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【日記】我が青春のロータリー

(全2000文字/トップ画像:当時の写真がデータで残っていないため、借り物のイメージ写真です)

『かけうどんさんは頭文字Dの影響でセブンに乗ってるんですか?』

「ヤンマガに第1話が連載された当時からオンタイムで毎回欠かさずイニD読んでるよ。でも、何年も前から俺はエフシー乗ってる。どっちかと言うとヨロシクメカドックかな」

『木更津キャッツアイっすか?』

「…(こ、これが、若さかw)」

(いや、ジェネレーションギャップとも言うw)

二十代後半の頃に漫画『イニシャルD』が流行り出してから、後輩たちとの間でこんな会話のやり取りが何度もありました(笑)

『走り屋は、いつかは7かGTR』

こんな事を周りの誰かが言い出して、気付いたらセブンに乗ってました(笑)

とにかく壊れるw

念願のセブンに乗れたのは幸せだったのですが、とにかく故障が多いクルマでしたw

いろいろあって、エンジンを5回載せ替え、車体は延べ3台乗り換えました(;^_^A

決して事故って全損とかではないです。
深刻な故障やら、自然なエンジンブローやらで…………

う 、 ウ ソ は 

言 っ て な い で す よ !
 😅

いや、マジでリアルに故障とかが原因ですw;
壊れやすいデリケートなクルマだったんです。
手がかかる分、愛しい相棒でもありました(笑)

青春はFCとともに

当時20代だったかけうどんは青春の真っただ中でした。
スーパーダイエットに大成功し、イケメンになった。
貯金も貯まって、クルマも憧れのセブンを買った。
全日本オ○ザク選手権に入賞しちゃった。

などなど。

とにかく、何もかもが上手く行っていました。

(彼女が出来ないと言う致命的な欠落事項を除いては…w;)

『ロータリーにあらずんばクルマにあらず!(by.kakeudon)』

(彼女のいない寂しい男の負け惜しみ…w;;)

あの漫画との出会い

そんな時、毎週定期購読していたヤングマガジンに、平成の走り屋全盛期の時代を知ってる若者たちにとって、心底シビれる作品が登場します。

あの第1話をオンタイムで読んだ衝撃は今も覚えています(笑)

全開で峠を下るハチロク(スプリンタートレノ/AE86)

言葉はいらないんです。

素晴らしい描写でした。

だいたい、今の40~50代の男性諸氏なら、若い頃、RX7(FC3S、FD3S)や、S13、S14シルビアとか180SXとか、EG6とか、R32GTRとか、ランエボとか…、まあ、あの漫画に登場したクルマは、殆ど知ってるか見たことある方ばかりではないでしょうか?

同じ車種(ハチロク)に乗ってた友人は、走りに行く前に、油性マジックで『○○とうふ店』ってドアに書いてました(笑)

ちょっぴり面倒なこと

とても面白い漫画だったのですが…

私だけじゃなく、漫画が連載される前から、物語に登場するクルマに乗ってた友人たちにとって、ちょっとしためんどくさい現象もありました。

この記事の最初にも書きましたが。

『イニシャルDの影響で○○乗ってるんですか?』

そう聞かれるのが

本 当 に め ん ど く さ い w

「ずっと前から乗っ取るわボケ!」と言いたくなるww

最後は説明がめんどくさくなって「あ~、そうかもね~。だよね~」とか、いい加減に答える回数が増えた気も(笑)

しまいには開き直って、『RedーSuns』のステッカー作って貼ってました。(結構楽しんでたりもして…w)

相棒との別れ

かけうどんは中々彼女ができなくて、30歳を前に『大分県には女という生物はいないんだ』という境地に至ります。

願望の全てを無条件に手放し、恋人を作ることを諦めるのですが、仕事での転勤が決まった直後(引っ越す1ヶ月前)に今の妻と出会いました。

結婚するといろいろ物入りですし、マフラーから500円玉を大量にバラバラと吐き出すクルマにはさすがに乗れませんw

「そんなに好きなんやったら、ずっと乗ってていいんやで?」

うちの妻は、”当時は”そう言ってくれてましたが、私にとっての一番大切だったものが『クルマ』から『妻』へと変わったので、FCとは別れることにしました。そんなのは当たり前のこと。

しかしながら

イグニッションを回すたび

腹の底に伝わってくる振動と

小気味よいロータリーサウンド

毎回エンジンをかけるたびに、新鮮な気持ちでドキドキ、ワクワクしていた。あんな気持ちになれることって、とても貴重な経験でした。

私がFCにこだわり続けたのは、その美しいデザインもですが、じゃじゃ馬この上ないけれど、乗っていて楽しいこと、人馬一体の感覚を味わえること、そんなクルマだったからだと思います。
FDじゃだめなんです。(あれは地面を走る戦闘機w)

私の二十代の時間は常にFCと一緒に流れていました。

今となっては、全てかけがえのない大切な思い出です。



最後までおじさんの昔話にお付き合い頂きまして、ありがとうございました。くれぐれも安全運転で楽しい夏休みをお過ごしください。

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