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【競艇】「4号艇峰やったら峰なんよ」は本当なのか

7月26日まで鳴門競艇場で開催された「SG第25回オーシャンカップ」は、優勝戦に4号艇で出走した峰竜太選手が4コースから差して優勝しました。
このとき1つの言葉が話題となりました。

「4号艇峰やったら峰なんよ」

これは2018年に千鳥の大悟さんが出演している「相席食堂」の番組内で発した言葉ですが、今回のレースでまさにこの通りになったということで大きな反響を呼びました。

さて、今回のレースでは見事にハマったこの格言ですが、果たして今後も有効なのでしょうか。
直近1年間の成績をもとに検証してみます。

1着率

まずは1着率についてですが、峰竜太選手は直近1年間で242レースに出走し、その内4号艇で出走したのは39レースでした。
成績は1着12回、2着11回、3着5回、4着4回、5着4回、6着3回。
1着率は30.7%となっており、全コースの1着率の53.3%より低いです。
また連対率で見ても4号艇で出走したときの2連対率が58.9%、3連対率が79.4%なのに対して、全コースの2連対率が73.5%、3連対率が84.7%となっており、特に4号艇を得意としているわけではなさそうです。

平均配当と回収率

続いて平均配当と回収率を見てみましょう。
まずは平均配当ですが、峰竜太選手が4号艇で出走し1着になったレースの平均配当は2連単が1,176円、3連単が4,684円でした。
一見すると意外と高いようにも思えますが、大きい配当が平均を上げているため、峰竜太選手が4号艇で出走し1着になったレースだけをピンポイントで的中させることができたとしても、相手を総流しした場合、2連単では66.6%、3連単では58.3%のレースでガミります。
続いて回収率についてですが、4号艇峰竜太選手を1着で固定し相手を総流しした場合、2連単が90.5%、3連単が72.0%になります。
3連単で万舟が2本出ていますので、峰竜太選手が頭でもさすがに4号艇だと高配当を取ることができますが、長い目で見ると厳しい結果が待っていそうです。

SGレースとG1レース限定

ではビッグレースならどうだろうということで、SGレースとG1レースに限定して見てみましょう。
峰竜太選手がSGレースもしくはG1レースに4号艇で出走した際の直近1年間の1着率は16.6%、2連対率は50.0%、3連対率は66.6%。
このうち1着になったときの平均配当は2連単が3,623円、3連単が12,956円、4号艇の峰竜太選手を1着で固定し相手を総流しした場合の回収率は2連単が150.9%、3連単が107.9%となっています。
レース数はそこまで多くはありませんが、ビッグレースに限定すれば舟券的には良い結果が出ています。
なお、先程紹介した2本の3連単万舟についても共にG1レースで出ています。

最後に優勝戦限定

最後に優勝戦に限定して見ていきましょう。
と思いましたが、峰竜太選手が直近1年間で優勝戦に4号艇で出走したレースは3レースしかありませんでした。
検証するにはあまりにもレース数が少なすぎますので、ここでは割愛させていただきます。
ちなみに、優勝戦に4号艇で出走した3レースはすべて2020年に入ってからで1月の尼崎競艇「ファン感謝3Daysボートレースバトルトーナメント」が5着、6月の宮島競艇「SG第30回グランドチャンピオン」が4着、7月の鳴門競艇「SG第25回オーシャンカップ」が1着でした。

まとめ

峰竜太選手は勝率が9点を超えることもあり人気になることが多いので、4号艇と言えども舟券的な妙味は薄いです。
また、4号艇の成績も特別に良いという訳ではありませんので、積極的に狙うメリットは少なそうです。
しかし、強豪選手が揃うSGレースやG1レースでは人気が割れるため、レースによってはおいしい結果が待っている可能性がありそうです。

※直近1年間は2019年7月27日~2020年7月26日の成績を集計
※千鳥の大悟さんは同番組内で「4カドの峰は峰なんよ」とも発言されていますが、集計の都合上今回の記事ではカドではないレースも含めています。

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