カナリア諸島でのバカンス

単位を取り終わってろくに学校すら行っていないが、旅疲れを感じたので日本に帰る前にアフリカ大陸・モロッコの西側にあるカナリア諸島にあるフエルテベントゥーラ島に行ってきた。日本人はまず行かないだろうしドイツ人以外であればそれどこ?となるこの島はバカンスに最適である。メキシコ留学時代の友人マービンと現地集合でオールインクルーシブホテルに宿泊する、ザ・バカンスである。
マービンの両親は別便で来たので合計4時間くらい到着してから待ったかバスでホテルに向かう。マービンは修士と仕事を同時にしているので、普段はかなり忙しい。僕は暇人だが、彼にとってはれっきとしたバカンスである。このホテルが島の南側、車で1時間くらいMorro Jableというのところである。バスは様々なホテルで人を降ろし、ゆっくりと目的地に向かったので、多分2時間半くらいかかったと思う。島への到着は午後1時、ホテル到着は午後7時半を回っていた。3人以上で向かう場合タクシーがおすすめである。こんなオフシーズンに誰が来るものか、と思っていたらホテルの食堂は満杯である。すごくお腹が空いていたので、1日目は夜飯を食べて、マービンの両親と自己紹介をして寝た。
次の日からは、朝8時頃に起床、マービンと出会い朝飯を食べて、Morro Jableのビーチまで20分ほど歩き、ドイツ人に混ざってビーチバレーをしたり、海に入ったりした。最初の何日かは風が非常に強く、ビーチの砂が飛んできて海水浴どころではなかった。気温は20度強、3月上旬で暖かい日は24度くらいまで上がった。日差しが強いので海は少し寒いが入れる。2時くらいにホテルに戻って昼飯を食べ、午後はホテルのアニメーションプログラムでミニゴルフ、プールでのバレー、ビンゴ大会、ショールというオランダのドミノみたいなゲームをしたりした。夕方はプールに入ってひと泳ぎしてから部屋に戻ってシャワーを浴び、8時頃にご飯を食べに行った。夜はシアターでコンサートやショーをやっていたり、ビリヤードをやったりした。毎日すごく充実していて、夜10時くらいには眠くなっていた。ご飯についてだが、大型のホテルということもあり、食事の種類は充実していた。サラダバー、パスタピザラザニア、デザート、肉のコーナーは毎日同じで、日替わりの野菜と主食の場所があった。最後の夜のメキシカンが一番美味しかった。スープも毎食変化し、美味しい時とまあまあな時が半々くらいであった。ご飯は食べ放題なので、いつもお腹が一杯な気もしていた。味付けはヨーロッパ人が好きなものよりで、ケバブとかハンバーガーとかが日変わりで出てきた。最後の方になると、肉や魚にはもう飽きて、日替わりのものばかり食べていた。朝ご飯は、やはりベーコンとパンと卵のようになるので、自分にとってはちょっときつかった。食事は総じて美味しかったし、生ビールやワイン、ジュースも飲み放題はすごい。値段は5泊で1泊日本円で約11000円なので、かなり贅沢にお金を使ったと言える。2週間で2人で宿泊すれば1人当たり1泊9000円で泊まれる。まあこう言うのは早めに予約した方が安いのである。
このようなバカンスは、実は家族旅行で1度ジャマイカに行ったことがあり、その時と似ていた。みんなホテルのプールに寝そべり思いっきり日焼けするのである。みんなプールに1日に1回も入らないのが普通であろう。日本人の感覚からすると、白いが美しいと言われるので、理解できないかもしれない。1週間ですごく日焼けした。メキシコ留学では日差しが非常に強かったので、帰国した際に焼けたね、と言われたのを思い出した。
ドイツ人が全体の半分くらい、イギリス人がその半分、残りがスペイン人、フランス人、オランダ人の順で多い。なんとドイツからは飛行機で4時間半かかるという。立地は悪いが気候の良さを求めるには最適な場所である。僕は6日の滞在が延びて7日間の滞在であったが、立地が立地なので長くいればいるほどお得であると思った。もし自分で場所を選べるとするならば空港から近い場所に宿泊し、朝夜飯をホテルで食べて、昼は島のいろんなところを見て回ったりして、好きなところで食べても良いのではないか。滞在時間が短かったのでオールインクルーシブでよかったと思う。秘境好きな自分としても、友人がいれたからここに来れたし、ヨーロッパ人になった気分で楽しかった。

別件にはなるが、1つ大変だったのが、帰りの便である。マイルで購入したスイス経由の便が前日(3/2)にキャンセルになり、翌日のマドリードフランクフルト経由に変わった。ところが、3/3にフランクフルト羽田便がロシア情勢によりキャンセルになり、代わりのフライトも手配されずに放置が続いていた。ユナイテッド航空のマイルで購入したものの、3/2の変更時点で航空券はスイス航空の管轄になっていたらしく、スイス航空に電話をかけるがなんともならない。ユナイテッドに頑張って電話をすると、オペレーターがスイス航空までつないでくれ、1時間半の電話の結果、3/4のマドリードイスタンブール経由で帰る便を手に入れることができた。フランクフルト経由よりはかなり時間が余計にかかってしまうが、仕方ない。おまけにトルコでAirpodsを紛失した。24時間以上の旅の末、羽田空港に到着することができた。