見ていただくと慌てまくってる様子がよくわかります)。

早口の答弁が始まって、議長も困惑しながらも最終的には2分間待ち、そこで答弁を止めました。

これが議場で行われた全てであり、誰も質問内容を鑑みて三橋議員の質問を止めたわけではありません。

終了後、たまたまトイレで議長が横に並んだので

「議長!僕にも2分オマケして下さいね!」

と僕は冗談を言ったんですが、八尾議員は疲れきった顔で

「見苦しい議会にしてすみません。もう、どうしていいかわからず、みんなにオマケしてたら議会が成り立たないし。でも三橋くんの顔を潰してしまうのも気の毒なんでオマケしたけど、そのことへの批判は甘んじて受け止めます。」

と頭を下げて去っていきました。

議員なんて個性派集団だし、僕自身はこのくらいのことなんとも思っていなかったのですが、

後日、三橋議員のツイートが目に入り、思わずギャッと声を漏らしました。

これはあまりにも一方的で関わった人が可哀想すぎると思いました。

冒頭にも書いたように、立場的にも微妙ですし、今回はこれ以上感想などはかかず、できる限り客観的なところで筆を置きたいと思います。


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