見出し画像

正直、ライブ配信舐めてた

instagramを開くと、一通のDM。
ライブ配信に興味ありませんか。

ない。

見たこともないし、かわいい若い子たちがおっさんにやるサービスでしょ。

なぜ声をかけてきたのかは謎であったが、全く知らない世界に飛び込んでみたいと思って、実際にどんなものなのか見てみた。

アプリを開いて、一秒たらずで他人の世界に入った。面白いと思った。世界にはこんな人がいるのか、他人の家々を空から見ている気分だった。

けど、一瞬で突き落とされた。

○○(自分の名前)さん、来てくれてありがとう!♪

なんだこの脳のヒートアップ加減は。まるで空腹時にラーメンの汁を一気に飲み干したときと同じ血糖値の上がり方。

中毒になる理由が分かった。ライバーはただ画面上に並べられた名前やメッセージに反応しているだけなのに、呼ばれた側はずっと頭の中にライバーがいる。

特に、1人、部屋の中で、誰とも話さなかった帰り。
陽キャの人と同じフィールドに立って話ができてるみたいな嬉しさ、そう、社会的欲求と承認欲求の間を駆け巡る、最大瞬間風速的な欲求。
(時が経つと、なんで私あんなにドキッとしたのか冷める(笑))

それは、YouTube Instagram Twitterにはない即効性だった。

推しが僕の名前を読んでくれれば、僕はそれ以上の幸せは求めない!
現実で好かれなくても、僕には推しがいる。いや、僕にはこの世界がある!
一日中リアルの世界で頑張る必要はない、むしろ画面越しに僕の世界はあるのだ。リアルで生きているお前たちには理解できないだろうが。

こんな声があるだろうと思った、そして私はこの声に少し近づいたと思った。

ひたすら名前とメッセージを連呼、全く内容はないはずなのに、それでいいのだ。ただ、繋がっている、私もこの世界にいるのだと実感できる。楽しい、それで満足できるのだ。。

今まで舐めてたライブ配信、これからちょっとずつ形を変えて、さらに勢いの増すメディアになる気がした。やってみたいかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?